【イベントレポート】ワールド・ウイスキー・フォーラム2024<第3弾>
- 造り手
- 繋ぎ手
- イベント(国内)
- 飲み手
今回は、10月8日と9日に開催された静岡クラフトビール&ウイスキーフェア 2022にて、江井ヶ嶋蒸留所・所長である中村裕司さんへインタビューを実施したので、その様子をお伝えします!
静岡県のクラフトビールやウイスキーの振興を目指すとともに、県外の模範的メーカーを紹介し、酒文化の向上・活性化を目指すイベントです。お酒の造り手と、飲み手の交流を深める場として2015年から開催されました。新型コロナウイルスの影響で今回は3年ぶりで6回目の開催となりました。
日時 | 2022年10月8日、9日 11:00~17:00 |
会場 | 駿府城公園 東御門前広場 |
主催 | 静岡クラフトビール&ウイスキーフェア実行委員会 |
公式サイト | https://shizuoka-fair.com/ |
社名 | 江井ヶ嶋酒造株式会社 |
蒸溜所名 | 江井ヶ嶋蒸留所 |
場所 | 兵庫県明石市大久保町西島919 |
公式HP | http://www.ei-sake.jp/index.html |
江井ヶ嶋酒造 杜氏 / ウイスキー蒸留所長
一級酒造技能士
冬は清酒、夏はウイスキー造りの醸造界の二刀流として活躍するお酒造りのエキスパート
Dear WHISKY:
静岡クラフトビール&ウイスキーフェアは3年ぶりの開催・初の屋外での開催となりました。今回、静岡クラフトビール&ウイスキーフェアに参加されたきっかけを教えてください!
中村さん:
ガイアフローの方とは昔からのお付き合いがありまして、コロナ前の第1回の時からずっと参加しています。ガイアフローの中村社長とは、ガイアフローを立ち上げる前から親しくさせて頂いています。
Dear WHISKY:
静岡という蒸留所から離れた場所でのイベントですが、江井ヶ嶋蒸留所のこのイベントにかける想いについて教えてください!
中村さん:
我々は兵庫県の小さな蒸留所ですので、営業マンが多くいるわけでもなく、テレビのコマーシャルができるわけでもありません。ですから、静岡の方にも、あかしのウイスキーを知ってもらうことができる非常に大切な機会であると思っています。
Dear WHISKY:
ウイスキー造りには、歴史・気候なども大きく関係すると思うのですが、江井ヶ嶋蒸留所ならではのアピールポイントを教えてください!
中村さん:
まず、免許取得が日本最古である点です。免許の取得は1919年です。創業して、蒸留を開始したのが1961年です。また瀬戸内海に面しておりまして、会社のフェンスを飛び越えたらすぐ海岸に出られる程近い場所にあるので、ソルティーな風味に仕上がっています。また、製造方法ですが、当社は元々清酒を生業としているので、その技術を生かしたウイスキー製造が他社とは違っています。
Dear WHISKY:
清酒での醸造技術を、ウイスキーに応用しているのですね!
最近では、ジャパニーズウイスキーが海外の主要なコンテストで賞を受賞するなど、ジャパニーズウイスキーが国際的に高く評価されていると思うのですが、日本のウイスキー業界・蒸溜所の盛り上がりに対する思いはありますか?
中村さん:
我々は昔からやっているので、正直今の状態にびっくりしている状況です。会社としてもわからない間にどんどん生産量や出荷量が増えています。もちろんありがたいと思うのですが、少し危険だとも思っています。造れば売れるという状態なので、新規参入なさってる方も出てきています。もちろん新規参入なさってる方でしっかりと美味しいものを造りあげている蒸溜所も多い一方で、そうではない方々も見られる部分もあります。これから淘汰されていき、生き残りになっていくんだろうなと思っております。 負けないように、我々も頑張って行かないといけないと思います。
Dear WHISKY:
最後に、今後の江井ヶ嶋蒸留所の将来の展望や今後の目標をお聞かせください。
中村さん:
今後の目標と言われると具体的には難しいんですけど、やはり、皆さんに喜んでもらえるような、美味しいウイスキーをまず造っていくことです!皆さんに美味しい、手に取りやすい商品を造っていく、それがやはり1番の目標ですね。
以上、江井ヶ嶋蒸留所・所長の中村裕司さんへのインタビューでした!
今回江井ヶ嶋蒸留所以外にも、静岡クラフトビール&ウイスキーフェア2022に参加している蒸溜所の方にインタビューを行い、インタビュー記事も公開しているので、ぜひご覧ください!
次回の記事もお楽しみに!