グレンドロナック蒸溜所

ガリオックの3つの蒸溜所のうちの1つであるグレンドロナックは、1826年にジェームス・アラダイス氏が率いる地元農家の共同経営者によって設立されました。彼のカリスマ的な指導のもと、高い評価を得ていましたが、1837年に火災が発生し、蒸溜所がほぼ全焼するという悲劇にあいます。さらに1842年にはアラダイス社が倒産するという不運に見舞われます。しかし、アラダイスのプロモーション活動により、ウイスキーは順調に成長していきます。その可能性を見出したウォルター・スコットが1852年に名乗りを上げ、蒸溜所を現在の状態に再建しました。1991年には、バーボンとシェリーで熟成させた2種類の12年物がリリースされ、当時としては革新的な試みでしたが、大きな支持は得られませんでした。1996年から2002年の間、モスボールに入れられていたこのブランドは、ペルノ・リカール社の手に渡り、2008年にベンリアック・ディスティリング社に売却されます。それ以来、新しいビジターズセンターがオープンし、新しいシングルモルトのシリーズが発売されています。世界中のシェリーモルト愛好家の間で人気を博しており、台湾でも多くのファンを獲得しています。グレンドロナックは、2016年にジャックダニエルのテネシーウイスキーメーカーであるブラウン・フォーマン社がベンリアック蒸溜所社の買収とともに購入しました。