フォアローゼズ蒸留所

1884年、ポール・ジョーンズ・ジュニアがケンタッキー州ルイビルに拠点を移し、歴史的な大通りのウイスキー・ロウ通りにオフィスを構え、4年後に「フォアローゼズ」を商標登録しました。1922年、ポール・ジョーンズ社がフランクフォート蒸留所社を買収。1943年、同社蒸留所はシーグラムに買収されました。フォアローゼズは30年〜50年代のアメリカでトップセラーのバーボンでしたが、シーグラムはアメリカでの販売を中止し、当時急成長していたヨーロッパとアジアの市場へ移したため、現在に至るまでヨーロッパと日本でトップセラーを誇るバーボンとなっています。2002年にキリンホールディングス株式会社がブランド商標と製造施設を買収し、フォアローゼズ蒸留所LCCと名付けられ再びアメリカでの販売が始まりました。ケンタッキー州ローレンスバーグにある蒸留所と、ケンタッキー州コックスクリークの貯蔵庫で働くスタッフたちは1888年にポール・ジョーンズから始まった遺産を引き継ぎ、品質への熱意や受賞歴のあるバーボンを作ることに対する誇りは滑らかで芳醇な味わいに表れています。2015年よりマスターディスティラーを務めるブレント・エリオットは、「フォアローゼズに携わることは名誉と熱意であるため、マスターディスティラーになることは仕事とはいえないだろう」と語ります。