【独占インタビュー】Tri Carraghのオラ・ロパトスカさん
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富士山と箱根の間に位置する、平均標高500mの高原都市である静岡県御殿場市。世界遺産の懐に抱かれ豊かな自然環境が魅力の美しい街です。
そんな静岡県御殿場市には、調和のとれた清らかな味わいとフルーティな香りをもつ、まさに「クリーン&エステリー」なウイスキーをつくる富士御殿場蒸溜所があります。
本記事では、理想のウイスキーづくりを追求する富士御殿場蒸溜所の施設や設備、魅力を余すところなくお届けします!
キリンディスティラリー株式会社 企画総務部の吉井浩一さん、勝間田美奈子さんに、一般公開をしていない熟成庫やパッケージラインなど、普段は立ち入ることができない場所もご案内いただきました!
そして、ジャパニーズウイスキー富士シリーズに関する貴重なお話もお伺いすることができました!
また、Dear WHISKYはキリンビールのマスターブレンダーである田中城太さんへ特別インタビューをさせていただきました!ぜひ併せてご覧ください!
富士御殿場蒸溜所の歴史は、キリンビール(日本)、JEシーグラム(米国)、シーバスブラザーズ社(英国)の3社合弁で1972年に設立したキリン・シーグラム社から始まります。翌年にキリン・シーグラム御殿場工場(現:キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所)が完成し、1970年代から1990年代にかけて「ロバートブラウン」や「エンブレム」、「クレセント」、「NEWS」、「ボストンクラブ」など数々の人気商品を世に送り出してきました。
2002年にはキリンビール傘下となり、キリン・シーグラムからキリンディスティラリーに社名を変更します。
「ウイスキー冬の時代」を乗り越え、近年では「キリンウイスキー 陸」や「キリンウイスキー富士シリーズ」などが人気を博しています。2021年には発酵槽とポットスチルを拡充、熟成庫を増設し、より種類豊富な原酒の製造を行っています。
そして昨年の2023年に、富士御殿場蒸溜所は操業開始50周年を迎えました!記念として発売された3種類の「キリン ジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」はどれも話題になり、取材日の約1週間前に発売された「キリン シングルグレーン ジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」も発売日当日に蒸溜所に大勢の人が押し寄せ、富士御殿場蒸溜所への高い注目度が感じられました。
会社名 | キリンディスティラリー株式会社 |
蒸溜所名 | 富士御殿場蒸溜所 |
操業開始 | 1973年 |
所在地 | 静岡県御殿場市柴怒田970 |
電話番号 | 0550-89-3131 (代表)
0550-89-4909(見学受付) |
公式HP | 富士御殿場蒸溜所 |
富士御殿場蒸溜所が位置するのは、富士山が見守る静岡県御殿場市。年平均気温13度の冷涼な気温、霧が多く発生する環境はウイスキーづくりに最適です。駿河湾から風に乗って運ばれてくる湿り気のある空気は、熟成の際に樽から揮発しようとするアルコールや水分の蒸発量を抑えてくれます。冷涼で湿潤な気候がウイスキーづくりにはとても大切なのです。
また、富士御殿場蒸溜所は、清らかな味わいとフルーティで華やかな香りをもつ、「クリーン&エステリー」なウイスキーづくりを目指しています。そのためには、富士の伏流水が必要不可欠です。富士の地層で磨かれた清らかな水は、良質な軟水としても愛飲されています。
このような条件がすべて揃うここ御殿場は、まさにキリンのウイスキーづくりの理想的な場所となっています!
