
【2025年】ウイスキー値上げ銘柄一覧! サントリー、ニッカを中心に対象銘柄をご紹介
- ウイスキー基礎知識
ブランデーをより美味しく飲むためには、グラスの選び方が重要です。
口に含む前に色を楽しみ、香りを楽しむ上で、美麗なデザインであることと香りを引き立てる構造が求められます。
ブランデーは銘柄だけでなく、グラスにもこだわることでお酒を飲む時間がより上質なものになること間違いなしです。
この記事では、ブランデーグラスの選び方と人気が高いおすすめの種類も紹介していきます。
この記事のポイント
ブランデーグラスの選び方のポイントを紹介していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ブランデーグラスを選ぶ際に最初に注目することは、グラスのサイズであり、小さいグラスと大きいグラスではそれぞれ魅力が大きく異なります。
小さいグラスを選ぶ場合は、ブランデーと空気の接触面積が小さくなるため香りが強くなり過ぎることを防いでくれます。
香りを逃がさないという目的に対して合理的な形状になっていることから、ブランデーの香りを集中して楽しみやすいです。
大きいグラスはブランデーの醍醐味である、グラスを揺らすことで香りを立てるスワリングがしやすいことが特徴です。
豪華な見た目のグラスが多いため、華やかさを演出する場合において適しているといえるでしょう。
小さいグラスはブランデーそのものの香りや風味に向き合いやすく、反対に大きいグラスはお酒を飲む時間を特別なものに彩ってくれます。
かつては弱い香りのブランデーが多かったことから大きいグラスが主流でしたが、現在では小さいグラスがブランデーグラスの主流となっています。
ブランデーグラスのボウルの形状は主に以下の種類があります。
ブランデーグラスのボウルの種類
丸みを帯びた大きなボウルであるバルーン型は、ボウルを手のひらで包み込むことでブランデーを適温に温めて香りを引き立てられます。
ただし、近年では温めなくても香りが立つ品質の高いブランデーも多いことから、チューリップ型のグラスが主流です。
チューリップ型のボウルの部分にくびれのある構造は、飲むときにブランデーが一気に流れることを防ぐだけでなく、香りを閉じ込めながら柔らかな口あたりで飲みやすい設計です。
また、チューリップ型のグラスと同様に小さいサイズであり、非常に狭い飲み口のコピタ型のボウルはブランデーの香りをより強烈なものとしてくれます。
こちらは飲むブランデーによってブランデーグラスを変えるほどこだわりたい人や、特徴的なブランデーを飲みたい人が使用する上級者向けのグラスといえるでしょう。
飲むブランデーの特徴によっても適したグラスは変わりますが、現在において汎用性が高いグラスはくびれのある小型のチューリップ型のグラスです。
ステムとは、植物の茎や幹、機械の心棒などにも使用されており、ブランデーグラスにおいてはボウルと底部を繋ぎグラスを支える役割をする細長い部分のことです。
ステムはグラスを支えるだけでなく、グラスの持ちやすさとブランデーの温度管理において重要であり、飲み心地にも直結します。
ステムの長いグラスは手の熱が伝わりにくく、適切な温度でブランデーを飲みやすいです。
グラスに指紋がつきにくいことから、ブランデーを飲む最中の鑑賞性においても優れています。
一方で、短いステムは手の温度がブランデーに伝わりやすくなりますが、長いステムのグラスよりも安定性があり壊れにくいです。
ブランデーの本来の香りや味わいを楽しむ上では短いステムのグラスのほうが適しているといわれますが、安定性を重視するなら短いステムのほうが良いため一概にどちらが良いとはいえません。
リムとはグラスの飲み口のことであり、リムの形状や厚さによってブランデーの飲みやすさも変わってきます。
一般的なブランデーを飲む場合はリムの形状が外側に広がっているタイプのほうが、アルコールの刺激が和らぐため適していることが多いです。
VSなどの熟成年数の低いブランデーは、リムが真っ直ぐな卵型の形状のグラスではアルコールの刺激を強く感じてしまうことがあります。
一方で、形状が真っ直ぐなグラスは十分に熟成されているXOやそれ以上の高級ブランデーであれば、アルコール感を感じにくく強い香りを楽しめるため、こちらが適しているといわれる場合もあります。
高級ブランデーを飲む場合を除いて、基本的には外側に広がっているリムを選ぶほうが無難です。
ブランデーのVSやXOなどランクについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ブランデーのランク(等級)の違いは? VO、VSOP、XOなどの意味を解説!
