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2024年3月20日(水)ロンドンにて、ワールド・ウイスキー・アワード2024授賞式が開催されました!この1年で最も輝いた世界各国のウイスキーの造り手達の功績を称え、ウイスキー業界のさらなる発展を目指す、重要な式典です。
本記事では、ワールド・ウイスキー・アワード2024の授賞式・ディナーパーティーの様子をお届けします!
ワールド・ウイスキー・アワードとは、ウイスキーを愛する専門家が集まり、ウイスキー製造・関連ビジネスの職人技の頂点を、あらゆる角度から競い、頂点を選ぶ品評会です。イギリスのウイスキー雑誌ウイスキーマガジンによって運営され、シングルモルト、ブレンデッド、バーボン、ライ麦など、多様なカテゴリーが存在します。
この度のコンペティションには、40か国以上から、1500を超える多種多様なウイスキーが参加。卓越した知識を有する、200名以上の審査員団によって、厳格な評価が行われました。
ワールド・ウイスキー・アワードと並び、ザ・アイコンズ・オブ・ウイスキーは、その年にウイスキー業界へ多大な貢献をした人物が表彰されます。
ブランドアンバサダー、ビジターセンターマネージャー、バーテンダーなど、ウイスキーのプロモーション・生産を支える様々な立場の人々の功績を称えます。
さらに、イノベーションやサステイナビリティといった功績を挙げた蒸溜所も表彰します。
日時 | 2024年3月20日(水) 18:30~23:00 (ロンドン 現地時間) |
会場 | Merchant Taylors’ Hall (ロンドン) |
主催 | Whisky Magazine |
SNS | Instagram: @WorldWhiskiesAwards Facebook: @WorldWhiskiesAwards X (formerly Twitter): @TheDrinksAwards LinkedIn: @World Drinks Awards |
ワールド・ウイスキー・アワードの審査は、3つのラウンドで行われます。
各ウイスキーは、それぞれの国/地域、カテゴリー、熟成年数にて試飲が行われます。各部門のWinnerが選出され、金・銀・銅メダルが授与されます。
パネルの審査員には、主要なジャーナリスト、セールスのプロ、その他業界の専門家が含まれます。
各カテゴリのWinnerを試飲し、各地域の「ベスト」ウイスキーが選出されます。
第2ラウンドへ進めるのは、エントリーされた全ウイスキーの上位10%ほどです。
各地域の各カテゴリーでの「ベスト」ウイスキーが最後に再び試飲され、各カテゴリーのワールドベストウイスキーが選出されます。
ワールドベストは、エントリーされた全ウイスキーの上位1.46%ほどです。
ワールド・ウイスキー・アワードの会場は、ロンドンの中心部シティ・オブ・ロンドン地区にあるMerchant Taylors’ Hall 。イングランド銀行のそばにある、14世紀から続く歴史ある建物です。
ウェルカムドリンクを受け取って中に入ると、噴水、ステンドグラス、シャンデリアなど、美しい内装に心が躍ります。さらに、受付ホールには、今回受賞した多くのウイスキーが並んでいました!
受付を済ませると、指定されたテーブルへ着席。イングランド、アイルランド、アメリカ、オーストラリア、日本など、各国からの参加者。これから始まる授賞式に、皆さん胸を高鳴らせていました。
イベントでは、23のカテゴリーにおける、ワールド・ベスト(世界最優秀賞)を表彰。
音楽が流れ、司会が各カテゴリーの名前を呼ぶと、喜びの声と大きな拍手が鳴り響きます。ステージへ登壇し、賞状パネルとトロフィーを受け取り、写真撮影へ。皆さん、互いの受賞を喜び合い、暖かな雰囲気で式典が進行しました。
最後に、新たに名誉あるWhisky Magazine Hall of Fameのメンバーへと選ばれた、マッカラン蒸留所のRussell Anderson さん、ベンチャーウイスキー並びに秩父蒸溜所の創業者である肥土伊知郎さん、カナダのウイスキーライター並びにコンサルタントDavin de Kergommeauxさんを表彰しました。
ベンチャーウイスキー肥土伊知郎さんは、2008年に秩父蒸溜所を設立。秩父蒸溜所は、1971年以降初めて日本でウイスキーの生産免許を取得。肥土伊知郎さんは、ウイスキー業界のロックスターとも称され、新世代のジャパニーズウイスキーの先駆者として、業界発展に貢献してきました。
肥土伊知郎さんのスピーチでは、会場中から拍手喝采が鳴り響き、新たにHall of Fameのメンバーとなった肥土伊知郎さんの功績を称えました。
Whsiky Magazine編集長であり、アイコンズ・オブ・ウイスキーアワードの審査委員長であるベサニー・ブラウンさんは、「今年の地域別アイコンズ・オブ・ウイスキーには素晴らしいエントリーが揃い、グローバルウィナーの選定は困難を極めました。しかし、私たち審査員にとって、これは最高の種類の挑戦です。それは、世界のウイスキー業界に見いだされる、尽きることのないイノベーション、力、創意工夫を証明するものです。受賞者へのお祝いの言葉と、さらにエントリーをしてくださった全ての方々を含め、お礼を申し上げます。彼らは、ウイスキー業界の繁栄のため、日々貢献してくれているのです。」とコメントしました。
ワールド・ウイスキー・アワードのアワード・ディレクターであるアニタ・ウジャシさんは、「今年もまた、ワールド・ウイスキー・アワードとアイコンズ・オブ・ウイスキーにとって素晴らしい年となりました。エントリーした驚くほど多種多様な製品から、審査パネルで共に働く素晴らしい人々まで、このような最も素晴らしい業界の一員であることを光栄に思います。今年も、すべてのカテゴリーが高い水準を見せており、世界中から素晴らしい受賞者が選出されました。これは、単なる製品作り以上の意味を持ち、突出したものづくりに生涯を捧げている人々の存在を意味しています。」と述べました。
以上、ロンドンで行われたワールド・ウイスキー・アワード2024授賞式の様子をお届けしました!ウイスキー業界に貢献した会社・個人を称え、産業のさらなる発展を目指すための、重要な品評会であるワールド・ウイスキー・アワード。
次回はどのような突出したウイスキーが生まれるのか、今年の動きに大注目です!