【イベントレポート】ワールド・ウイスキー・フォーラム2024<第3弾>
- 造り手
- 繋ぎ手
- イベント(国内)
- 飲み手
2023年10月27日(金)東京都にあるハイアット セントリック 銀座 東京にて、アレクサンドリオン・グループが主催する8種類のシングルモルトウイスキー・ワインを楽しめるペアリングランチイベントに招待いただきました!
イベント当日は、アレクサンドリオン・グループ創設者兼会長のナワフ・サラメさんや、ウイスキー・ディレクター兼カルパチアン・シングルモルト蒸留専門家のアラン・アンダーソンさんなど、アレクサンドリアン・グループの紹介からウイスキーやワインの紹介までを料理と共に素敵な時間を過ごすことが出来ました!
さらにDear WHISKYはナワフ・サラメさんに独占インタビューも行いました!
「アレクサンドリオン・グループ」は、1789年までに遡る歴史や伝統、そして経験に裏打ちされた蒸留酒とワインの生産者で、ルーマニアにおける酒類とワイン市場のリーダーであり、国内及びその地域で唯一のシングルモルトウイスキーの生産者です。
「アレクサンドリオン セイバー蒸留所は 1789」は、南東ヨーロッパで最も大規模で最新の生産施設の1つです。また、ルーマニアのデアル・マーレ(ビッグ・ヒル)地域にワイナリーを所有しています。アズガに位置する「ライン&シー 1892 セラー」は、ルーマニアで最も古いスパークリングワイン、ライン・エクストラが1世紀以上にわたって中断されることなく生産されている場所です。ライン・エクストラは特別な歴史・文化的な意義を持ち、1904年以降ルーマニア王室の公式供給元となっています。
サブカルパティア高原の奥深く、川沿いの細い道に沿って、広大な古代の森と鮮やかな緑の平地が交差する地にあるのがここカーパシアン蒸留所です。カルパティア山脈は、雪で覆われた高い頂上や火山活動、純粋な地下氷河に特徴づけられる壮大なパラノマを持っています。
今回のイベント、アレクサンドリオン・グループの日本初上陸記念ペアリングランチイベントでは、アレクサンドリオン・グループの創設者兼会長である ナワフ・サラメ博士をはじめ4名の方が登壇する豪華イベントでした。
さらに、アレクサンドリオン・グループのご紹介はもちろん、シングルモルトウイスキーやワインの特徴や味わいまで実際にお話ししてくださいました!
イベント日時 | アレクサンドリオン・グループ 日本初上陸記念ペアリングランチイベント 2023年10月27日(金)12:00-15:00 |
会場 | ハイアット セントリック 銀座 東京 (東京都東京中央区銀座 6丁目 6-7 ) |
主催者 | アレクサンドリオン・グループ |
アレクサンドリオン・グループの創業者であり、現在も会長を務める。シリア西部の「キリスト者の谷」にあるマルマリータ町の出身である。ルーマニア・ブカレストのカロル・ダヴィラ大学で医学を専攻し、その後、アテネで医学の学位を取得する。2013年には、カロル1世国防大学から軍事学と情報学の博士号を授与された。ビジネスにおいて大切にしている哲学は、「消費者に対して常に最高品質の製品を提供すること」である。さらに、スポーツや文化活動にも深い関心を持ち、アレクサンドリオン財団を通じて多くの社会貢献活動を推進している。
ルーマニア及びアメリカでのグループの蒸留所プロジェクトを運営、品質、技術の観点から責任を持ち、ルーマニア初のシングルモルトウイスキーであるカーパシアン シングルモルトの製造を任されている。
ハイペリオンとビザンチウムのワイン造り、ヴィルナスの蒸留、ブランコヴェアヌVS、VSPO、及びXOヴィナルスの熟成とブレンドを担当しており、1982ワイナリーのマスターディスティラー及びオノロジスト(醸造家)。
蒸留師、研究者、産業プロセスに携わり、時には発明家として活躍し、10年以上の経験を持つ。原材料をプレミアムな蒸留酒へと効果的に変えること、科学と耳を傾けること、革新と古代の哲学を組み合わせることに魅力を感じている。
高級ショップや老舗和菓子店が並ぶ、銀座6丁目の並木通り沿いにハイアット セントリック 銀座 東京はあります。
ハイアット セントリック 銀座 東京の3Fフロアにあるオールデイダイニングが、NAMIKI 667。並木通りを望むテラスなどもあり、銀座の風を感じながら食事を楽しめる場所でイベントは開催されました!
会場に入ると最初に目に入るのは、アレクサンドリオン・グループの誇るお酒の数々でした。現在20種類ほどのウイスキーがありますが、今回はイベントのメニューにもあるウイスキーを中心に置かれていました。美しいデザインにも心惹かれます。
今回実際に楽しませていただきました、アレクサンドリオン・グループのウイスキー3種類をご紹介させていただきます!
