ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
アードナムルッカンとは、アデルフィー・ディスティラリー社がリリースするシングルモルトのスコッチウイスキーです。
歴史あるボトラーズのアデルフィ―社が蒸溜所を所有し、アデルフィ―社オリジナルのシングルモルトをリリースしてきました。
種類によって風味の傾向は多少異なるものの、ボディがしっかりしており、飲みごたえのある味わいであることが共通しています。
この記事では、アードナムルッカンの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
アードナムルッカンとは、アデルフィー・ディスティラリー社が所有するアードナムルッカン蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。
ハイランドの地に建てられた蒸溜所であり、海に近い場所にあることから熟成環境において海風の影響を受けています。
アデルフィ―社はボトラーズであることから多種多様なリリースを行っており、様々な味わいのシングルモルトがアードナムルッカンのブランド名でリリースされました。
アードナムルッカンの概要と製造方法を見ていきましょう。
アードナムルッカン蒸溜所は2014年に設立され、アデルフィー社が再び蒸溜所を取り戻すことになりました。
アデルフィー社は、アデルフィ蒸溜所を起源とするボトラーズであり、蒸溜所が閉鎖したことから長期間に渡ってオリジナルの蒸溜所を失っていました。
2004年にアデルフィ―社は新オーナーへと変わり、方針が大きく転換された結果といえるでしょう。
蒸溜所で使用される電力などは、全て再生エネルギーで賄っており、環境に配慮したウイスキー造りを行っています。
2020年にボトル詰めが行われ、初めてアードナムルッカンのシングルモルトがリリースされました。
その後も本数を限定したシングルモルトのリリースを続けており、アードナムルッカンの種類は増え続けています。
日本ではTBSのバラエティ番組である「クレイジージャーニー」で特集されたことから、一定の知名度があります。
また、2023年にはアードナムルッカンをキーモルトとしたブレンデッドウイスキーであるマクリーンズ ノーズが発売されました。
マクリーンズ ノーズについてはこちらの記事で紹介しています。
アードナムルッカンは、ピーテッド原酒、アンピーテッド原酒の作り分けを行い、バーボン樽、シェリー樽を使用して熟成を行う王道的なスコッチウイスキーの蒸溜所です。
ノンチルフィルター&ナチュラルカラーによるボトル詰めを行っていることから、風味をダイレクトに感じられます。
ウォッシュバック(発酵槽)にこだわりを持っていることが特徴であり、オーク製、オレゴンパイン製、ステンレス鋼製の3種類を用意してそれを適切に使い分けています。
アードナムルッカン蒸溜所の詳細については以下のページをチェックしてください。
アードナムルッカン蒸留所 - Ardnamurchan DISTILLERY
アードナムルッカンの種類と味わいを紹介していきます。
画像引用:Amazon.co.jp
アードナムルッカン シングルモルトは、ピーテッド原酒・ノンピート原酒、バーボン樽・シェリー樽で熟成された原酒を組み合わせてヴァッティングしたウイスキーです。
柑橘系の果実と潮気のあるフレーバーが感じられ、穏やかなピートスモークを持つ、ハイランドモルトとしては個性と飲みごたえのある味わいとなっています。
飲みやすくすっきりした風味ではなく、ウイスキーらしい複雑なフレーバーで飲みごたえのあるシングルモルトを求めている方におすすめです。
画像引用:https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000020505
アードナムルッカン カスクストレングスは、58.1%の高いアルコール度数でボトル詰めされたピーテッド原酒を中心にヴァッティングしたボトルです。
スモーキーさとスパイシーさが強調された風味に仕上がっており、フルーティーさと甘みのあるフレーバーも感じられます。
ハイランドモルトではありますが、アイラモルトやタリスカーなどのアイランズモルトを思わせる味わいです。
画像引用:Amazon.co.jp
アードナムルッカン シェリーカスクは、オロロソシェリー樽とペドロヒメネスシェリー樽のみで熟成させたシェリー樽熟成のアードナムルッカンです。
レーズンを思わせるフルーティな風味とナッティなフレーバーがあり、スモーキーかつソルティさもマッチした味わいになります。
シェリー樽熟成のウイスキーが好きな方はこちらのアードナムルッカンを選んでみましょう。
画像引用:https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000020690
アードナムルッカン ラムカスクは、バーボン樽で熟成された原酒をジャマイカ産ラムバーボン樽でフィニッシュしています。
ラム樽で熟成していることから甘いピートスモークが特徴であり、バナナを思わせるフルーティーさがあります。
販売本数は8,334本限定と、10,000本を切っていることから希少性のあるボトルです。
画像引用:https://ardnamurchandistillery.com/our-whiskies/ad-sauternes
アードナムルッカン ソーテルヌカスクは、バーボン樽で熟成した原酒をソーテルヌワインカスクで後熟したボトルです。
アプリコットを思わせる風味があり、バランスの良い味わいが特徴的です。
画像引用:https://ardnamurchandistillery.com/our-whiskies/ad-the-midgie-release
アードナムルッカン ザ・ミッジは、ハイランドユスリカをテーマにしたボトルであり、ソーテルヌワイン樽、マデイラワイン樽を含む複数のウイスキー樽の原酒を使用しています。
フルーティーな風味とすっきりした味わいが特徴であり、スモーキーなフレーバーが余韻として長く残ります。
画像引用:https://ardnamurchandistillery.com/our-whiskies/ad-paul
アードナムルッカン ポール・ローノワは、フレンチオークのポールローノワシャンパン樽を使用して熟成したシングルモルトです。
濃厚なフルーティーさとドライな味わいが特徴であり、辛みのあるスパイシーさも感じられる複雑な風味を持ちます。
アードナムルッカンのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ノンチルフィルター&ナチュラルカラーでボトル詰めされたアードナムルッカンの風味をダイレクトに味わうなら、ストレートがおすすめです。
ボディのしっかりした風味と、スモーキーで塩気のあるフレーバーを感じられることでしょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
アードナムルッカンは、スモーキーで塩気があり、スパイシーな風味であることから、ハイボールとの相性が非常に良いです。
スタンダードなシングルモルトやカスクストレングスであれば、非常に適した飲み方といえるでしょう。
タリスカーをハイボールにして飲んだことがあれば、イメージを掴みやすいかもしれません。
ハイボールにおすすめのスコッチウイスキーはこちらの記事で紹介しています。
ハイボールにおすすめのスコッチウイスキーの選び方と注意点を解説
アードナムルッカンは、ボトラーズのアデルフィ―社が所有する新たなシングルモルトのブランドであり、その完成度から徐々に知名度が高まっています。
アードナムルッカンをキーモルトにしたマクリーンズ ノーズが世界のSNSを中心に話題になっていることから、アードナムルッカンへの注目が高まる可能性もあります。
ボトルの多くは販売本数を限定していることから、広く注目される前に飲みたいウイスキーです。