
山崎12年のミニボトルはどこで売ってる? 定価などの基本情報を含めて解説!
- ウイスキー銘柄
山崎12年は現在品薄状態にあり、入手困難で高騰していますが、50mlのミニボトルであれば気軽に購入できる可能性があります。
熟成年数が表記された山崎を飲んだことがなく、入手してみたい方はどこで売っているのかを把握して購入しましょう。
コンビニで山崎のミニボトルが販売されることもありますが、12年よりもノンヴィンテージで180mlの山崎の報告が多いです。
この記事では、山崎12年のミニボトルがどこで売ってるのか紹介し、定価で購入できる方法を含めて解説します。
この記事のポイント
山崎12年のミニボトルはどこで売っているか以下に内容をまとめました。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
山崎12年のミニボトルを最短で入手したい場合は、Amazonや楽天市場などのオンラインショップを利用しましょう。
オンラインショップでは基本的に定価よりも高いプレミア価格で販売されています。
プレゼント用にすぐに入手したい場合や、できる限り早く山崎12年のミニボトルを飲みたい方はオンラインショップでの購入が確実です。
【Amazon】
【楽天市場】
山崎12年は東京駅の東海道新幹線の改札内にあるショップ、東海道新幹線の車内販売で購入できます。
車内販売は、東海道新幹線、のぞみ・ひかりのグリーン車が対象です。
各座席に設置されたQRコードからスマホで注文する仕組みであり、JR東海リテイリング・プラスの公式サイトで記載を確認できました。
購入すると氷と水または炭酸水付きで提供されるため、旅の途中でそのまま水割り・ハイボールを楽しめるようになっています。
ストレート以外の方法で飲みたい場合にも対応していることから、贅沢しやすい旅行中の一杯として考えるなら充実した販売先といえるでしょう。
「数に限りがあり販売していない場合もございます」と注意書きされており、価格も2,300円(税込)であることから、定価よりも割高です。
新幹線に乗るためにも費用がかかることから、山崎12年のミニボトルの購入のみを目的にするよりも、旅行や出張で利用するタイミングに狙うといいでしょう。
山崎12年のミニボトルは、過去のデータを含めるなら、酒店・コンビニ・スーパー・家電量販店などの店舗で販売が確認されています。
しかし、店舗によっては定価、または定価に近い価格で購入できる可能性があるでしょう。
山崎12年のミニボトルは、東京駅・東海道新幹線の車内販売を除き、安定して購入できる場所が見つかっていません。
そのため、お近くのウイスキーの販売コーナーがある店舗を回って根気強く探す必要があります。
店舗によって安く購入できる可能性がある方法ではありますが、オンラインショップを利用する場合と比較して時間はかかりやすいです。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777188938/
概要 | 内容 |
容量 | 50ml |
アルコール度数 | 43% |
希望小売価格 | 1,320円 |
参考:サントリー 公式サイト
山崎12年のミニボトルの希望小売価格は1,320円であり、定価は1,500円程度と考えられますが、実際にはプレミア価格で2,000円以上で取引される場合が多いです。
しかし、山崎12年の700mlのボトルの希望小売価格は15,000円であり、プレミア価格では20,000円を超えることもあるため、山崎12年のなかでも手軽に入手しやすいことに間違いありません。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777188914/
概要 | 内容 |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 43% |
希望小売価格 | 15,000円 |
参考:サントリー 公式サイト
山崎12年の基本情報について複数の項目を解説していきます。
山崎蒸溜所は、1919年にサントリー(寿屋)創業者である鳥井信治郎と、ニッカウヰスキー創業者である竹鶴政孝らによって日本初の本格的モルトウイスキー蒸溜所として設立されました。