富士御殿場蒸溜所では、モルトウイスキーとグレーンウイスキーの仕込みからボトリングまでを一貫して行っており、
国内でモルトと3種のグレーンを一つの場所で製造しているのは、ここ富士御殿場蒸溜所だけです。
一般的にグレーンウイスキーはブレンデッドウイスキーの下支えと言われることが多いですが、富士御殿場蒸溜所のウイスキーは、モルトもグレーンも両方が主役です。ただ飲みやすくするためにグレーンウイスキーをブレンドするのではなく、複数のグレーン原酒の特徴を活かして最適なバランスでブレンドすることによって、芳醇なモルトと多彩な香味のグレーンが調和した複層的で味わい深いブレンデッドウイスキーが出来上がります。
富士御殿場蒸溜所のグレーンウイスキーは世界から高く評価されており、ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)において、「WORLD’S BEST GRAIN」を2016年、2017年、2019年、2020年の4度受賞しています。
2023年に操業開始50周年を迎えた富士御殿場蒸溜所が一貫して目指すのは、日本の風土や食文化に合う、清らかな味わいの中に広がるフルーティーで華やかな香りのウイスキーです。
富士御殿場蒸溜所では、スコットランド・アメリカ・カナダの製造技術と蒸留方式を採用しています。この3種のグレーンウイスキーのつくり分けは、多様な原酒を製造して日本の風土や食文化に合うウイスキーを届けたいという操業当初からの想いの表れなのです。
ウイスキー市場において厳しい時代であった1990年代から2000年代までの冬の時代を乗り越え、貴重な原酒や富士御殿場ブランドを守り抜いた先達の信念は、富士御殿場蒸溜所のウイスキーづくりの中で脈々と受け継がれています。
富士御殿場蒸溜所では、有料・要予約で見学ツアーを行っています。
“立地”、“原酒”、“人”の3つの視点から「キリンウイスキー」の魅力を感じることができ、ポットスチルなどの製造設備の見学からテイスティングまで体験することができます。また、無料で入ることができるビジターセンターや、キリンの森や展望台などがあり、色々な楽しみが詰まっています!
是非富士御殿場蒸溜所を見学する気持ちでご覧ください!
見学ツアーでまず最初に案内していただいたのは、年数の書かれた樽がずらりと並んだシアタールームです!
富士御殿場蒸溜所の歴史や特徴、魅力が紹介された動画を視聴します。映画のように見応えのある圧巻の映像を楽しむことができました。
このポットスチルは約40年の間使用されていた再留釜です。蒸溜所入口にもポットスチルが飾られていたのですが、そのポットスチルが一緒に使用されていた初留釜なんだそうです!
同じ頃に稼働していた他のポットスチルは蒸溜所入口に展示したり、地元御殿場市の進める「水が育むに御殿場の魅力」PR事業の一環として寄贈し御殿場駅に展示されていたりしているそうです。
展示エリアでは、富士御殿場蒸溜所のウイスキーづくりについて学ぶことができます。
富士御殿場蒸溜所は、1973年にキリン・シーグラム株式会社御殿場工場として操業開始しました。キリン・シーグラムは、キリンビール(日本)、JEシーグラム(米国)、シーバスブラザーズ社(英国)の合弁会社で、キリンによる国産ウイスキーづくりが初めて行われた会社です。
各国のウイスキーづくりの製造技術やノウハウが活かされ、日本国内では珍しいモルトウイスキーとグレーンウイスキーの両方を製造することができる富士御殿場蒸溜所が誕生しました。
富士御殿場蒸溜所では、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを製造しています。
モルトウイスキーに使用される蒸留器は、単式蒸留釜のポットスチルです。形や大きさが違う3系統のポットスチルを組み合わせることで、多様なモルトウイスキーを造っています。
グレーンウイスキーに使用される蒸留器は、ビアカラム、マルチカラム、ケトル、ダブラーなどです。これらの蒸留器の組み合わせの違いによって3種の蒸留方式を採用し、多様なグレーンウイスキーを製造しています。
富士御殿場蒸溜所でのグレーンウイスキーの蒸留では、発酵終了液をビアカラムで70%程度の粗留液に蒸留します。粗留液をマルチカラム、ケトル、ダブラー、3種の蒸留機で再留&精留し、ライトタイプ・ミディアムタイプ・ヘビータイプの様々な酒質のグレーンウイスキーを製造します。
マルチカラムはスコッチタイプのライトで軽い酒質、ケトルはカナディアンタイプの蒸留方式で、バッチ式蒸留によってつくられる芳醇でミディアムな酒質、ダブラーはバーボンウイスキーのような重厚な酒質に仕上がります。
一つの蒸溜所でポットスチルとグレーンウイスキー用の様々な蒸留器を備えているのは、国内で富士御殿場蒸溜所だけだそうです!