リムの厚さは薄ければ薄いほどブランデーの味わいをダイレクトに感じやすくなります。
しかし、同時に壊れやすくもなるため、安定性を含めて選びたいところです。
見栄えにこだわるなら高品質なクリスタル製のグラスを選ぶと、透明度が高いことから鑑賞性が高くなります。
ブランデーグラスの選び方を踏まえた上でおすすめの種類を見ていきましょう。
※画像は特に記載がない場合はAmazonの商品ページから引用
概要 | 内容 |
素材 | ガラス |
サイズ | 高さ:約115mm 口径:約46mm 最大径:約66mm |
容量 | 190ml |
グレンケアンのブレンダーズモルトグラスはウイスキーのテイスティングに特化したグラスですが、ブランデーでも使用できます。
ステムが短く安定性があり、リーズナブルな価格で購入しやすいため、コストパフォーマンスの良さが魅力です。
1つのグラスでウイスキーもブランデーも両方楽しめることから、気軽に蒸溜酒のテイスティンググラスを購入したい方に向いています。
概要 | 内容 |
素材 | クリスタルガラス |
サイズ | 高さ:183mm、口径:約48mm、最大径:約65mm |
容量 | 156ml |
リーデルはオーストリア発祥のクリスタルガラスを取り扱う企業であり、ワイングラスをはじめとする様々なグラスを販売しています。
ヴィノムシリーズはマシンメイドで製造された高品質なボトルであり、リーデルの中では手軽でありながらお求めやすい価格で販売されています。
概要 | 内容 |
素材 | クリスタルガラス |
サイズ | 高さ:約165mm、口径:約47mm、最大径:約68mm |
容量 | 160ml |
リーデル社が販売するソムリエシリーズのグラスであり、ワンランク上のブランデーを飲みたい方におすすめです。
ブランデーを中心とするスピリッツの香りと風味を最大限に引き出しており、特にコニャックのV.S.O.Pを飲む際に適しています。
概要 | 内容 |
素材 | クリスタルガラス |
サイズ | 高さ:約165mm、口径:約45mm、最大径:約66mm |
容量 | 170ml |
同じリーデルから販売するコニャックの中でもより高ランクであるXOなどの高級ブランデーを味わうのに適したグラスです。
高級なスピリッツを飲むのであれば、同じリーデル社のブランデーグラスでもこちらを選んでみましょう。
概要 | 内容 |
素材 | ソニックスクリスタル |
サイズ | 高さ:165mm、口径:約44mm、最大径:約70mm |
容量 | 170ml |
ボルミオリ・ルイジはイタリアで創業した老舗のメーカーであり、世界中のホテルやレストランで採用されているブランドです。
グラスの厚みが約1mmと薄く、口当たり良くブランデーを楽しむのに最適な設計となっています。
概要 | 内容 |
素材 | クリスタルガラス |
サイズ | 高さ:約11.5cm 口径:約6cm |
容量 | 約340ml |
バカラ(Baccarat)はフランスで創業したクリスタルガラスのメーカーであり、デザインの美しさから贈り物におすすめのグラスを数多く販売しています。
バカラが販売するブランデーグラスはサイズが大きくバルーン型のグラスとなっており、1933年から続く古いモデルです。
昔ながらの方法の手のひらでグラスを温めるやり方で、ブランデーの風味がさらに深みのあるものに変化します。
概要 | 内容 |
素材 | クリスタルガラス |
サイズ | 口径:71mm、高さ:183mm |
容量 | 約250ml |
カガミクリスタルは、日本のクリスタルガラス製造における老舗メーカーであり、1934年に創業されています。
海外の日本大使館などの公館用食器を原型とするプレステージラインシリーズのラインナップの一つです。
大きな特徴はないものの高級感があり、シンプルで上品なグラスを求めている方におすすめとなります。
概要 | 内容 |
素材 | ソーダライムガラス(ファインクリア) |
サイズ | 口径:55mm 高さ:108mm 最大径:77mm |
容量 | 330ml |
東洋佐々木ガラスは、日本最大級のガラス食器メーカーであり、業務用・家庭用のガラス食器の製造・販売をしています。
耐久性の高いソーダライムガラスを使用していますが、ファインクリア素材を使用することで中の透明度を向上させています。
食洗器にも対応しており、耐久・利便性と鑑賞性の高さを両立したグラスです。
概要 | 内容 |
素材 | 天然孟宗竹(ウレタンで塗装) |
サイズ | 口径:70mm、高さ:200mm |
容量 | 約200ml |
天然素材である孟宗竹を使用することで、手に持ったときに馴染むグラスの質感と飲み口の滑らかさを重視しています。
