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- ウイスキー基礎知識
ウイスキー好きの方であれば毎日ウイスキーを飲む人も多いかと思いますが、健康にどのような影響を及ぼすのか気になる方もいるかもしれません。
結論から申し上げますと、ウイスキーを適量飲むのは健康に良い影響を及ぼすというデータもありますが、体の状態によっては悪影響を及ぼす可能性もあるので、一概に健康にいいとは言い切れません。
また、良い影響を及ぼしやすくするのも悪影響を及ぼしにくくするのも、適量であることが大前提であるため、ウイスキーを毎日飲む人で健康に気遣うなら適量を知ることが重要です。
この記事では、ウイスキーを毎日飲んだ時に考えられる影響と具体的な適量を紹介します。
この記事のポイント
ウイスキーは、1度の飲酒でボトルをすべて飲み切らないことが多く、飲み方を変えることによって味わいと気分を変えることができるので毎日飲みやすいお酒といえます。
適切な保存を行えば、開栓してから3ヶ月~半年は味わいを大きく損ねず飲めるため、無理に毎日飲む必要はありません。
しかし、それでも劣化は少しずつ進んでいくので、上等なウイスキーであれば開栓してからできる限り早く飲み切りたいと思うかもしれません。
ウイスキー自体が毎日飲んでも飽きないお酒である上に、開栓してからできる限り早く飲み切りたいと考えると毎日飲むことを意識していなくても自然に毎日飲んでいることもあるのではないでしょうか?
このように毎日ウイスキーを飲むことが習慣になってくると、健康に対してどのような影響があるのか気になるところです。
ウイスキーは毎日飲みやすいお酒であるということ前提に、考えられる影響を紹介していきます。
一方で、ボトルの劣化を恐れてウイスキーを毎日飲むことをやめたいのにやめられない方はウイスキーの適切な保管方法についても参考にしてください。
ウイスキーは保管の仕方で味わいが変わる!注意したいポイントは?
ウイスキーを毎日飲んだときに考えられる健康への影響は下記の通りです。
それぞれ詳しく解説します。
適量のお酒は体にいい影響を及ぼすというデータは医学的にも研究されています。
参考:ビール酒造組合
横軸は飲酒量、縦軸は病気だけでなく事故や事件を含めたあらゆる原因による死亡率を示した全死亡率となっており、こちらをグラフに表すと少量の飲酒をしている人のほうが死亡率が低いというデータが出ています。
これをJカーブ効果と呼び、まったく飲酒をしていない人と少量の飲酒をする人では後者のほうが死亡率は低く、一方で飲酒量がある一定のラインを超えると死亡率が右肩上がりに上昇していくことを示しています。
他にも具体的ないくつかの疾病に対しても少量の飲酒で疾病にかかるリスクが減少したという研究もあり、少量の飲酒が医学的にいい影響を及ぼす可能性があることが明らかになっているのです。
しかし、こちらのJカーブ効果や、一部の研究だけを見てウイスキーやお酒を毎日飲むのが健康にいいというのは人によっては早計かもしれません。
悪影響についても考えていきましょう。
ウイスキーを毎日飲むということは肝臓を休める休肝日を設けないということなので、肝臓が休まらないことにリスクがあります。
もちろん、毎日適量を守って飲むのであれば肝臓にダメージが蓄積しない可能性もあるので、休肝日を設ける必要はないかもしれません。
ただし、飲酒をする場合は人付き合いなどもあるため、このような日だけは羽目を外して適量を破ってしまうこともあるでしょう。
1日だけと思うかもしれませんが、ウイスキーを毎日飲んでいるのであれば肝臓が休まらず、適量を守らない回数が増えるほど肝臓が休まらないことによるリスクは大きくなります。
現実的には飲酒の状況に応じて、1週間に一度や、1ヶ月に一度でもウイスキーを毎日飲むのをやめて休肝日を作る必要があるかもしれません。
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厚生労働省では、生活習慣病のリスクが高まる飲酒量を男性で純アルコール量40g、女性で純アルコール量20gとしています。
女性のほうがアルコール量が低い理由は、男性に比べてアルコール分解速度が遅く、飲酒によるさまざまな疾病リスクが懸念されるからです。
よって、男性であれば1日に摂取する適量となる純アルコール量は20g、女性の場合は20gで適量にならないため男性の2分の1~3分の2gとなる10~15gが適量となります。
ウイスキーにおいて純アルコール量20gの目安はウイスキーのダブル1杯分(60ml)です。
よって、ウイスキーを毎日飲むなら男性はダブル1杯、女性はシングル1杯(30ml)か、45mlの容量を持つグラスもあるのでそちらを購入して飲むのがよいでしょう。
男性であっても女性であっても毎日60ml以上のウイスキーを飲むのは適量とはいえません。
100ml以上の摂取が適切であるかという質問が来ることもありますが、厚生労働省の見解では飲み過ぎになります。
おしゃれなウイスキーグラスの選び方を知りたい方はこちらの記事もチェックしてください。
おしゃれなウイスキーグラスのおすすめ10選!ブランドや選び方も解説
お酒を飲み続けると太るといわれることがありますが、ウイスキーは肥満の原因になるのでしょうか。
ビールには糖質が含まれていることから、飲むと太る原因になることもありますが、ウイスキーは蒸留酒であることから糖質が含まれていません。
しかし、糖質が含まれていないからといってウイスキー適量で飲まない場合は太る可能性があります。
なぜなら、ウイスキーはカロリーが高いため、過度な飲酒をすれば太る原因になります。
糖質を含まないことからビールよりも太りにくいといわれることも多いですが、ウイスキーをいくら飲んでも太らないという認識は誤りです。
ウイスキーが健康に悪いかどうかは飲み方にも大きく依存します。
例えば、胃が空っぽでアルコールの吸収が高くなる状態で飲んだ場合は、適量であっても健康に悪影響を及ぼす可能性は否定できません。
厚生労働省の設定する適量に関しても、体質によっては当てはまらない可能性もあります。
基本的には適量を守ることを心掛けて、体に異常を感じた場合はすぐに飲酒をやめましょう。
ウイスキーを適量で飲むのは健康にいいというデータもあるので、毎日飲んでいるからといって必ずしも健康に悪いとは言い切れません。
反対に必ずしも健康にいい影響を及ぼすわけではないので、健康にいいと考えてウイスキーを毎日飲むのは間違っている可能性があります。
確実にいえることは、適量を大きく超えた過度な飲酒を続けることは健康にいい影響はなく、生活習慣病などのリスクが高まり、健康に悪影響を及ぼすということです。
毎日ウイスキーを飲むなら適量を守り、健康にも気を遣いながらウイスキーを楽しんでくださいね。