【現地レポート】博物館併設!ノーサンブリアの文化を伝えるアドゲフリン蒸溜所
- 造り手
- 蒸溜所(海外)
2022年にウッディ・タンさんとメーガン・ブラウンさんの2人によって設立されたウッドローズ・オブ・エディンバラ(Woodrow’s of Edinburgh)は、毎リリース完成度と独創性の高いウイスキーをボトリングすることで、エディンバラのウイスキー界隈を中心に、急速にコアなファンを集めてきました。
この、若いながらも熱心なインディペンデント・ボトラーズは、こだわり抜いた実践的なアプローチと質の高いウイスキーを組み合わせ、スコットランドの名高い蒸溜所の真髄を捉えた、ボトラーズならではの洗練された味わいをつくり出しています。
この記事では、メーガンさんとウッディさんへのインタビューの中でお話しいただいた、ウッドローズ・オブ・エディンバラの背後にある原動力と、卓越したウイスキーをつくることへの彼らの揺るぎないこだわりをご紹介致します。ジンとビールの輸出からウイスキーへ移行した柔軟性、樽選びとボトリングに対するポリシー、そして最高の状態で商品化するための確固たる忍耐の哲学を探ります。
(取材日:2024年5月14日)
会社名 | ウッドローズ・オブ・エディンバラ |
設立年 | 2022 |
創業者/オーナー | ウッディ・タン、メーガン・ブラウン |
住所 | Eastlin Alba Ltd. 38 Jane Street, Edinburgh, Scotland, EH6 5HD |
公式サイト | ウッドローズ・オブ・エディンバラ |
Dear WHISKY:
アルコール業界に興味を持ったきっかけは何ですか?
メーガンさん:
ウッディはヘリオット・ワット大学にて醸造・蒸留の修士号を取得し、アルコールの世界へ足を踏み入れました。
彼の熱意に私も感化され、一緒に働くことにしました。
Dear WHISKY:
お二人はいつからアルコール業界に入られたのですか?
メーガンさん:
我々は2016年にイーストリン・アルバ(Eastlin Alba)という会社を設立しました。私が22歳で大学を卒業したばかりの当時、英国ではクラフトジンとクラフトビールが大ブームでした。そのブームに合わせて、ウッディが東アジアとつながりがあったこともあり、ジン、ビールと少しのウイスキーをアジア市場に輸出し始めました。
Dear WHISKY:
「Eastlin Alba」という名前の由来は何ですか?
メーガンさん:
スコットランドのゲール語で「スコットランドの東方」を意味し、スコットランドから東アジアへの輸出を表しています。我々が輸出先に東アジアを選んだのは、ウッディの出身地だったからというだけでなく、彼が言語と文化をよく理解していたのも理由のひとつです。
Dear WHISKY:
どのようにしてウイスキーの販売に移行したのですか?
メーガンさん:
時が経つにつれ、だんだんとウイスキーの売れ行きが他商品を追い越すようになりました。
スコットランドから来た我々に、アジアの方々がウイスキーを期待するのは当たり前で、ジンやビールは我々が思い描いたほど人気が出ませんでした。
その後、我々は市場にあわせることを決意し、樽の在庫を集めながら、ウイスキーの輸出に力を入れ始めました。
Dear WHISKY:
それがどのようにしてウッドローズ・オブ・エディンバラの設立につながったのですか?
メーガンさん:
大量に保有していた樽を活かすため、倉庫を購入し、東アジアの人々の向けにプライベートボトリングを始めました。素晴らしい樽のコレクションが積み上がっていく中で、我々は手放すのが惜しいほど良い樽に出会うようになっていきました。それらをどうしても自分たちのブランドとして商品化したいと考え、ウッドローズ・オブ・エディンバラをつくったのです。
Dear WHISKY:
「ウッドローズ・オブ・エディンバラ」という名前はどのようにして決めたのですか?
メーガンさん:
当時何ヶ月も名前に悩んでいたのですが、ある日突然皿洗い中のウッディが思いついたんです。Woodrow(ウッドロー)は彼の本名であり、エディンバラに住んでいたため、我々はまさに「Woodrows’s of Edinburgh(エディンバラのウッドロー)」でした。何カ月も悩みながら議論しクリエイティブにしようと考えていましたが、結局とてもシンプルに落ち着きました。
Dear WHISKY:
現在、メインとなっている仕事は何ですか?
