
【イベント告知】2025年6月22日(日)「新道蒸溜所 シングルモルト発売記念テイスティングイベント」が開催決定!
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2025年2月22日(土)にDear WHISKY がスコットランドのボトラーズ「ウッドローズ・オブ・エディンバラ(Woodrow’s of Edinburgh)」とコラボし、「ウッドローズ日本新発売記念テイスティングセミナー」を開催しました!
スコットランドで多くの賞を受賞し、近年注目度を高めているウッドローズ。本イベントではウッドローズをたった2人で動かす造り手のウッディさんとメーガンさんが初来日し、テイスティングセミナーを行いました!
記事では、イベントでテイスティングした彼らの魅力的なウイスキーを多数ご紹介します!イベントに参加された方も、参加できなかった方も、記事を通してウッドローズの魅力をぜひご体感ください!
テイスティングシート
今回のイベントでは、「ポートシャーロット16年」などの超貴重な日本未発売ウイスキー6種をテイスティングできるセミナーを実施!さらに、ダルモア・グレンモーレンジィ・グレンタレット・クライヌリッシュがブレンドされた30年ものウイスキーも提供されました!
セミナーでは、ウッドローズの設立者である、ウッディ・タン氏とメーガン・タン氏の解説を聞きながら、テイスティングを行いました。
新宿のラグジュアリーバーで、造り手のこだわりを間近で聞きながらウイスキーを楽しめるため、お客様は非日常的なウイスキー体験が可能です!
また、会場に来られない方のために、セミナーのオンライン配信、アーカイブ投稿も実施!
事前に日本未発売ウイスキー6種のテイスティングセットが自宅に届き、自宅にいながらイベントを楽しんでいただきました!
イベント名 | ウッドローズ 日本新発売記念テイスティングセミナー |
会場 | BAR FIVE Arrows (〒160-0023 東京都新宿区西新宿1丁目13-1 今佐ビル 6F) |
日時 | 2025年2月22日(土) ・12:30 開場 ・13:00-14:30 セミナー(配信はセミナーのみ放送) ・14:30-15:30 アフターパーティ |
主催 | Dear WHISKY |
参加費 | ・会場チケット:8,000円 (ウェルカムドリンク+セミナー+懇親会) ・配信チケット:4,000円 (セミナー+テイスティング用ボトルセット) |
ウッドローズ・エディンバラのロゴ
ウッドローズはスコットランド最大の都市エジンバラ(Edinburgh)を拠点に活動し、2022年にウッディ・タンさんとメーガン・タンさんの2人によって設立されたボトラーズ(※)になります。
特にウッドローズは年間わずか20樽のボトリングしか行わず、彼らの樽出しウイスキーは世界に一つだけの味を私たちに提供してくれます。
また、ウッドローズは樽の調達からボトリングやラベル貼りまでに至る作業のほとんどを創業者の2人だけで行っています。
お二人はスコットランドを飛び回る中で集めたウイスキーを自社で熟成し、次は世界へ届けていく仕事を突き詰めており、ウイスキーの真髄を映し出すブランドを築いています。
会社名 | ウッドローズ・オブ・エディンバラ |
創設年 | 2022 |
創設者・オーナー | ウッディ・タン、メーガン・タン |
住所 | Eastlin Alba Ltd. 38 Jane Street, Edinburgh, Scotland, EH6 5HD |
公式HP | ウッドローズ・オブ・エディンバラ 公式HP |
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ウッディ・タン
ウッドローズ・オブ・エディンバラ創業者。 |
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メーガン・タン
ウッドローズのマーケティング担当。 |
メーガン・タンさん(左)、ウッディ・タンさん(右)
ウェルカムドリンクのハイボールを作る様子
まず会場では、「ウッドローズ ウェアハウスブレンド」のハイボールがウェルカムドリンクとして提供されました!
セミナー開始を待ち望む高揚感に包まれた会場の雰囲気が、モルトのみずみずしい香りとフレッシュな味わいをさらに引き立てていました。
ウッドローズの歴史
いよいよセミナーが始まると、ウッディ・タンさんとメーガン・タンさんはウッドローズ・オブ・エディンバラの歴史について語りました!