ウイスキーづくりには気温や湿度という環境はもちろんのこと、水や原料も非常に大切です。
富士御殿場蒸溜所では、約50年の歳月をかけてじっくりと濾過された富士の伏流水を使用しています。
長い年月をかけて私達のもとへ届いた水は、まさに富士山からの贈り物です。
現在使用しているウイスキーの仕込み水は、約50年前に富士御殿場蒸溜所を造り上げた先人の方達が見た富士山に積もっていた雪の雪解け水かもしれませんね!
モルトウイスキーの原料には大麦麦芽(モルト)を使用するのですが、
富士御殿場蒸溜所は雑味が少なく果物や花のような心地良い香りとまろやかな味わいの「クリーン&エステリー」なウイスキーをコンセプトとしているため、ノンピートのモルトをメインに使用しています!
グレーンウイスキーの原料には、デントコーンとライ麦、大麦麦芽が使用されています。ライ麦はバーボンタイプのウイスキーを製造する際に、華やかさやスパイシーさを表現するために使用されます。種類の異なる3種の原料を使用して、グレーンウイスキーが造られています。
ここからはウイスキーの製造工程に沿ってご紹介します!
粉砕が終わったモルトなどの原料は、写真奥の仕込み釜によって糖化されます。モルトウイスキーの仕込み釜は「マッシュタン」、グレーンウイスキーの仕込み釜は「クッカー」と呼ばれます。
モルトウイスキーの糖化工程では、粉砕したモルトとお湯を混ぜ、マッシュタンで糖化を行います。その後、温度を上げた汲み水で濾過を繰り返します。出来上がった麦汁は一番麦汁から四番麦汁に分けられ、一番・二番麦汁は発酵工程に送られます。三番・四番麦汁は次の仕込に使用されます。
グレーンウイスキーの糖化工程では、粉砕したトウモロコシとお湯をクッカーに加え、温度を一定まで上昇させ煮沸クッキングします。その後温度を下げ、大麦麦芽を加えて糖化します。
このクッカーは約50年前から変わらずに使用しているものだそうです!
その後、クッカーで出来上がったもろみを冷やし、発酵室へと送ります。
写真はモルトウイスキーの発酵槽です。グレーンウイスキーの発酵槽もステンレス製を使用しています。
この発酵槽は、ジャケットと呼ばれる外槽が付いた2重構造になっています。ジャケット部に水を流すことで、タンク内の液体温度をコントロールすることができます。
発酵槽が並んだ発酵室の中は、発酵由来の青りんごのようなフルーティーな香りがしました!
