【イベントレポート】ザ・マッカラン 200周年記念エキシビション オープニングパーティー
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2022年8月20日(土)西軽井沢にて『ウイスキーサミット西軽井沢2022』が開催されました!
Dear WHISKYの運営会社である、株式会社クレア・ライフ・パートナーズが主催しており、ウイスキーの造り手(生産者)、繋ぎ手(提供者)、飲み手(愛飲家)が一堂に会しウイスキーの魅力を語り尽くすことができるイベントです。
会場は、旧メルシャン跡地・メルシャン軽井沢蒸留所が位置していたMMoP(モップ)内のSTEAK HOUSE Feu(フ―)です。かつて、この場所で「軽井沢」というウイスキーが造られていました。
今回のイベントレポートでは、イベント当日の様子をお伝えします!足を運べなかったあなたもぜひこの記事を読んで一緒に「ウイスキーサミット西軽井沢2022」を楽しみましょう!
豪華なゲストをお招きして、ウイスキーの造り手の方、繋ぎ手の方、飲み手の方でウイスキーの魅力を語り尽くすイベントです。ジャパニーズウイスキーも約100年という歴史を積み重ね、世界的に注目されている今、その魅力について語り合う機会になっています。
開催場所も、軽井沢ウイスキーにゆかりのある御代田が選ばれました。
日時 | 2022 年 8 月 20 日(土)15:00〜17:00 (30分前より開場) |
会場 | MMoP(モップ)「STEAK HOUSE Feu(フー)」 |
主催 | 株式会社クレア・ライフ・パートナーズ・Dear WHISKY |
人数 | 30名様限定 |
当日はお子様を含む幅広い年齢層の方々、約50名が来場されました。
元々は30名の方限定のイベントとして開催する予定でしたが、多くの方に興味を持っていただいたため、急遽人数を増やして開催しました。
地元の住民に加えて、関東から九州まで遠方からも多くの方にお越しいただきました。また、ウイスキー愛好家の方からウイスキーに興味を持ったばかりの方まで幅広い方に来場していただきました。ウイスキーを愛する「飲み手」を中心に、ウイスキー生産に携わる「造り手」、Barや飲食店を経営する「繋ぎ手」の姿も見られました。堅苦しさはなく、カジュアルな雰囲気の中イベントは進められました。
ウイスキーサミット西軽井沢2022のゲストには、豪華な方々に来ていただくことができました。
まずは、スペシャルゲストの竹鶴孝太郎さん。竹鶴商品研究所代表、日本スコットランド交流協会顧問として活動されています。幼少期を祖父母であるニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝・リタと共に北海道余市で過ごしたそうです。ニッカでの勤務を経て現在多数の企業の顧問としてブランディングや商品プロデュースを手掛けていらっしゃいます。今回は、ジャパニーズウイスキー100年の歴史を、竹鶴家ならではの視点からご紹介下さいました。
次に、飲み手代表として、德川家広さん。江戸幕府の将軍を務めた、德川宗家の第19代です。米国、欧州、アジアで生活した経験を活かし国際政治経済評論家として著書多数出版されています。夏季は軽井沢で過ごすのが慣例でウイスキー愛好家しても知られています。日本史上、政界の人物とウイスキーとの意外な関りや、彼らの好んだ銘柄など、飲み手代表として、独特な切り口からウイスキーの楽しみ方をシェアして下さいました。
造り手代表には、オラ・ロパトフスカさん。スコットランドのエディンバラを拠点として、長年スコッチウイスキー業界にボトリング、セールスのプロとして携わってきました。私達の手元にウイスキーが来る前に、必ず行われる「ボトリング」。その奥深さや、個人が自由に原酒をボトル詰め出来る「ボトリングサービス」についてもご紹介してくださいます。また、スコットランドから持ってきた原酒のサンプルの試飲会も開いて下さいました。
そして、繋ぎ手代表としてサポート下さったのは、長野県佐久市のBar REMのマスターである橋脇正彦さん。バーテンダー協会元会長の岸久さんの門下生で、ウイスキー8,000本以上、バーボン400本ものボトルラインナップを取り揃えます。当日は仮設Barを設置し、テイスティングウイスキーの提供や専門家としての知見を共有して下さいました。
最後、モデレーターを務めたのは本田浩一さん。株式会社アマナ、MMoP【モップ】プロジェクト推進室室長で、今回のイベント開催をサポートして下さいました。
14:30 | 開場、ウェルカムドリンク・軽食のご提供 |
15:00 | オープニング モデレーター:本田浩一さんからのご挨拶 株式会社クレア・ライフ・パートナーズ代表取締役 工藤将太郎さんご挨拶 キーノートスピーチ「ジャパニーズウイスキー100年 竹鶴政孝の100年」 乾杯 ウイスキー座談会 オラ・ロパトフスカさん、德川家広さん、竹鶴孝太郎さん、橋脇正彦さん |
17:00 | 歓談 ボトリングサービス 試飲会/即売会 |
会場STEAK HOUSE Feuは、屋内席とテラス席に分かれています。
会場に到着した参加者の方々はまず、浅間山の絶景と豊かな自然、そして現在は浅間国際フォトフェスティバル2022 PHOTO MIYOTAの展示もご覧いただけるテラス席に案内されます。
テラス席には、シャンパン、ノンアルコールドリンク、ソフトドリンクに加え、サンドイッチやデザートといった軽食が用意されており、飲み物を片手に参加者同士で和気あいあいとお話されていました。
15:00になると、屋内のお席へと案内されます。
徐々に、イベントが近づく中で、今か今かと待ちきれない様子でした!