1984年3月に「シングルモルトウイスキー山崎12年」として発売された山崎12年は、山崎蒸溜所の創業60周年を記念したモデルとして誕生しました。
しかし、発売当初は特級表記のノンエイジがありましたが、1986年頃から12年表記に切り替わり、ラベルデザインやエンブレムがリニューアルされています。
当時、日本国内のウイスキー市場は低迷していましたが、山崎12年のクオリティの高さが注目され、国内外での評価を高めるきっかけとなりました。
2003年のISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)においては、日本企業として初めて金賞を受賞し、ジャパニーズウイスキーの存在感を世界に示しました。
2000年代後半から2010年代にかけては世界的なジャパニーズウイスキーブームが到来し、山崎12年はその代表銘柄として人気が高まりました。
2020年代にはジャパニーズウイスキーの需要が爆発的に世界中で高まり、山崎12年は生産量が追いつかない状態となり、国内ではもちろん、海外でもプレミア価格で取引されるようになっています。
現在でも生産自体は継続されていますが、12年以上熟成させる必要があるため原酒の確保が難しく、流通量は非常に限られる状況が続いています。
山崎12年はシングルモルトウイスキーであるため、山崎蒸溜所のみで製造されたモルト原酒のみを使用しています。
蒸溜された原酒は樽に詰められ、山崎蒸溜所の熟成庫で最低12年以上の長期熟成を経てボトリングされます。
熟成庫では山崎蒸溜所の気温・湿度の変化により樽が呼吸し、原酒が木と触れ合うことで香味が形成される仕組みです。
山崎12年に使用される熟成樽の種類は以下のとおりです。
熟成樽 | 内容 |
ミズナラ樽 | 日本固有の樽材で、香木のような独特のウッディー感を付与 |
シェリー樽 | スペインの酒精強化ワインの熟成樽、ドライフルーツの風味 |
アメリカンホワイトオーク樽 | バーボン樽に使用される樽材、バニラやキャラメルのような甘さ |
3種類以上の樽由来の原酒を絶妙な比率で組み合わせることで、山崎12年は深みのある複雑な香味バランスを実現しています。
熟成樽のなかでも特徴的な樽がミズナラ樽であり、日本固有の樽でありながら、独特のオリエンタルな風味が魅力的であることから高く評価されました。
12年以上熟成されているため、滑らかで厚みのある味わいに仕上がっています。
なぜミズナラ樽の人気が高いのかこちらの記事で紹介しています。
ミズナラ樽熟成ウイスキーが人気な理由とは?おすすめの銘柄と特徴
山崎12年の味わいの特徴を以下にまとめました。
概要 | 内容 |
香り | 熟した柿、桃、ミズナラ由来のウッディーさ |
味わい | ドライフルーツ、チョコレート、シナモンやナツメグのスパイス感 |
余韻 | 甘辛いニュアンスが長く続くドライなフィニッシュ |
シェリー樽由来の熟した柿や桃の果実香が華やかに立ち上がり、その奥にバニラやハチミツ、ふんわりとしたメイプルシロップのような甘さが続きます。
さらに、ミズナラ樽の香木感や、ダークチョコレート、ナッツのようなほのかなビター感も感じられ、香りだけでも非常に複雑で奥行きがあることが特徴です。
口に含むと、まずバニラとフルーティーな甘味が広がり、熟成感のあるコクが感じられます。
シナモンやナツメグのスパイシーなニュアンス、ビターチョコレートやドライフルーツのほろ苦さがかすかにあります。
バニラと樽香のハーモニーの間に、ほのかにウッディーでビターな後味が徐々にフェードアウトしていくフィニッシュです。
山崎12年を最初に飲むなら、おすすめの飲み方はストレートであり、山崎12年の風味をじっくり味わえる飲み方です。
少量の加水をするとフルーティーさやバニラのような甘い香味が強く感じられるようになります。
価格からハイボールでは飲みにくい状態ではありますが、すっきりとした味わいから、相性のいい飲み方といえるでしょう。
山崎12年のおすすめの飲み方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
山崎は世界の頂点を取ったウイスキー!味の特長やおいしい飲み方は?