メーガンさん:
イーストリン・アルバは現在も稼働しており、クライアントの樽の調達、空き樽の調達、それらの様々な樽へのリラック、ボトリング、ラベリングをすべて自社の倉庫施設で行っています。インディペンデント・ボトラーズの多くは自社倉庫を持っていないため、我々は倉庫業務も行っており、他社の樽を保管しています。
Dear WHISKY:
ウッドローズ・オブ・エディンバラには何名の従業員がいるのですか?
メーガンさん:
我々二人だけです。ボトリング作業を手伝ってくれるアルバイトのスタッフもいますが、普段は2人で大量の作業をこなしています。
Dear WHISKY:
ウッドローズ・オブ・エディンバラの特徴は何ですか?
メーガンさん:
我々のポリシーは、常に液体を1番に重視することです。マーケティングやボトルデザインに多額の費用をかけず、質の高いウイスキーをリーズナブルな価格で販売するというのが我々の目的です。
ウッディさん:
たくさんのインディペンデント・ボトラーズの中で、個性で他より目立つのは難しいです。
我々のセールスポイントは、親しみやすく、手頃な価格で、良いウイスキーを提供することです。
Dear WHISKY:
主なターゲットはどのような方々ですか?
メーガンさん:
性別や年齢層を問わず、幅広い層のウイスキーオタクですかね。我々のインスタグラムの分析によるとフォロワーの、70%が男性で、ほとんどが40歳以上らしいのですが、特にその層へ向けてマーケティングしているわけではありません。
Dear WHISKY:
ボトルの海外輸出はしていますか?
メーガンさん:
つい最近、香港、デンマーク、ベルギー、そして日本への輸出を開始しました!
初めは英国でしっかりとした基盤を築き、ブランド名を確立したかったので、あえて輸出を急ぎませんでした。
Dear WHISKY:
なぜ英国でのブランド確立を優先したのですか?
ウッディさん:
何事も歩けるようになる前に走ろうとしないことが重要です。ウイスキーはある程度の需要が保証されているため、他の市場へのウイスキーの輸出は比較的容易です。しかし、国内市場でブランドを築くのは難しい反面、うまくできれば輸出の後押しになります。イギリスの有名なウイスキー専門店に商品を卸すのは難しいですが、海外の人々がそれを品質の保証と見なしてくれる場合もあるので、イギリス内でブランドを築く価値は十分にあります。
Dear WHISKY:
ウイスキーのボトリングの流れを説明していただけますか?
ウッディさん:
樽が到着すると、まず樽とウイスキーの品質をチェックし、樽を布フィルターに通してドラム缶またはIBCコンテナに移します。通常、バーボン樽またはリフィル・ホッグスヘッドの場合は10ミクロンのフィルターに通します。シェリー樽やワイン樽の内部には小さな沈殿物があるため、それらの沈殿物を取り除くため、より目の細かい1ミクロンのフィルターを使用して濾過します。その後、4つ口のボトリングマシンに送られることで、すべてが自社倉庫内で完結します。
メーガンさん:
4つ口のボトリングマシンは効率自体はよくありませんが、我々のようなシングル・カスク・ボトラーズにとってはちょうどいいサイズです。1時間に10,000本ボトリングするような大規模なボトリングホールの場合は、全く違ったプロセスを踏むでしょうね。
Dear WHISKY:
ボトリングプロセスのどのくらいが手作業で行われていますか?
ウッディさん:
ほぼすべてです。
一本一本、手作業でボトリングしていきますが、漏斗などを使って詰めるわけではないので半分機械化されていると言えますね。
Dear WHISKY:
ウッドローズ・オブ・エディンバラの年間生産量はどのくらいでしょうか?
メーガンさん:
我々は3ヶ月ごとにウイスキーをリリースしており、1回のリリースにつき5樽ほどをボトリングしています。なので年間約20樽ほどボトリングしており、リリースごとに1~2樽しか発売できなかった初期に比べると大きく成長しました。ブランドの成長に伴い、生産能力も向上してきています。
ウッディさん:
年間20樽のボトリングは他のボトラーズに比べると少ないですが、我々は設立からまだ2年目で、量よりも質を重視しているんです。
Dear WHISKY:
2人だけですべてをこなすとなると、どれくらい忙しくなるのですか?
