ヒルロック エステイト蒸留所

1800年代初頭、ニューヨークはアメリカで大麦とライ麦の生産量の半分以上を占め、ハドソン渓谷は国の穀倉地帯であった。高品質な穀物が豊富だったため、地元のクラフトス蒸留酒が栄え、1000を超える農家の蒸留所が、この地域特有の風土を生かしたウイスキーやジンを製造しました。1930年代、禁酒法施行によりこれらの蒸留所は閉鎖を余儀なくされ、アメリカの蒸留酒の宝庫だったこの場所は衰退していきました。
ヒルロック エステイト蒸留所はこれを変えようとしています。彼らはハドソンバレー高地の自社施設にて、穀物の栽培から製麦、銅製蒸留器による蒸留、上質なオーク樽での熟成、手作業によるビン詰めまでを行い、最高級なクラフト蒸留酒を生産することを使命としています。また、彼らはジョージアン様式の邸宅を修復し蒸留所として使用しています。穀物商として成功した独立戦争時の大尉によって建てられたこの邸宅からは、なだらかな大麦畑とバークシャー山脈を見渡すことができます。

ヒルロック エステイト蒸留所は、field to glass (原料の栽培から瓶詰めまで一貫して行う)のウイスキー生産者となり、アメリカで初めて自家栽培の穀物からモルトを製造し、禁酒法施行以前からウイスキーを手造りしています。