山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
山崎18年は、日本のシングルモルトウイスキーでも世界中で高く評価された銘柄であり、熟年数の長いボトルです。
定価でも数万円の価値があるボトルですが、より高級なボトルである25年は定価でも10万円以上かかることから、18年の定価であれば予算の範囲内であると考える人も多いことでしょう。
しかし、実際には山崎18年は高騰していることから、定価で購入することは難しいため、場合によってはボトルで購入して飲むことは諦めて別の方法を考えたほうがいいかもしれません。
この記事では、山崎18年を定価で買う方法と飲む方法を紹介し、このボトルの味わいと高騰の理由も解説します。
この記事のポイント
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777188907/
概要 | 内容 |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 43% |
純アルコール量(100mlあたり) | 34.4g |
希望小売価格 | 55,000円 |
山崎18年は、18年以上熟成した原酒のみを使用した山崎のボトルであり、そのほかにはノンエイジ、12年、25年のラインナップがあることから、限定販売を除けば2番目に熟成年数の長い銘柄です。
レーズンや杏を思わせるフルーティーな香りに、ハチミツのようなまろやかな甘みが感じられ、甘酸っぱい余韻が特徴的です。
一口飲めばその完成度の高さがわかることから、希望小売価格が数万円であったとしてもその価値がある上質なウイスキーとなっています。
日本だけでなく世界中の人々が求めるウイスキーになったことから、酒店や百貨店を回ってもどこも品切れの状態にあります。
そのため、インターネットオークションを中心に大きく高騰しており、数倍以上の価格で取引される銘柄となりました。
しかし、飲むだけであれば必ずしも高嶺の花というわけではないため、ボトルを購入する以外の飲む方法も含めて検討したいところです。
山崎18年を含む山崎の種類を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキー山崎の種類ごとの特徴は?熟成年数によって変わる味わい
1984年、日本独自のシングルモルトを造ることを目的に誕生した銘柄が山崎です。
日本独自のウイスキー樽であるミズナラ樽の原酒を使用していることが最大の特徴であり、山崎18年ではシェリー樽熟成の原酒を中心にシングルモルトとは思えないほど複数の個性が絡み合う完成度の高い味わいに仕上がっています。
ほかのどの樽にもないミズナラ樽ならではの特徴と、ひとつの蒸溜所で複数のタイプのモルト原酒を製造する山崎蒸溜所のシングルモルトは2000年代になってから世界中のウイスキー品評会で評価されました。
年 | 概要 |
2005年 | SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞) |
2006年 | IWSC トロフィー(最高賞) |
2007年 | ISC 金賞 |
2008年 | SWSC ダブルゴールド(2011年まで連続受賞) |
2010年 | ISC 金賞 |
2012年 | ISC トロフィー(最高賞) |
2013年 |
SWSC ダブルゴールド |
ISC 金賞(2014年も連続受賞) | |
2015年 | SWSC ベスト アザーウイスキー賞 ダブルゴールド(最優秀金賞) |
2018年 | ISC 金賞 |
SWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)、ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)、IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション)の3つの品評会で高い評価を得ています。
すべての品評会はウイスキー業界において高い権威を持ち、受賞の結果がウイスキーの販売本数にも大きな影響を与えます。
品評会で高い評価を得た山崎18年は、世界中から需要が高まり、山崎蒸溜所における原酒不足が深刻化します。
特に18年熟成などの長期間熟成した原酒は非常に少なくなっており、希少な状態にあることから需要に対して供給できる量も限られてくるのです。
需要の大きさに対して供給が間に合っていない状態にあるため、山崎18年は定価で販売されたとすれば、すぐに品切れの状態になり、インターネットオークションなどの二次流通によって価格が非常に高まっている状態にあります。
ジャパニーズウイスキーの高騰はこちらの記事で詳しく解説しています。
ジャパニーズウイスキーの高騰はいつまで続く?理由と現状を解説!
山崎18年を定価で買う方法は3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
山崎18年は、都内では定価で販売されるとしても抽選販売になることが多く、基本的に定価で売っていることはありません。
しかし、ここ数年の間で山崎18年が定価で販売されていたという報告もあるため、地方の酒店などを探し回れば定価で売っている店を見つけられる可能性はあります。
定価の山崎18年を探し回るために日本中の酒店に訪れるくらいの根気を持って探さなければ見つからないほど人気の高いウイスキーです。
そのため、地元や旅行先の酒店に立ち寄る程度に探し、定価で販売している山崎に出会えれば最高に運が良かったと思うくらいの心構えでいるといいでしょう。
山崎18年は酒店や百貨店において抽選販売の対象にもなる人気のウイスキーです。
あてもなく酒店を探し回って定価で購入するよりも、抽選販売をしている店を探して応募を続けるほうが定価で購入しやすいかもしれません。
ただし、山崎18年は非常に人気の高いウイスキーであるため、抽選の倍率は非常に高くなることが予想されます。
何十回も応募を続けてようやく当選する可能性や、運が悪い場合は応募を続けても当選しない可能性もあります。
当選の確率を少しでも高めるためには、酒店の抽選情報も追い続ける必要があるため、当たれば幸運と考えて抽選販売に参加しましょう。
酒店や百貨店で開催されるウイスキー福袋では山崎18年や、ワンランク上の山崎25年が目玉商品となることがあります。
福袋を購入すれば、定価以下の価格で山崎18年を当てられる可能性もあるため、定価以下で銘柄を入手するチャンスになります。
山崎18年は当たりのウイスキーであるため、福袋で入手できたとすれば非常に幸運です。
そのため、山崎18年が当たらなかった場合でも、福袋は新しいウイスキーと出会うチャンスになることから、ウイスキー好きの方が運を試すために購入することをおすすめします。
山崎18年のボトルを購入する以外に、山崎18年を飲む方法は2つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
山崎蒸溜所では見学ツアーを開催しており、蒸溜所の有料バーで山崎18年の試飲ができます。
テイスティング体験であるため、15mlと非常に少ないですが、山崎18年の味わいを知ることが可能です。
ボトルを購入するよりも手軽に安く飲めるため、とにかく山崎18年を飲んでみたい方にはおすすめになります。
ただし、山崎蒸溜所の見学ツアーは非常に人気が高く、予約が必要となっています。
Dear WHISKYは山崎の原酒を造る山崎蒸溜所へ実際に行ってきました!蒸溜所見学の様子や山崎のテイスティングをお届けしていますので、蒸溜所見学をご検討の方は参考にしてください。
バーやホテルでは、山崎18年をグラスで飲めるように取り扱っているお店もあります。
ヴィンテージウイスキーを取り扱うバーや、格式の高いホテルなどから山崎18年を取り扱っている場所を探してみましょう。
ボトルではなく1杯の値段になるため、ボトルを購入するよりも安く飲めます。
バーでウイスキーを楽しむための方法はこちらの記事で紹介しています。
バーでウイスキーを楽しむための頼み方は? 初心者にもわかりやすく解説
山崎18年は、定価で酒店で購入できる可能性は0ではないものの、基本的には抽選販売・福袋などの機会でなければ購入は難しいです。
そのため、予算によっては定価で購入することを諦めて、ボトルを購入する以外の方法で飲むことを検討してください。
ジャパニーズウイスキーのシングルモルトを代表する山崎18年は定価でも数万円はしますが、値段に恥じない完成度の高い味わいを楽しめることでしょう。