メーガンさん:
インディペンデント・ボトリングの場合、とても忙しい時期もあれば、比較的静かな時期もあります。
落ち着いている期間に、樽の調達や蒸溜所との連絡を通して、関係構築に努めています。
ウッディさん:
今週はボトリング、それから数週間はウイスキーフェスティバルやマーケティングイベントを行う予定です。クライアントのためのボトリングを行う予定もあるため、その樽を調達する必要もあります。かなり忙しくなると思います。
Dear WHISKY:
たった2人で会社を運営する上で最も大変なことは何ですか?
メーガンさん:
毎日のタスク管理ですかね。気にかけるべきことがたくさんあると、重要なことを簡単に忘れてしまうので、日々のタスクをこなすだけでも大変です。
Dear WHISKY:
週に何日間働かれていますか?
メーガンさん:
あまり決めていません。タイミングによっては21日連続で勤務することもありますし、先週末は少し休みがありましたね!
ウッディさん:
中小企業のオーナーとして、あらゆることを自分でしなくてはなりません。なるべく週末を休みにしようとはしているのですが、ウイスキーフェスティバルやマーケティングイベントの多くは週末に開催されるため、難しいですね。
Dear WHISKY:
ウイスキーフェスティバルにはどのくらいの頻度で参加しますか?
メーガンさん:
これもシーズンによって異なります。8月から2月頃がピークシーズンで、何週かに一度フェスティバルに参加することになります。
理由はわかりませんがフェスティバルの時期は大体まとまっているので、2週間連続で出展することもあります。
ですから、4月から6月頃が我々にとってはゆったりとした季節で、週末の休みもとれます。代わりに、テイスティングイベントなどは行わなければならないんですけどね。
Dear WHISKY:
インディペンデント・ボトラーズのウイスキーとオフィシャル・ボトルの違いは何ですか?
ウッディさん:
蒸溜所からウイスキーを購入する場合、アルコール度数は40%か高くても46%程度であることが多く、パンチが弱く感じられることもあります。これは、ウイスキーが悪いからではなく、冷却濾過やその他の処理を行った後だと、最大限のパフォーマンスを発揮できないからです。 我々はインディペンデント・ボトラーズとしてそれらの処理を行っていません。
Dear WHISKY:
ボトラーズのウイスキーの魅力はどんなところでしょうか?
ウッディさん:
スーパーマーケットで見かけるウイスキーの中には、なぜ商品化したのか不思議に思うようなウイスキーを時々みつけます。しかし、その蒸溜所に行ってカスクストレングスを飲むと、驚くほど美味しいことがよくあるんですよ。
インディペンデント・ボトラーズから購入すれば、ノンチルフィルタードの加水されていない「蒸溜所の味」がそのまま感じられるウイスキーが手に入るのです。
さまざまな処理を通じて失われる、脂肪酸やエステル香などが感じられますよ。
Dear WHISKY:
購入する樽はどのように選ぶのですか?
メーガンさん:
樽を購入する際、多くの場合試飲することはできません。味を基準に選ぶことはできないので、どの価格帯で発売できるかを主に考えています。しかし結局珍しい樽や蒸溜所のウイスキーを見つけると、テンションがあがりついつい買ってしまうこともよくあります(笑)。
Dear WHISKY:
つまり、倉庫に届いた後にどうするかを決めるということですか?
メーガンさん:
そうですね、手元に入り次第、味見をしてどうするか決めます。パフォーマンスが少し劣る場合は、ブレンドの一部として使用したり、少しブーストをするために、別の樽にリラックしたりします。適切な樽の管理とタイミングに気をつければ、リラッキングは非常に有効です。
Dear WHISKY:
リラッキングの工程について、教えてください。
ウッディさん:
我々はウイスキーの特徴と樽を組み合わせるように心がけています。例えば、辛口のウイスキーから始めるのであれば、ヨーロピアンオークではなく、甘味のあるアメリカンオークを選ぶとよいでしょう。また、タンニンのせいでさらにドライな味になってしまう可能性があるので、ピートが香る樽や赤ワイン樽も使用しない方が良いでしょう。反対に、スペイサイドのようなジューシーなウイスキーには、ヨーロピアンオークが最適です。あるいは、すべてをシェリー樽に詰めれば、「ああ、なんて美しい色なんだろう」と今のマーケットだと大人気間違いなしですね。
Dear WHISKY:
ウッドローズ・オブ・エディンバラが他のインディペンデント・ボトラーズと比べて違う点はありますか?