写真は2021年に導入された、モルトウイスキー用の木製の発酵槽です。
ステンレス製の発酵槽と異なり、木製の発酵槽は内側に乳酸菌が棲みつくため、乳酸菌によって出来上がる発酵液に独特の風味を与えることができるといわれています。木製の発酵槽を使用する発酵は手間暇のかかる発酵方法といえます。
発酵にかかる時間は、木製の発酵槽の方がステンレス製の発酵槽に比べ若干長いそうです。
富士御殿場蒸溜所のポットスチルは、バルジ型、ストレート型、ランタン型の3種類のポットスチルを使用しており、すべて間接加熱式になっています。
写真は2021年に増設された小型のポットスチル(左)、2023年に更新したポットスチル(右)です。
富士御殿場蒸溜所のポットスチルは、操業当時からのラインアームは上向き、2021年に新設した2系統のポットスチルのラインアームは下向きになっています。「クリーン&エステリー」を継承しつつ、新たに多彩なモルトウイスキーを製造しています。
エステルなどのフルーティーさをもつ成分は、穀物の風味などをもつ成分と比べ軽量であるため蒸気にのって上昇しやすく、反対に穀物の風味などをもつ成分はエステルなどと比べ重量であるため、上を向いているラインアームで蒸気が液化してポットスチルの中に戻っていきやすいです。
つまり、ラインアームが上を向いていることによって、コンデンサーに到達する軽い成分の割合が多くなり、結果的にエステル成分が多い、フルーティーな特徴をもったスピリッツが出来上がります。
スピリッツセーフとは、蒸留液を確認してアルコール度数などを計測したり、ミドルカットなどをする装置を指します。ミドルカットとは、熟成に適したハートと呼ばれる蒸留液を取り出すことです。
一般的に、スピリッツセーフを流れる蒸留液の冒頭をヘッド、中流をハート、終盤をテールと呼びます。ヘッドやテールには刺激臭や雑味につながる成分が含まれているため、スピリッツセーフでミドルカットすることでハートのみを熟成に使用しています。
富士御殿場蒸溜所では、ヘッド部分のカットのタイミングはアルコール度数などから判断していますが、テール部分の判断は人間の官能評価によって行っています。
次はグレーンウイスキーの蒸留器です。写真奥に見えるのがグレーンウイスキーの固液分離のために初回の蒸留をするビアカラムで、3種のグレーンウイスキーは、すべて最初の蒸留でこのビアカラムを使用します。
このビアカラムでアルコール度数約70%ほどに蒸留した後、マルチカラム、ケトル、ダブラーの異なる3種類の蒸留機を使用してグレーンウイスキーのつくり分けをしています。
マルチカラムはスコッチタイプの軽い味わいのグレーンウイスキーをつくる蒸留機で、製造施設の2階から5階までを貫く蒸留機が4本つながっている形になっています。
また、このうち1本が精留塔で、ケトルで蒸留する際にも合わせて使用します。
ケトルはミディアムタイプのグレーン原酒をつくる蒸留機です。ビアカラム蒸留からの粗留液をバッチ式でケトルにチャージして加熱し、蒸留されたアルコールベーパーを、マルチカラムの精留塔で蒸留します。
ダブラーはヘビータイプのグレーン原酒をつくる蒸留器です。ビアカラムから送られてきた蒸留液を蒸留します。ご紹介した3種のグレーンウイスキー蒸留機は操業当初から使用されています。
写真は蒸留でできたニューメイクを樽に詰める作業が行われる場所です。
富士御殿場蒸溜所では、約180リットル入るバーボンバレルをメインで使っています。2つのレーンを使用して樽の中にニューメイクを詰めていき、樽詰めされた樽は熟成庫へ運ばれ長い眠りにつきます。
富士御殿場蒸溜所の熟成庫は全部で5つあります。
写真はラック式の熟成庫です。高さは約17メートルあり、約3万樽を収容できるそうです。収容の仕方は、熟成庫の入口までトラックで樽を運んだ後、レーン上に樽を転がし乗せ、リフトを使い持ち上げて収容するという流れです。この際の収納はすべて手作業で行っています。
それに対し、2021年に増設された熟成庫では、樽をトラックで熟成庫に運んだあとの収納作業を全自動で行うことができるというとてもハイテクな熟成庫になっています。
写真は2020年頃から使われているダンネージ式の熟成庫です。この熟成庫は試験的に熟成をしている樽等も保管されています。
壜詰めの工程は、① 払い出し、② フィルタリング、③ ボトリングの3つからなります。
上記写真の作業は最初の払い出し(ダンピング)で、熟成庫から運ばれた樽の液出し作業を行っています。樽の栓を抜いて、中の原酒に異常がないかをチェックをしてから、レーンに原酒を流します。ダンピングは一日あたり300樽ほど行われるそうです。
富士御殿場蒸溜所では、ボトリングまでのすべての工程を一貫して蒸溜所内で行っています。
今回は特別に、発売されたばかりの「キリン シングルグレーン ジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」のラベルを貼っている工程を見せていただきました!