アメリカ産のホワイトオークのケンタッキーバーボンバレルで熟成された後に、自社のワイナリーで製造されたルーマニアのフェテアスカ・ネアグラワインを収めていたヨーロピアンオークの赤ワインへと移されました。
4年間熟成を行い、パイナップルのような果物の香りとオイリーでフルーティーな味わいが特徴です。
初めの数年間をアメリカ産ホワイトオークのケンタッキーバーボン樽で熟成後、285Lのフレンチコニャック樽で仕上げられました。この過程がウイスキーに深みとゴールドの美しい色合いをもたらしています。
バニラやハチミツのような香りと甘く長い余韻の味わいが特徴です。さらに、風味を最大限に引き出すため46%のアルコール度数で、冷却濾過をせずにボトリングされています。
ルーマニア初のピーテッドシングルモルトウイスキーです。バーボン樽で4年間熟成をし、ピート燻製が施されています。初めてのピート系ウイスキーを試す方から熟練者まで楽しめるウイスキーです。原料であるモルト大麦はベルギー産で、上質なスコティッシュピートで燻製されています。この結果、35ppmフェノールのスモーキーさとウイスキー特有の甘さが共存している味わいとなっています。
貴重なアレクサンドリオン・グループのウイスキーと共にこちらのお料理を楽しむことができました!
素敵なお食事だけではなく、デザートまで振る舞われました!
Dear WHISKY:
日本に初進出とのことですが、最初にナワフさんご自身についてお伺いしてもよろしいですか?
ナワフさん:
私は、学生時代は医学を専攻しており、他にも軍事学や情報学についても学びました。そして、その後このアレクサンドリオン・グループを創設し、現在は会長を務めております。
Dear WHISKY:
医学を学んでいらっしゃったのですね。ビジネスにおいて大切にしている価値観はありますか?
ナワフさん:
「消費者に対して常に最高品質の製品を提供すること」です。この度はルーマニア初めての蒸留所となりましたが、造りと品質にこだわって日々励んでいます。
Dear WHISKY:
カーパシアン蒸留所はどのような場所にあるのですか?
ナワフさん:
カルパティア山脈という、スロバキア、ポーランド、ウクライナ、ルーマニアなどに続く、全長約1500kmの山の中にあります。こちらはユネスコの自然遺産に登録されており、1000年以上誰も手をつけていなかったことから、ヨーロッパのアマゾンと言われるほどの歴史を持つ場所です。カーパシアン蒸留所はそのような歴史ある場所にあります。
Dear WHISKY:
蒸留所だけはなくルーマニアの広大な自然も堪能できるのですね!
ナワフさん:
蒸留所だけではなく景色も楽しめる非常に美しい場所ですよ。ちなみに実は、Netflixでも有名なスコットランドのジャーナリストも来ていただいています。そちらもぜひご覧になって、現地に行っている気分を味わっていただきたいです。
Dear WHISKY:
ウイスキーの事業を始めたきっかけは何ですか?
ナワフさん:
お酒の中には2種類のカテゴリーがある。ホワイトカテゴリーはテキーラやジンなどのお酒を指していて、ブラウンカテゴリーはウイスキーを筆頭にブランデーやラムなどがあります。当時私たちは特にブランデーで世界的にも有名になりました。そのような中で、ブラウンカテゴリーの筆頭であるウイスキーにも挑戦しようと考えました。
Dear WHISKY:
アレクサンドリオン・グループならではの特徴は何ですか?
ナワフさん:
世界の蒸留所では珍しく私たちはワインも製造していますので、樽に非常に多くの投資をしていることも特徴です。最初はワインに樽を使用し熟成させ、その後にウイスキー、そしてラム、さらにブランデーといったサイクルをしています。このようにフレーバーを共有しているのは私たちの特徴です。
Dear WHISKY:
最後に、日本進出に向けた意気込みをお願いします!
ナワフさん:
現在すでに非常に多くの卸先などをはじめとした依頼があります。私たちはまず、日本の営業所を立ち上げたいです。そして、日本でウイスキーを楽しんでいただき私たちに興味を持って下さったら、いつか皆様にもルーマニアの現地に来ていただきたいです。壮大な自然と熟練されたウイスキーの造り手と共に皆様もお迎えします!
以上、アレクサンドリオン・グループ 日本初上陸記念ペアリングランチイベントレポートをお届けしました!
ウイスキーの愛飲家が新しい味わいや贅沢な体験を求める嗜好に応える製品を追い求め、長い歴史と伝統を持つウイスキー文化と日本の洗練された味覚を融合させた商品を目指している「アレクサンドリオン・グループ」。
2024年初頭の日本での販売会社設立を目前に、将来的には国内に蒸留所の建設計画もあるなど、今後に目が離せません!
ぜひ皆様も発売が開始された際にはお手に取って味わってください!