ウッディさん:
我々は、他社に比べてリフィル・ホッグスヘッドを多くリリースしますね。
私は個人的にホグスヘッドが好きです。ウイスキーをうまく磨き上げ、蒸溜所の特徴を際立たせてくれるからです。
原酒がしっかりした骨格さえ持っていれば、とてもうまくいきます。
メーガンさん:
我々は時々、リフィル・ホッグスヘッドにリラックという特殊なことをしますが、インディペンデント・ボトラーズとしてこれを行っているところは多くありません。ウイスキーにもうひと押しだけニュアンスを足したいけど、足し過ぎたく無い時に重宝します。こんな時、PXシェリーやポートはウイスキーの味を圧倒してしまう可能性があるため、ウイスキーの味を引き立たせるには、フレッシュなバーボン樽が最適です。
Dear WHISKY:
他社がリフィル・ホッグスヘッドをあまり使用しないのはなぜだと思いますか?
ウッディさん:
リフィル・ホッグスヘッドで熟成されたウイスキーは小さなミスでも味に顕著に現れます。だからこそ大変ではありますが、他社がやらない分、リフィル・ホッグスヘッドをたくさんリリースする我々に感謝する声が多いんです。リフィル・ホッグスヘッドをもっとリリースしてほしいという要望をよく受けますが、問題は依然としてマーケットがシェリー樽を好んでいることですね。また、我々は在庫に多様性を持たせるように努めているので、すべてを同じタイプの樽に入れることはありません。
Dear WHISKY:
どの樽にリラックするかの決め手について、より詳しく教えてください。
ウッディさん:
リラックは科学と芸術の融合であり、ウイスキーの味の組み合わせ方にはさまざまな方法があります。最近、Williamson(ウィリアムソン)をリリースしたので、これを例に説明しましょう。WilliamsonはLaphroaig(ラフロイグ)のTeaspooned Malt(ティースプーンモルト)なので、ピートの風味が強いです。なので、鏡板がチャーされたPX樽を使用し、不純な風味を取り除きながら甘みを加えました。 甘味を加えるとスモークが和らぐ分、スパイスの香りが引き立ち、クリスマスケーキのような風味になります。
メーガンさん:
我々自身もウイスキーが大好きなので、最終的には自分達が買いたいかどうかで判断します。
Dear WHISKY:
2人の意見が合わない際はどうされているのですか?
メーガンさん:
ボトラーズとして2つの異なる味覚と嗜好を持つのは、良いことなんです。
たとえ好みの味ではなくても、プロとしてウイスキーの品質の評価はできます。
私個人はどんなタイプのウイスキーでも好きですが、ウッディはかなりうるさく、好みではないとわずかな風味さえも感じ取ってしまいます。これを使えば、ウイスキーがどのような個性を持っているかを細分化することができ、私のような気楽な人間は、ウイスキーが実際に悪いかどうかの中間点を見つけるのに役立ちます。
ウッディさん:
ウイスキーの品質を理解するために、味わいが好みである必要はありません。最近発売したBunnahabhain(ブナハーブン)16年は、硫黄風味があまり好きではないという方が多かったのですが、葉巻愛好家の間では非常に人気です。さらに、硫黄の味が嫌いな人でも、質の高いウイスキーであることは評価してくれました。
Dear WHISKY:
上質なウイスキーの見分け方は、経験を通して学ぶものでしょうか、それとも生まれつきの感覚ですか?
メーガンさん:
両方ですね。初心者でも、ウイスキーの良し悪しはわかると思います。しかし、経験を通じて、より適切に理解し、なぜそれが良いのか悪いのかを伝えることができるようになると思います。
ウッディさん:
全く別のスキルにはなりますが、経験を積めば、質の悪いウイスキーに対しても詳細なテイスティングノートを書いて、あたかも質の良いウイスキーのように見せることができますよ(笑)。
Dear WHISKY:
優れたインディペンデント・ボトラーズになるための核となる要素は何だと思いますか?
