アイルサベイ蒸溜所

2007年、ウィリアム・グラント＆サンズ社は、かつてレディーバーン蒸溜所があったガーバンの地にアイルサベイ蒸溜所を建設しました。この時は、グラント社のブレンド（ファミリー・リザーブ・シリーズとクラン・マクレガー）が成長していただけでなく、同社の2つのフラッグシップ・モルトであるグレンフィディックとバルヴェニーの需要も高まっていた時期です。後者へのプレッシャーが、8基のスチルを備えた年間5mリットルの工場を建設する主な理由となりました。8年間の製造期間を経て、シングルモルトとしてアイルサベイが初めて公式にボトリングしたのは、2016年2月にリリースされた年代不詳のヘビーピーテッドウイスキーでした。このウイスキーは、蒸留酒のカットポイント、ヴァッティング、熟成、さらには「甘さの測定」といった革新的な技術を組み合わせることで、生産体制の柔軟性を最大限に引き出したものです。