【独占インタビュー】ニッカウヰスキーのオフィシャルバー「THE NIKKA WHISKY TOKYO」で“生きるを愉しむウイスキー”を体験!
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JR秋葉原駅の電気街口北側を出て、高架沿いの道を徒歩3分。高架下に位置する「SEEKBASE AKI-OKA MANUFACTURE」の中に、木内酒造が運営する「常陸野ブルーイング 東京蒸溜所」があります!
東京蒸溜所は2019年に蒸溜所併設のダイニングバーとしてオープンしました。ここでは、日の丸ウイスキー、日の丸ジン 蔵風土をはじめ、常陸野ネストビールや常陸野の食を味わいながら、実際の蒸留過程を見ることができます!
また、ウイスキーづくりを行う八郷蒸溜所も木内酒造が運営しているという強みを活かして、シングルカスクウイスキーの飲み比べができるお店です。
今回Dear WHISKYは、東京蒸溜所へ取材に行き、こだわりのウイスキーやクラフトビール、お料理についてお聞きしました。また、お酒造りにとどまらない木内酒造の様々な取り組みや、Dear WHISKYが海外ウイスキーフェスティバルで八郷蒸溜所を紹介した際の様子もお届けします!ぜひお楽しみください!
(2024年6月7日取材)
常陸野ブルーイング 東京蒸溜所は木内酒造が運営する蒸溜所併設のダイニングバーです。
八郷蒸溜所で製造されたシングルカスクウイスキーの飲み比べはもちろん、日の丸ジン 蔵風土や常陸野ネストビール、こだわりの料理を味わうことができる人気のお店となっています!
アクセス | JR「秋葉原駅」電気街口改札より徒歩 3分、JR「御徒町駅」南口改札より徒歩 7分 |
住所 | 東京都千代田区神田練塀町13-1 SEEKBASE 0-1区画 |
営業時間 | 11:00 ~ 22:00(L.O.21:30) |
公式HP | https://hitachino.cc/tokyodistillery/ |
木内酒造は1823年に茨城県那珂市で創業し、2023年で創業200年を迎えた歴史ある会社です。
地域に根ざしたお酒づくりを大切にしており、茨城県産の原材料の使用や、循環型の酒づくりにこだわっています。
木内酒造は純米酒である菊盛や木内梅酒など、数多くの商品を世に送り出しています。また、1996年から発売を開始した常陸野ネストビールをはじめとした木内酒造のお酒は、世界の品評会でも度々賞を受賞しており、日本だけではなく世界でも楽しまれています。
八郷蒸溜所は筑波山の東麓に位置する常陸野の自然に囲まれた蒸溜所です。木内酒造は2020年から八郷蒸溜所にてウイスキーづくりを本格始動させました。
比較的新しい蒸溜所であるものの、日本でしかつくれないウイスキーをつくるという想いの込められた「日の丸ウイスキー」は、すでに品評会で多くの賞を受賞しています。
Dear WHISKYは八郷蒸溜所を実際に訪れ、木内酒造社長の木内敏之さんへインタビューを行っています。八郷蒸溜所の地域に根差したお酒造りやウイスキーづくりについて詳しく知りたい方は、ぜひ併せてご覧ください!
東京蒸溜所の前を通ると、ガラス張りの窓の向こうに本格的な蒸留設備が見えます!この蒸留設備はジンやスピリッツの製造に使われます。普段は蒸溜所でしか見ることができないような設備に胸が高鳴ります!
木製の壁やテーブル、ウイスキー樽に囲まれ、落ち着いた雰囲気の店内は、ゆっくりとお酒を愉しむことができる空間となっています。
東京蒸溜所では、木内酒造が八郷蒸溜所も運営しているという強みを活かして、八郷蒸溜所でつくられたシングルカスクウイスキーの飲み比べをすることが出来ます。同じ蒸溜所でつくられた原酒を飲み比べて、熟成に使用した樽による味わいの違いを感じるという通な楽しみ方が出来ることもこの場所の魅力の1つです!また、時期によって飲むことができる銘柄も変わります。
都内でも、1つの蒸溜所のシングルカスクウイスキーが飲み比べられるお店は珍しく、東京蒸溜所はとても貴重な場所となっています。
今回はバーボンバレル、シェリーカスク、ラムカスクの3種類を試飲させていただきました!シェリーカスクで熟成されたウイスキーの原料には、なんとお米も使われています。
バーボンバレル 2220 | 熟成期間:3年 原材料:モルト 熟成樽:バーボン樽 アルコール度数:48% 味わい:ソルトピーナッツの風味、コーンの甘味を感じるウイスキー。 |
シェリーカスク 1038 | 熟成期間:3年 原材料:モルト、米30% 熟成樽:シェリー樽 アルコール度数:48% 味わい:シェリー樽の複雑な香味を愉しむことができるウイスキー。 |
ラムカスク 5164 | 熟成期間:2年 原材料:小麦51%、モルト 熟成樽:ラム樽 アルコール度数:48% 味わい:ドライレーズン、カモミール、フルーツビネガーのような風味とまろやかな甘さを感じるウイスキー。 |
日の丸ウイスキーは、日本だけでなく世界からも注目されています!
