ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
アムルットは、インド南部に位置するバンガロールにある蒸留所で製造されているインディアンウイスキーです。
インディアンウイスキーは世界5大ウイスキーに数えられていませんが、インドは現在、世界一のウイスキーの生産・消費を誇っており、アムルットはウイスキー大国のインドにおいて高い評価を受けています。
サンスクリット語で人生の霊酒という意味を持つアムルットは、酸味と甘みのある果実の風味が特徴の銘柄です。
この記事では、アムルットの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:http://www.gaiaflow.co.jp/blog/amrut-distillery
アムルットは、インドのバンガロールにあるアムルット蒸留所で製造されるウイスキーです。
蒸留所は、高い標高に位置しており、立地環境にちなんで山脈をラベルデザインにしていることが特徴になります。
酸味と甘みのあるパッションフルーツのような味わいが特徴的であり、現在のウイスキーのトレンドに沿った甘くて飲みやすい味わいに仕上がっています。
アムルットの歴史と製造方法について見ていきましょう。
インドは生産量も消費量も世界一であるウイスキー大国ですが、関税が非常に高いことから、輸入されることが少なく、自国内での地産地消が主な消費です。
輸出されていないことから、インディアンウイスキーは、消費量と比較して世界ではあまり知られていません。
インドにおいて新たなる挑戦を開始したアムルット社は、1945年に設立されたインドの大手酒造メーカーであり、サンスクリット語で人生の霊酒を意味します。
アムルット社の挑戦は、ブレンデッドウイスキーしか作られていない閉鎖的なインドのウイスキー市場で2004年からシングルモルトを生産するという試みになります。
ナーランジ、カダンハムなどシングルモルトであるアムルットを製造するにあたって実験的なウイスキーをリリースを続け、リリースしたアムルットは世界中で高い評価を受けました。
現在は、アムルットの成功により、ポールジョンなどのインディアンウイスキーのシングルモルトがインド国内でも作られるようになっています。
アムルットの成功により、インディアンウイスキーはインド国内の地産地消だけでなく、世界でも飲まれるウイスキーへの成長を見せています。
アムルット蒸留所の詳細はこちらのページで紹介しています。
ウイスキーの熟成環境に適しているのは、本場スコットランドの環境から冷涼な気候が適しているといわれることがあります。
しかし、現在では世界中でウイスキーの製造が行われていることもあり、温暖な気候においてもウイスキーの製造は行われています。
インドのバンガロールで作られるアムルットは、温暖な環境で作られましたが、ジム・マレー氏のウイスキー業界における権威ある雑誌である「ウイスキー・バイブル」において高い評価を受けているので、必ずしも温暖な環境で作られるウイスキーの評価が低くなるわけではありません。
ただし、温暖な気候で熟成されるウイスキーは、熟成のスピードが非常に速いことと、熟成における天使の分け前が大きくなりやすいなどの特徴があります。
アムルットの熟成は、一般的なスコッチウイスキーの3倍の速度で進行するといわれており、4年熟成のウイスキーであれば、スコッチにおける12年物の熟成に相当するということです。
このような環境において長期熟成をさせることは難しく、10年の熟成で品質を保つことですら非常に困難であるといわれています。
天使の分け前の比率もスコッチと比較して大きくなり、失われるウイスキーの量も増加します。
温暖な熟成環境がウイスキーの評価を必ずしも決定することはありませんが、製造において冷涼な気候では考えられない問題が発生する場合があります。
それでは、アムルットの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001556?category_page_id=ct153
アムルット インディアン シングルモルトウイスキーは、アムルット社で製造されるシングルモルトであり、同社のスタンダードボトルになります。
カルメ焼きの甘くて香ばしい香りに、トロピカルフルーツのような酸味と甘みのある味わいが特徴です。
アムルットの入門酒という位置づけだけでなく、インディアンウイスキーへの入門酒にもなっているので、インドのウイスキーに興味を持った方はこちらのウイスキーから試してみましょう。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001557?category_page_id=ct153
ジム・マーレイ氏のウイスキーバイブルで高く評価された銘柄であり、インドの大麦とスコットランドの大麦を混ぜて製造したことからフュージョンという名が付けられています。