山崎12年の受賞歴は以下のとおりです。
年度 | 概要 |
2003年 | ISC 金賞 |
2010年 | SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞) |
2013年 | ISC 金賞 |
2014年 | SWSC 金賞 |
2018年 | ISC 金賞 |
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)、SWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)は権威あるウイスキー品評会となっています。
種類 | 内容 |
ISC | 北米最大かつ世界的に権威あるコンペティション |
SWSC | 世界最長の歴史を持つイギリスのスピリッツ専用コンペティション |
国際的なウイスキーコンペティションで数多くの賞を受賞してきました。
山崎12年の品質の高さは著名なウイスキー愛好家から認められており、数多くの金賞を受賞してきた歴史があります。
近年、ジャパニーズウイスキー市場は世界的に急激な人気を博しています。
山崎12年を安定的に生産するためには、山崎蒸溜所が抱える熟成庫に常に12年以上の原酒ストックを確保し続ける必要があるでしょう。
しかし、12年以上熟成させた原酒の確保が追いつかないため、山崎12年の供給量は非常に限られています。
2000年代以降、複数の国際コンペティションで継続的に金賞やトロフィー賞を受賞した結果、世界中のウイスキー愛好家やコレクターから強い需要が生まれました。
アジア圏や北米、欧州市場では「山崎12年=ジャパニーズウイスキーの代表格」としてプレミア価格で取引されるケースが増加しています。
国内販売店では定価販売がほとんどなく、品薄が続いている状態です。
山崎12年は現在も品薄状態が続いていますが、50mlのミニボトルに関しては700mlのスタンダードボトルと比較して入手しやすくなっています。
ジャパニーズウイスキーが品薄である理由は以下の記事で詳しく紹介しています。
ジャパニーズウイスキーが品薄である3つの理由と具体的な現状を解説
最後に、山崎12年のミニボトルに関連するウイスキー知識を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777237841/
概要 | 内容 |
容量 | 180ml |
アルコール度数 | 43% |
希望小売価格 | 1,950円 |
引用:サントリー 公式サイト
山崎は12年のミニボトルのほかに、熟成年数の表記がないノンヴィンテージのミニボトルも販売されています。
容量は180mlであることから、50mlの山崎12年のミニボトルと比較して大きくなっています。
また、こちらのミニボトルは12年のミニボトルよりも定期的なコンビニへの入荷報告があり、コンビニで購入できるウイスキーとして有名です。
コンビニなどで定価で購入できる可能性があるものの、50mlの山崎12年のミニボトルよりも高い相場で取引されることが多いため、入手難易度が高いことに変わりありません。
山崎のノンヴィンテージ(ノンエイジ)についてはこちらの記事で紹介しています。
山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
ミニボトルの魅力は手軽に入手しやすく、入手困難な山崎を試飲しやすいことです。
山崎のボトルデザインの美麗さ、小さいサイズから感じられる魅力から、コレクターの間で取集対象になることもあります。
品質の高い山崎12年を低価格で入手しやすく、魅力のあるミニボトルであることから、プレゼントにも最適で人気があります。
ウイスキーをはじめとするお酒好きの人へのプレゼントとして喜ばれやすいでしょう。
山崎12年のミニボトルの相場に近い3,000円程度でプレゼントできるおすすめのウイスキーは以下の記事で紹介しています。
3,000円前後でプレゼントできるウイスキーのおすすめ銘柄を紹介
山崎を製造する山崎蒸溜所では、蒸溜所見学を実施しています。
蒸溜所見学では、有料のテイスティングカウンターで山崎12年をテイスティングが可能です。
ただし、見学には事前予約が必要であり、人気の高さから抽選となっています。
ミニボトル以外で山崎を試飲できる方法となっているため、覚えておきましょう。
ウイスキー蒸溜所の見学ツアーの魅力は以下の記事で紹介しています。
ウイスキー蒸溜所の見学ツアーの魅力は? 参加のポイントを3つ紹介
山崎12年は現在非常に入手困難でプレミア価格がついていますが、50mlのミニボトルであれば比較的手に入りやすく、手軽に味わうことができます。
ただし、多くの場合は定価を上回る価格で販売されているため、できる限り安く定価で購入したい場合は難易度が高く、時間がかかりやすいでしょう。
オンラインショップや入荷報告のある酒店などの実店舗をチェックすることが入手の近道といえます。