メーガンさん:
最も難しいのは、ボトリング時期を適切に見極めることです。たとえ初めから良いウイスキーだと思っても、それをすぐにボトリングするべきというわけではありません。「もう完成、リリースしよう!」と結論を出すのは簡単です。
一番難しいのは、数か月後にはさらに良くなるだろうと信じて、我慢することだと思います。
ウッディさん:
加えて重要なのは樽の管理です。これには多くの事務作業が伴い、長年にわたり一貫して質の良いリリースを出し続けることが、ブランドとして最も難しい部分だと思います。メーガンが言ったように、品質は重要です。つまり、一貫したスケジュールと忍耐強く高品質の製品をつくり上げることのバランスが重要です。すべては将来計画の一環であり、あとどれくらいの熟成期間が必要か、そして仕上げの期間はどれくらいかといったことは、経験を通して学んでいくものです。これらを意識し、カスク・ブローカーとの安定した関係がある限り、ポートフォリオを準備し将来性を担保することができます。
Dear WHISKY:
インディペンデント・ボトラーズとして、最も楽しいことは何ですか?
ウッディさん:
蒸溜所からのオフィシャルリリースのほとんどは似通っていることが多いですよね。インディペンデント・ボトラーズとして、我々は特定の味わいや製造工程に固執してオリジナリティを保つ必要がないので自由度と楽しみが多いです。しかし近年は、シングルカスクや異なるフィニッシュのウイスキーをリリースする蒸溜所が増えており、生産者が独自のウイスキーにどのようなアプローチをするのかとても興味深いです。
Dear WHISKY:
インディペンデント・ボトラーズのウイスキーづくりの材料は何ですか?
メーガンさん:
我々は2種類の樽を調達しています。ウイスキーが入っている樽と、フィニッシュやさらなる熟成のための空き樽です。そのため、我々はカスクブローカーとクーパレッジ(製樽工場)の両方と取引をしています。
最近だと、ラム酒が詰まったラム酒樽を購入したので、まずラム酒をリリースし、空き樽をウイスキーの熟成のために「リサイクル」することができるのです。
Dear WHISKY:
ウイスキーをリラックした後、空になった樽はどうするのですか?
メーガンさん:
樽の品質にもよりますが、もう一度使うことも、植木鉢に変えることだってできます。
Dear WHISKY:
リリースごとに目指している特定の味や風味はありますか?
メーガンさん:
我々は、1つのリリースでできるだけ幅広いバリエーションのウイスキーを揃えるように努めています。そのため、シェリーの甘さが特徴の1本があれば、他のボトルにはピート香や、まろやかなフルーティーな香りなどを持たせたいと考えています。毎リリースごとに多様性を持たせつつ、それぞれのウイスキーが持つ特徴を際立たせたいからです。それが我々にとっての目標のようなものですね。
Dear WHISKY:
会社としての次のステップは何でしょうか?
メーガンさん:
我々の目標は、ブランドを継続的に成長させることです。そのために、樽の在庫を増やし、品質の一貫性を維持しながらリリース数も増やす予定です。
もっと色々な国際市場への進出もしてみたいですね!
Dear WHISKY:
個人的な次のステップは何でしょうか?
メーガンさん:
あまり計画は立てていません。少なくとも、ベースはエディンバラから動くつもりはないですね。ウイスキーイベントに参加したり、スコットランドを旅したり、蒸溜所を訪問したりして、ウイスキーを学び、探求し続けたいと思っています。
ウッドローズ・オブ・エディンバラは急速に成長と進化を続けていますが、彼らの品質と信頼性へのこだわりは揺るぎません。
ウイスキーに対する深い情熱と、樽の管理とボトリングへの細心の注意を払ったアプローチを融合させることで、ウッディ・タンさんとメーガン・ブラウンさんは、単に上質なウイスキーをつくり出しているだけでなく、磨き上げられたウイスキーの真髄を映し出すブランドを築いています。
たった2人のチームであるにもかかわらず、ボトリング工程のあらゆる面を効率的に管理し、リリースするすべてのボトルにおいて継続的な質の高さを実現しています。
ウッドローズ・オブ・エディンバラのウイスキーの味わいからは、それぞれのボトルに込められた愛情とつくりのこだわりを感じられることでしょう。是非一度お手にとってみてください!