ウッディさんは、もともとメディカルサイエンスを学んでおり、違った切り口でサイエンスを活かして新たな挑戦をしたいと考え、ウイスキー業界に足を踏み入れる決意をしました。
その後、醸造・蒸留の修士号を取得し、2016年にメーガンさんと共にイーストリン・アルバ(Eastlin Alba)という会社を設立。
最初はクラフトジンやクラフトビールを東アジアに輸出していましたが、ウイスキーの需要が急速に高まる中、ジンやビールよりもウイスキーの販売に力を入れることにしました。
一方、メーガンさんは、ウッディさんからの紹介を受けてウイスキー業界に入ることを決めました。もともと医療分野でノーベル賞を目指して病気の研究をしていたものの、医療の現場で亡くなっていく子供たちと向き合いながら働く日々に心が疲弊していきました。
しかし、ウイスキーの世界では、楽しくポジティブな気持ちで仕事に取り組めることを感じ、方向転換を決意。ウッディさんと共に、ウイスキーという新しい挑戦に取り組むことを決めました。
やがて、「もっと自由な発想でウイスキーを作りたい」と考えるようになったウッディさんは、たくさんの樽を保有していることを活かし、プライベートボトリングを始めました。
そうして2022年、Woodrow’s of Edinburghが誕生しました!
使っている樽
ウッドローズでは、一般的なバーボン樽やシェリー樽にとどまらず、ワイン樽やラム樽など、スコッチウイスキーの世界ではあまり使われてこなかった樽を取り入れていきました。
この実験的なアプローチにより、Woodrow’sのウイスキーは既存のスコッチとは異なる、奥行きのある味わいが売りになっていきました。
その結果、「スコティッシュ・ウイスキー・アワード 2024シングルカスクウイスキー 13年以上部門」にて、マノックモア15年が金賞を受賞し、世界中に実力が認められました。
ウッドローズの受賞式の際
テイスティングするボトルたち
そして、いよいよ待望のテイスティングの時間です。
なんと今回は、ウェルカムドリンクのほかに、市場にはほとんど出回らない「ポートシャーロット16年」や、ダルモアなどをブレンドした30年熟成のウイスキーを含む6種類が提供されました。
焼きリンゴやバニラの甘みにナッツやミルクチョコが溶け合い、オークの余韻が心地よく続く、上品でまろやかな「知る人ぞ知る」隠れた名品。
カスクタイプ | ファーストフィルバーボンバレル |
度数 | 54.5% |
香り | 蜂蜜、シナモンロール、オレンジやピーチのフルーティーさ |
味わい | クリーミーな舌触り、ミルクチョコレート、ヘーゼルナッツ、青りんご |
フィニッシュ | ジンジャー、クローブ、ドライマンゴー |
ロングモーンのポットスチルはローモンド・スチルという独自の形状で、リッチでフルーティーな香味を最大限に引き出しました。
製造過程で使用される水にもこだわっているそうで、柔らかく甘みのある味わいに貢献しているそうです。
とろけ合うような蜂蜜の甘みと熟したフルーツの芳醇さに、シェリー樽由来のリッチなコクとスパイスが絡み合う、贅沢な一本。
カスクタイプ | シェリーカスク、ファーストフィルバーボンフィニッシュ |
度数 | 53.5% |
香り | ゴールデンシロップ、オレンジ、レーズン、ウッディさ |
味わい | オイリーかつ滑らかな口当たり、柑橘の皮、ドライフルーツ、トーストされたアーモンド |
フィニッシュ | 程よい余韻、アニスやクローブのニュアンス |
通常、シェリー樽でフィニッシュするところをあえて順番を変え、あくの強くないバーボン樽でフィニッシュすることで、口当たりがよりよくなっているそうです。
ハイランド地方の人気銘柄4種がブレンドされており、シェリー樽での長い熟成期間によって、柑橘類の爽やかな甘さとドライフルーツのような濃厚な味わいが表現されています。
フローラルな香りにシトラスの爽やかさが広がり、ベリーとナッツの豊かな風味が調和する、滑らかで心地の良い余韻が続く一本。
カスクタイプ | リフィルオロロソシェリー |
度数 | 63.3% |
香り | ハニーケーキ、イチゴ、洋ナシキャンディー、ミントのニュアンス |
味わい | バニラクリーム、リンゴ、赤いベリー、レモンのニュアンス |
フィニッシュ | 長くスパイシーな余韻、柑橘の皮、スターアニス、ホワイトペッパー |
シェリー樽でじっくり熟成されることで、特有の深いフルーツ感や甘み、スパイシーなニュアンスが引き出されています。特にシェリー樽からくる果実味のある風味が特徴的で、グレントファース16年の魅力の一つです。