通常のボトリング・パッケージング工程はボトル詰めからラベリングまでを機械で行うのですが、一部の製品は、機械による壜詰めの後に行われるラベリングの作業をすべて手作業で行っています。
今回の50周年記念商品は加水をしないカスクストレングスのため、壜詰め時まで商品のアルコール度数がわからないものについては印刷せずに手書きで対応しているのだそうです。
見学の最後には富士御殿場蒸溜所で造られたウイスキーの試飲ができます。また、テイスティングエリアでは有料試飲コーナーもあり、歴代のウイスキー製品や、貴重な原酒の試飲も可能です。
取材に行った際には終売になってしまった「富士山麓シリーズ」や富士御殿場蒸溜所のシングルカスクなどの有料試飲もおこなっていました!時期によって試飲できる商品は変わるので何度も蒸溜所に訪れたくなりますね!
テイスティングコーナーの向かいには、富士御殿場蒸溜所のオリジナルグッズや、蒸溜所限定のウイスキーなどが取り揃えられていました。取材日には、50周年記念の「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」などが販売されていました。
今は設備の増強ができるほどまで発展している富士御殿場蒸溜所ですが、「ウイスキー冬の時代」には蒸溜所存続の危機にありました。
1990年代~2000年代の国産ウイスキーの売れ行きが奮わなかった時期には、富士御殿場蒸溜所の存続が危うく、ウイスキーの仕込みなどもほぼしていなかったそうです。
それでもウイスキー事業を残すために、ウイスキーではなくミネラルウォーターや缶チューハイの製造をここ富士御殿場蒸溜所で行うことで、なんとか蒸溜所の存続を維持しました。キリンビールの人気商品である「氷結」が初めて製造されたのは、ここ富士御殿場蒸溜所だそうです。
その後、2008年頃からのハイボールブームも1つの要因となり、国内海外問わずウイスキーの人気が高まって需要が増加したことから、2021年に設備の増強が行われました。
今、私達が美味しくウイスキーを飲むことができるのは、ウイスキーの消費量が伸びない辛く苦しい時に諦めず、蒸溜所を守るため、ウイスキーを存続させるために尽力された先達の方々があってこそですね!
一般見学では見ることができない展望台からの景色です!今回取材のために特別に案内していただきました。あいにくの天気で取材日には富士山を眺めることはできませんでしたが、富士山の麓の広大な自然を一望することができました。春先や秋頃には富士山が冠雪してとても綺麗だそうなので、そちらもぜひ見てみたいですね!
歴代ウイスキーの展示スペースにはキリン・シーグラム社が1974年に発売した「ロバートブラウン」から、2020年に発売された「シングルグレーンウイスキー 富士 30年」まで、これまで発売されてきたボトルが展示されていました。
1974年に発売された、キリン・シーグラム創業ブランドであるロバートブラウンは、富士御殿場蒸溜所の第1号ウイスキーです。日本の風土や食文化に合うウイスキーをつくりたい、そして世界に通用するウイスキーをつくりたいという想いでつくられました。ラベルをよく見ると「ウイスキー特級」という記載があり、1989年に廃止された酒税法における級別制度の表記が残っています。
約50年前に発売された、大変貴重なボトルが展示されていました!
以上、現地レポートでした!富士御殿場蒸溜所には、操業当初から変わらないウイスキーづくりのこだわりを守るための徹底された製造設備や環境がありました。富士御殿場蒸溜所のウイスキーが世界で数々の賞を受賞している背景には、造り手の方々の情熱、こだわり尽くされた理想的な自然環境など、納得の理由があることを実感しました。
これからも、富士御殿場蒸溜所から生まれる清らかで華やかなウイスキーが楽しみですね!
吉井さん、勝間田さん、ありがとうございました!
インタビュー編では、キリンのマスターブレンダーである田中城太さんへインタビューをさせていただきました。先達から受け継いだ匠の技を守りながら、清らかで香り高いウイスキーづくりを行う上での想いやポリシーをお伺いしました。こちらも是非ご覧ください!