会場には、ウイスキーのテイスティンググラスがセンターテーブルいっぱいに並べられ、前方にスクリーン、登壇者席、橋脇さんの立つ仮設Barが設置されていました。木を基調としたガラス張りの店内は解放的な雰囲気で、御代田の美しい自然が一望できます。
まずは、モデレーターの本田浩一さんから、会の要旨や、前述した会場とウイスキーとの深いご縁、軽井沢蒸留所についてお話がありました。
続いて主催者である、株式会社クレア・ライフ・パートナーズ 代表取締役の工藤将太郎さんより、イベントに込められた想い、同社が運営する当メディア ” Dear WHISKY ” についてのご紹介が行われました。
早速1人目のスピーカー、竹鶴孝太郎さんによるキーノートスピーチが開始します。
竹鶴孝太郎さんは、ジャパニーズウイスキーの父であり、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝さん「マッサン」のお孫様です。
2023年で100年を迎えるジャパニーズウイスキー。ジャパニーズウイスキー100年の歩みや、政孝さんの理想のフォーメーション実現までのお話に加え、孝太郎さんしか知らない、竹鶴家の裏話、祖父母の政孝・リタ夫妻からの教えや、一般には公開されていない画像・映像など、貴重なお話を沢山お聞かせ下さいました。
ウイスキー好きなら誰もが知る「マッサン」。参加者の関心も高く、ジャパニーズウイスキーの次の100年へ繋げていくための重要な講演となりました。
いよいよ乾杯のお時間!もちろんウイスキーで乾杯です。竹鶴政孝さんがスコットランドで修業したロングモーン蒸溜所にちなみ、「ロングモーン16年」です。
乾杯のご挨拶をしてくれるのは、この日のためにスコットランドから来日下さったオラ・ロパトフスカさんです。
乾杯のお酒を配っている間、Bar REMオーナーの橋脇さんより、ロングモーンについてご説明がありました。
会場をご提供いただいたCERCLEの鎗田社長よりご挨拶もありました。
そして、乾杯の挨拶は、スコットランド方式「Slainte mhath!」(スラーンジ・ヴァー!)
続いて、ウイスキー座談会のお時間です。
飲み手代表の德川家広さん、造り手代表のオラ・ロパトフスカさん、スペシャルゲストの竹鶴孝太郎さんがご登壇されました。さらに、繋ぎ手代表の橋脇正彦さんが仮設Barに立ち、ウイスキーの専門家として、進行をサポートしました。
まずは、德川家広さんと軽井沢の関係についてのお話でした。
德川家広さんは、幼少の頃から夏の間は旧軽井沢の別荘で過ごしていたそうです。
その後、德川家広さんの親族のお話や、中曽根康弘元総理大臣とペレが旧軽井沢でテニスをしていたところを、幼き日の家広さんが目撃した話など、様々なお話をお聞かせくださいました。
軽井沢にちなんで橋脇さんがこのイベントのために持ってきてくれたのが、ウイスキー「軽井沢15年(通称エクボボトル)」。今回の会場MMoPは、もとはメルシャンの軽井沢蒸留所でした。軽井沢蒸留所は10年前に閉鎖してしまったため、ウイスキー「軽井沢」は希少価値があるということで現在も高値で取引されています。
その「軽井沢15年」を、德川家広さん、竹鶴孝太郎さん、オラ・ロパトフスカさんがテイスティングをしました。
続いて、德川家広さんの曽祖父、松平恒雄さんが愛したという現行の「オールドパー」を、会場の全員でテイスティングしました。ウイスキーに合うおつまみも提供され、お酒を片手に次へと進みます。
35年前の「オールドパー」の特級表示を、登壇者の方々がテイスティングしました。
次は、スコットランドからお越しのオラ・ロパトフスカさんが、スコットランドのボトリング事情について、株式会社クレア・ライフ・パートナーズのウイスキー・カスク・インベストメント事業責任者 牧尾友裕さんとお話しました。
ウイスキーの「造り手」なのに、なぜ蒸溜所の方じゃないのか?と疑問に思った方もいるかもしれません。
Dear WHISKYの考えるウイスキーの造り手には、実際に原酒を造る蒸溜所と、原酒を使用してボトリングを行うボトラーズが含まれます。オラ・ロパトフスカさんは後者に属し、他にも資産としてのウイスキーや、個人がボトラーズになれるボトリングサービスを株式会社クレア・ライフ・パートナーズと一緒に展開しています。いわば、ウイスキーの様々な楽しみ方を生み出す「創り手」なのです。
オラ・ロパトフスカさんは、実際のボトリングのプロセスや、一般には公開されないスコットランドのボトリングホールの様子を、通訳の藤巻さんと一緒に、会場の皆さんにご紹介して下さいました。
ウイスキーが、私たちの手元に来るまでのストーリーですが、初めて聞くことばかりです。巨大な樽がボトリングホール(工場)に並び、プロによって慎重にボトル詰めされる様子は、来場された多くの方が興味深そうに聞き入っていました。
その後は歓談タイムです。ウイスキー、シャンパンなどのお酒を片手に、お客様同士での交流が活発に行われました。また、オラ・ロパトフスカさんが、この日のためにスコットランドからお持ち下さった原酒の試飲会も行われました。
全て樽から直接抽出したカスク・ストレングスです。この日しか買えない原酒ばかりで、大変盛況な様子でした。
以上、ウイスキーサミット西軽井沢2022のイベントレポートでした!
このウイスキーサミットは、2023年以降も定期的に開催する予定です。第1回となる今回のイベントでは、ウイスキーを愛する多くの方にご来場いただきました。心より感謝申し上げます!
「造り手」「繋ぎ手」「飲み手」といった立場の違いを超え、ウイスキーを接点とした輪を広げること、資産運用やアートといった、新しいウイスキーの楽しみ方を創っていくこと、ジャパニーズウイスキー 次の100年に向けた、重要なキックオフとなりました。