大麦から丁寧に作られたニューメイクが、シェリー樽熟成を経て、深い味わいと滑らかな口当たりになっている点が特徴だそうです。
ダークフルーツの濃厚な甘みとキャラメルのコクに、スパイスとほのかなスモークが重なる、力強く奥深い一本。
カスクタイプ | リフィルホグスヘッド |
度数 | 55.5% |
香り | ブラックチェリー、黒糖、キムチのような酸味 |
味わい | オイリーな口当たり、プラムジャム、塩キャラメル、燻製肉のような旨味 |
フィニッシュ | 程よく残る余韻、タルト、焼き菓子のスパイス |
モートラックはスコッチの聖地、スペイサイド・ダフタウンで最も歴史ある蒸溜所。
圧倒的に力強い味わいゆえに「ダフタウンの野獣」と称されるシングルモルトです。
「2.81回蒸留」と呼ばれる、複雑極まりないきめ細やかな蒸留方法を経て、選び抜かれた樽により熟成されることで、燻製肉のような旨味とフルーティーな甘さが絶妙に絡み合うのだそうです。
深く滑らかなピートスモークが絡み合い、熟成による甘みとコクが広がる、贅沢で力強い一本。
カスクタイプ | ファーストフィルバーボン |
度数 | 58.1% |
香り | マンゴー、キウイ、レモンシャーベット、チリペッパー、バーベキューのスモーク |
味わい | クリーミーな口当たり、パイナップル、ライチ、マーマレード、ホワイトチョコレート、スモークパプリカ |
フィニッシュ | マヌカハニー、ホワイトペッパー、長くスモーキーなピート |
ブルックラディ蒸溜所のヘビリー・ピーテッドモルトであるポートシャーロット。特徴であるピート香を強調するために、高いピート麦芽を使用し、オーク樽でじっくりと熟成させます。
オーク樽の中でもバーボン樽のみで熟成しているため、ピートのスモーキーさとフルーティーな甘さが生まれ、複雑で深みのある味わいが引き出されているそうです。
ゲスト:
今回のテイスティングアイテムの選定理由は何ですか?また飲む順番も意識されていますか?
ウッディさん:
シングルカスクについては、市場に多くは出回らないため、この機会に味わってほしいという思いから持ってきました。
ほかのウイスキーは、シェリー樽のものだけでなく、バーボン樽のものなど、ウイスキーの多様性さを楽しんでほしいと思い、これらを今回選びました。
順番については、最初にライトなもの、次にシェリー樽、ワイン樽、最後にあくの強いピートで占めることで味に影響が出ないようにしています。
ゲスト:
ウイスキーづくりをする上で意識していることや戦略はありますか?
ウッディさん:
独立系のボトラーズでもあるので、ユニークなものを作りたいということは意識しています。
蒸溜所の良さや樽の特徴をいかに出せるのを大切にしています。
シェリーが強すぎると、原酒そのものがダメになってしまうので、サンプルのテイスティングを繰り返しながら、よりよいものを目指しています。
ゲスト:
お2人は好きなウイスキーはありますか?
ウッディさん:
リフィルホグスヘッドのベンネヴィス 1996です。
メーガンさん:
ラガヴーリンです。ウイスキーづくりに挑戦するきっかけになった1本です。
リフィルホグスヘッドのベンネヴィス 1996(左)とラガヴーリン(右)
ゲスト:
今後、使ってみたい樽はありますか?
メーガンさん:
シェリーカスクが大部分を占めているので、スコティッシュオークや地域独自のオークなど珍しいものにも挑戦し、原酒にインパクトを与えていきたいです。
メーガンさんとウッディさん
セミナーの後には、メーガンさんやウッディさんも交えて、参加者の方々同士で交流を楽しめるパーティーを開催しました!
参加されたお客様からは、「ボトラーズは触れる機会が少ないので、貴重な体験でした」、「新進気鋭のボトラーズの意気込みを感じたラインナップで、どのボトルも甲乙つけがたい味わいでした」という声もいただきました!
また、配信で参加されたお客様からも「子供がおり、各種酒類イベントの会場参加が難しいため、オンラインセミナーは非常にありがたかったです」、「ウイスキーを家まで送付してくれるので、ウイスキーを学ぶのに手軽でとても面白かった」といった感想を沢山いただくことができました!
以上、ウッドローズ日本新発売記念テイスティングセミナーのイベントレポートでした!
今回のイベント記事を通して、皆様にウッドローズの魅力をさらに知っていただけますと幸いです。
Dear WHISKYは、これからもウイスキーを愛するすべての方々に向けて様々なイベントを開催していく予定です!Dear WHISKYの無料会員の方々には、イベント情報の先行公開を行っており、現在割引の実施等も検討しています。ぜひご登録の上、次回イベントをお待ちください!