カスタードやチョコレートの甘味のなかに、シェリー樽で熟成されていないにもかかわらず、シェリー由来の風味が感じられます。
アムルットのなかでも評価の高い銘柄を購入して飲みたい方におすすめになります。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001559?category_page_id=ct153
スコットランド産のピーテッド麦芽を使用して製造されたスモーク香のあるアムルットになります。
スモーク香自体は比較的ライトであり、スパイシーでバタースコッチのような香ばしい甘さが特徴です。
スモーキーさが多少苦手な方であっても楽しめる反面、アイラウイスキーのようなスモークを求める方にとっては物足りなさを感じる可能性もあるので、スモーク香の強さを理解した上で挑戦しましょう。
画像引用:http://www.gaiaflow.co.jp/blog/product/11375
インド産の大麦麦芽を100%使用し、冷却濾過をしないカスクストレングスでボトル詰めした銘柄になります。
ブラッドオレンジのような強い柑橘系の香りと麦芽の甘味とカカオの濃厚な甘みが堪能できます。
インドの大麦を使用したインディアンウイスキーの味わいをそのまま味わいたい方におすすめです。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000000678
アメリカンオーク樽とバーボン樽で熟成させたウイスキーを合わせて、ポートワイン樽で熟成させた後に、最後にバーボン樽で熟成させる手間を惜しまない銘柄となっています。
アップルパイのような香ばしい香りとバニラ、レーズン、さくらんぼの甘味が広がる味わいです。
カスクフィニッシュの銘柄は数多くありますが、そのなかでも製造方法が特殊であるため、興味を持った方は飲んでみましょう。
画像引用:Amazon.co.jp
カダンハムとは、タミル語で「結合」や「混合」を意味しており、ラム、シェリー、ブランデーの異なる3種の樽を利用して製造したことを示しています。
フローラルな香りが広がり、フルーツキャンディの甘い味わいのなかにかすかなピート香が感じられます。
非常に複雑な味わいをしており、不思議な感覚に包まれるといわれることもあるので、今までに飲んだことがないウイスキーを探している方におすすめです。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000000872
日本への輸入本数が少ないことから希少性の高いアムルットであり、4種の樽材を使用して組み替えたカスタムバレルによる熟成が特徴的な商品です。
レーズン、オレンジ、ドライフルーツの甘い香りのなかに焼け焦げたタイヤのような独特な香りがあり、ナッティな味わいをしています。
アムルットのなかでも日本での希少性が高いですが、入手できる機会があれば、今までにない新たな味わいを楽しめるかもしれません。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/yunyuusyu/71812/
こちらのアムルットはヒンズー語でオレンジを意味するナーランジという言葉通り、シェリー樽で熟成する際に、オレンジピールを入れて風味付けがなされているボトルです。
オレンジとシェリーの香りが混ざり合い、口に含めば甘みが長く続いていく味わいとなっています。
オレンジに心惹かれる方におすすめのアムルットです。
それでは、アムルットのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アムルットはカスクストレングスなどの樽出しのまま飲める銘柄もあります。
ピーテッドも含めてストレートがキツイと感じる銘柄も少ないので、飲み方はストレートがおすすめです。
アムルットの味わいをそのまま堪能するなら、ストレートから飲み進めるようにしましょう。
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アムルットは、水割り、ハイボールなどの加水する飲み方との相性は悪くありません。
アムルットの香りがより引き立つ飲み方としてトワイスアップはおすすめになります。
常温の水とアムルットと1:1で割ることで、アルコール度数を下げる効果も期待できます。
インディアンウイスキーのアムルットについて紹介しましたが、インドのウイスキーに興味を持った方は一度飲んでみることをおすすめします。
スタンダードのシングルモルト、ウイスキーバイブルで評価を受けているフュージョンがアムルットの入門酒となるでしょう。
近年では、スコッチ・アイリッシュ・アメリカン・カナディアン・ジャパニーズの5大ウイスキー以外でも世界的に評価の高い銘柄は登場しているので、それ以外のウイスキーに目を向けることで世界が広がりますよ。