ガラス素材ではないことから、側面から中の液体を鑑賞することはできませんが、グラスそのもののデザインが個性的です。
概要 | 内容 |
素材 | クリスタルガラス |
サイズ | 高さ:約12cm、最大径:約8cm |
容量 | 約220ml |
ハンドカットのクリスタルガラスを使用した美しく輝きがあり、透明度も高いデザインとして魅力的なグラスです。
底部の幅が広くなっているため、倒れにくいことから安定性があります。
概要 | 内容 |
素材 | ガラス |
サイズ | 直径:約10cm、高さ:約12.8cm |
容量 | 約460ml |
ポーランドの職人によってハンドメイドで造られている特徴的な形のブランデーグラスです。
底部に厚みがあり、手に馴染みやすいように設計されており、ブランデーの香りや風味もそのままに味わえます。
概要 | 内容 |
素材 | トリスタンクリスタル(無鉛クリスタル) |
サイズ | 口径:44mm 高さ:189mm 最大径:58mm |
容量 | 約113ml |
グラッパはイタリアを発祥とするブランデーの一種であり、グラッパを飲む際は細いチューリップ型のグラスを使用します。
トリスタンクリスタルで製造されていることから透明度と耐久性を両立しており、洗いやすいことから様々なスピリッツに使用しやすいです。
グラッパ用に製造されていますが、グラッパ以外のブランデーを飲む際にもおすすめのグラスといえるでしょう。
グラッパについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
グラッパのおすすめ銘柄は? ブランデーとの違い、カクテルの作り方もご紹介
概要 | 内容 |
素材 | クリスタルガラス |
サイズ | 高さ:210mm、最大径:78mm |
容量 | 294ml |
こちらのグラスは蓋が付いていることが特徴であり、グラスに注いでから時間が経過してもブランデーの香りを逃がさないに設計されています。
また、蓋をすることでブランデーの複雑な香味を解きほぐす効果も期待できます。
ブランデーに限らずウイスキーなど、様々なスピリッツに使用できるグラスです。
概要 | 内容 |
素材 | 耐熱ガラス |
サイズ | 幅:84mm、奥行:84mm、高さ:170mm、口径:65mm |
容量 | 約300ml |
耐熱ガラスを使用したチューリップ型のグラスであることから、ブランデーと他にも温かい飲み物を飲むときにも使えるグラスです。
具体的には、ホットワイン、コーヒーを飲む場合にも使用できます。
ブランデー以外にも温かい飲み物を飲む場合は、耐熱ガラスのブランデーグラスを購入してみましょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/kubagasaya/wine/
概要 | 内容 |
素材 | ソーダガラス |
サイズ | 高さ:約10.5cm、口径:約5.8cm |
容量 | 約200ml |
源河源吉琉球ガラス工房は、沖縄県読谷村に位置する伝統的な琉球ガラスの工房であり、沖縄の美しい海と豊かな自然を感じさせる鮮やかな色彩を使ったブランデーグラスを販売しています。
カラフルな色彩のグラスの美しさはもちろん、手に馴染む質感となっており、ブランデー好きの人への贈り物にもおすすめのグラスです。
最後のブランデーグラスの正しい持ち方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ブランデーグラスの昔ながらの持ち方はボウルを手のひらで包み込むように持つ方法です。
バルーン型の大きなボウルを手のひらで覆うことにより、ブランデーの温度が上昇して香りが立ちやすくなります。
しかし、近年のブランデーはこのような方法で持たなくても香りが立ちやすいことから昔の持ち方といえるでしょう。
近年のブランデーグラスは小さく、ステムも長いタイプが多いことからステム部分を持つ飲み方が一般的です。
ステム部分を持つことで手の温度がブランデーに伝わることないため、風味を損ねない持ち方です。
チューリップ型のグラスではブランデーを手の温度で温めることがないように、ステムの部分を持つようにしてください。
ブランデーグラスの選び方について解説しましたが、ブランデーの風味をそのまま楽しむなら小ぶりでボウルはチューリップ型をしており、ステム部分が長い細長い印象のグラスを選ぶと良いでしょう。
しかし、風味を味わうことに特化したボトルであるほど安定性に欠ける場合もあることから、壊れにくさを重視して安定したブランデーグラスを選ぶのもおすすめです。
デザインを含めて様々な魅力あるブランデーグラスが発売されているため、自分に合ったグラスを選んでみましょう。
ブランデーと同じスピリッツであるウイスキーグラスのおすすめはこちらの記事で紹介しています。