ここで少し、Dear WHISKYが2024年3月にスコットランドのウイスキーの祭典「Fife Whisky Festival」にて、日本のクラフト蒸溜所のウイスキーを紹介した様子をご紹介します!八郷蒸溜所からは「日の丸ウイスキー ワインカスク No.4003」「日の丸ウイスキー KOME」「日の丸ウイスキー サクラカスク No.9024」を紹介しました。
現地ではウイスキー好きから下記のようなコメントをいただきました。
―日の丸ウイスキー サクラカスク No.9024へのコメント
「滑らかな舌触りで、実際の熟成年数である3年よりも長く寝かせたようにように感じるウイスキーですね」
―日の丸ウイスキー KOMEへのコメント
「今までに味わったことがないほど、まるでシルクのような滑らかさを感じるウイスキーだ」
「穀物のニュアンスがしっかりと感じられながら、後味の強い甘みに驚かされます」
など、日の丸ウイスキーを大絶賛する声が多く聞こえました!
個性的かつ和を感じさせる八郷蒸溜所の「日の丸ウイスキー」は来場者からも好評で、実際にボトル自体を購入したいという声も多く寄せられました!
ふくろうマークでおなじみの常陸野ネストビールは、国内のビアコンペだけでなく、海外のビールコンテストでも数多くの金賞を受賞しています。常陸野ネストビールも、原料となる麦の栽培を自社で行うなど、原料をできるだけ木内酒造のある茨城県内で確保できるよう尽力しています。
常陸野ネストビールの一番人気のビールであるホワイトエールはコリアンダー、オレンジピール、ナツメグ等を加えた小麦ビール。その爽やかで柔らかな味わいがこだわりのお料理の味をより一層際立たせるビールとなっていました!
東京蒸留所では、ホワイトエールをはじめ、数多くの常陸野ネストビールを楽しむことができます!
東京蒸溜所で提供されているお料理はどれも木内酒造の地産地消へのこだわりがつまったお料理です。
東京蒸溜所で提供される生ハムやソーセージに使われている豚は、八郷蒸溜所のウイスキーの製造工程やビールの製造工程で生じる、本来は廃棄されるはずだったドラフト(麦芽粕)を飼料として育てられています。
まさに木内酒造が目指す「循環型の酒づくり」がお料理のひとつひとつに体現されています。
生ハムは、原木の状態で東京蒸溜所に運ばれ、注文を受けてからスライサーでカットしています。カットした瞬間から生ハムのいい匂いが漂っていました!
木内酒造はお酒づくりや東京蒸溜所をはじめとした飲食店の他にも、様々なユニークな事業を展開しています。
ここからは、地元との繋がりや環境を大切にする木内酒造ならではの取り組みをご紹介します!
木内酒造では、木内酒造のお酒づくりを楽しめるバスツアーを行っています。そのバスツアーで使用するバスの名前は「BAR BUS HITACHINO」。木内酒造が所有するバーカウンター付きバスです。
バスツアーでは常陸野ネストビール、日の丸ウイスキー、清酒 菊盛などを製造する、創業から200年の歴史を持つ木内酒造が保有している蒸溜所や酒蔵をめぐります。
他にも、日の丸ウイスキー ブレンド体験ツアーやシェフを招いて常陸野の食にフォーカスしたガストロノミーツアー、茨城県内の美術館などを巡るアートトリップなどの様々なツアーが行われています。移動中のバス車内では常陸野ネストビールや日の丸ウイスキーをはじめ、バラエティに富んだ木内酒造のお酒をフリーフロー(飲み放題)で楽しむことができるそうです!
木内酒造では茨城県那珂市にて「手造りビール工房」というオリジナルビールを手造りできるサービスも提供しています。
レシピの打ち合わせから麦汁の冷却までの工程をお客様が工房で行い、その先の醗酵・熟成・ボトリング作業は木内酒造が行うことで、自分だけのオリジナルビールを作ることができます。また、自分で撮影した写真やイラストを使って、ラベルのデザインを自由に行うこともできるそうです。
日本酒蔵の雰囲気を残した独特の情感溢れる空間で自分の好みがつまったマイビールづくりを楽しむことが出来ます!
常陸野ブルーイング 東京蒸溜所を見学させていただき、日の丸ウイスキーや常陸野ネストビール、こだわりのお料理について詳しくお聞きすることができました!
また、木内酒造は「BAR BUS HITACHINO」や「手造りビール工房」の運営など、木内酒造のお酒をより楽しむための様々な取り組みを展開しています!
皆さんもぜひ、常陸野ブルーイング 東京蒸溜所や八郷蒸溜所、「BAR BUS HITACHINO」のバスツアーなどを通して、木内酒造の「循環型のお酒づくり」を体感してみてください!