ビンバー蒸溜所

ビンバー蒸溜所は、2015年にロンドンで設立されたクラフト・ディスティラリーで、プレミアムなシングルモルトウィスキーの製造で知られています。創業者であるダリウシュとエウェリナ夫妻は、2003年にポーランドからロンドンに移住し、後にこの蒸溜所を設立しました。「ビンバー」という名前はポーランド語で「月光酒」を意味しており、彼らのポーランドのルーツを反映しています。ロンドンのノース・アクトンに位置するビンバー・ディスティラリーは、伝統的な製法と革新的な技術を融合させています。彼らは、100％ポーランド産の大麦を使用し、床モルティングという珍しい方法で大麦を処理しています。手作業によるマッシング、木製のウォッシュバックでの発酵、小型の銅製ポットスチルでの直火加熱、そして手選びされた樽での熟成が特徴です。2019年9月、ビンバー蒸溜所は初のシングルモルトウィスキー「ザ・ファースト」をリリースしました。これは2016年5月に最初の樽が詰められ、わずか3年後の発売となり、1000本の限定販売は3時間で完売しました。ビンバーはウイスキーのほかにも、ウォッカ、ラム、ジンなども製造しており、蒸溜所ではツアーやテイスティングも行っています。また、2023年にはスコットランドのスペイサイドにダンフェイル蒸溜所を設立し、ピート香のあるシングルモルトウィスキーの製造にも取り組んでいます。ビンバー蒸溜所は、伝統を尊重しつつ革新を取り入れた高品質な蒸溜酒を生み出しており、彼らの情熱と技術が光る蒸溜所です。

今回Dearwhiskyが取材したビンバー蒸留所はウェルカムドリンクとして用意してくださったジントニックを片手に、2時間のコンパクトな蒸溜所でのツアーでした。
ビンバー蒸溜所のウイスキー造りについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ併せてご覧ください！