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アードベッグ10年とは? 終売した過去や人気について詳しく解説

2024.01.31 / 最終更新日:2024.11.13

アードベッグ10年(TEN)は、アイラ島のアードベッグ蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。

強烈なスモークと薬品を思わせるヨード香が特徴的であり、アイラウイスキーの中でもトップクラスのクセを持ちますが、ハマるとヤミツキになる魅力を持っているため人気があります。

かつては終売したこともありましたが、現在では一定の値上がりは起きているものの、定価で入手できないほど品薄の状態にはなく、スコッチのシングルモルトの定番銘柄のひとつです。

この記事では、アードベッグ10年について、概要と評価、終売した過去や人気について詳しく解説します。

この記事のポイント

  • アードベッグ10年の概要と評価について紹介
  • アードベッグ10年が終売した過去やその人気について詳しく解説

アードベッグ10年とは?

画像引用:https://www.ardbegjapan.com/products/

概要 内容
容量 700ml
アルコール度数 46%
ウイスキー樽 バーボン樽(ファーストフィル&セカンドフィル)
参考価格 6,930円(税込)

参考:カクヤス オフィシャルサイト

アードベッグ10年は、スコットランドのアイラ島にあるアードベッグ蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。

スコッチ特有のスモーク香が非常に強烈であり、アイラウイスキー特有の海を思わせるような潮と薬品のようなヨード香が特徴になります。

特徴的な個性と刺激の中に、柑橘系の果実やチョコレートのような甘みが上手く調和しており、個性に慣れてくるとアードベッグの良さがわかるようになります。

アイラウイスキーはスコッチでも人気の高いウイスキーとなっていますが、その中でもアードベッグは日本でもサントリーから販売されるラフロイグ、ボウモアに劣らないアイラの定番銘柄です。

アードベッグに限らず、現在、ウイスキーは世界的な原酒不足に見舞われており、値上げが続いている状態にあります

高い人気を持つスコッチのシングルモルトであるアードベッグは、今後、より高騰することが考えられ、終売する可能性もある銘柄となっています。

アードベッグについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

アードベッグとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

アードベッグ10年の評価

アードベッグ10年の評価の基準になる世界的なウイスキー品評会における受賞歴は以下のとおりです。

  • ワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤー(WWA)
  • スコッチ・シングルモルト・オブ・ザ・イヤー(SWN)
  • サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SWSC)

2008年に、WWAとSWNを同時に受賞し、2006年~2017年にかけてアードベッグは連続受賞を果たし、3個の金賞と9個の銀賞を獲得しています。

複数のウイスキー品評会でアードベッグ10年は高く評価されており、一部のウイスキー愛好家から熱狂的な支持を受けています。

人によって好き嫌いが分かれることは間違いありませんが、ウイスキー品評会など公正に評価される場においても確かな実績を持っている銘柄です

アードベッグ10年は終売したことがある銘柄

アードベッグ10年は、以前に日本では終売となったことがある銘柄であり、2000年に販売が再開されており、現在まで日本での販売が続いています。

1997年にグレンモーレンジィ社に買収された後に造られたボトルは、どこかグレンモーレンジィを思わせるようなフレーバーも感じられるようになりました。

また、アードベッグ10年ではありませんが、アードベッグ アン・オーと呼ばれるアードベッグのラインナップにあった銘柄が2022年をもって終売となっています。

アードベッグ アン・オーはシェリー樽を含めた3種類の樽の原酒をブレンドしたことが特徴であり、まろやかかつ滑らかな口あたりはアードベッグの中でも優しい味わいを持った銘柄でした。

しかし、終売となったことでアードベッグ アン・オーは二次流通において大きく高騰しており、再版されることがなければ今後も希少性が高まるほど高騰していくことが予想されます。

現在では一定の値上げのみが行われているアードベッグ10年ですが、仮に終売されることがあれば、高騰が予測されるでしょう

アードベッグ10年が人気である理由

アードベッグ10年が人気である理由を3つ紹介します。

  • アイラウイスキーの中でもトップクラスの個性を持っている
  • 強い個性と旨味のある味わいがクセになる
  • サブカルチャーと関連性が高い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

アイラウイスキーの中でもトップクラスの個性を持っている

アイラウイスキーはアイラ島で製造されたウイスキーですが、ほとんどの銘柄が共通してピート香と呼ばれるスモーキーな香りを持っていることが特徴です。

近年では、スペイサイドウイスキーをはじめ甘くてフルーティーで飲みやすい味わいの万人に受ける銘柄の人気が高い傾向にありますが、多くのウイスキー愛好家の間ではクセの強い銘柄が求められている現状があります。

また、若い世代のお酒好きの方であれば、度数の高さであったり、ウイスキーであればスモークの強さであったり、普通のお酒を飲むよりも何か突出した銘柄に挑戦してみたくなることもあることでしょう。

アードベッグ10年はスモークの強さを判断する指標であるフェノール値が約60ppmと、ラフロイグよりも高く、アイラウイスキーの中でもトップクラスの個性を持った銘柄となっています。

そのため、ウイスキー好きはもちろん、ウイスキーに限らずお酒好きの人の目にもとまりやすい銘柄となっているのです

アイラウイスキーの種類はこちらの記事で紹介しています。

スコッチ・シングルモルトでおすすめのアイラモルトの特徴と種類について

強い個性と旨味のある味わいがクセになる

強い個性があると聞くと、一回飲めば十分と考える人も多いかもしれませんが、アードベッグ10年の魅力は個性だけでなく飲んだ人がヤミツキになる味わいの完成度にあります。

試しに飲んでみたつもりが、ハマってしまい愛飲するようになったアードベッグの愛好家も珍しくはありません。

強いスモークの個性の中に、複層的に感じられる甘みのある複雑な味わいは完成度が高く、多くの熱狂的なファンを生んでおり、このような人々のことをアードベギャンと呼びます。

色々な人の目にとまりやすいだけでなく、興味本位で飲んだ人々がハマる魅力を有していることから、リピートされるために人気が高いのです

サブカルチャーと関連性が高い

ウイスキーに限らずお酒を飲むとき、読んでいる漫画や見ているアニメに登場した銘柄を実際に飲んでみたいと考える人も多いことでしょう。

アードベッグは、日本の格闘漫画である『刃牙』にも登場している銘柄であり、作中でもアードベッグの魅力が語られていることから興味を持つ人もいることでしょう。

また、アードベッグ自体がサブカルチャーとのコラボを大事にしており、SFグラフィックノベルの『プラネット・アードベッグ』を公開しています。

アードベッグを通じて漫画、アニメなどのサブカルチャーにおけるSFの世界を実現するイベントである「PLANET ARDBEG DAY」というイベントも開催しており、サブカルチャーが好きな人が興味を持ちやすい銘柄となっています。

2022年のアードベッグデーのイベントレポートはこちらの記事で紹介しています。

【イベントレポート】アードベギャンがパンクに酔いしれた『アードベッグ・デー2022』

まとめ

アードベッグ10年について解説しましたが、蒸溜所の個性を味わえるシングルモルトの中でも強烈な個性を持つ唯一無二の銘柄といえるでしょう。

そのため、継続して飲み続けるアードベギャン達も多く、サブカルチャーとの関わりなどから、今後も興味をもって飲む人も多いウイスキーといえます。

万が一にも終売することがあれば、10年以外のラインナップであっても高騰することは間違いないでしょう。

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