初心者におすすめのカルヴァドスは? 人気の種類と美味しい飲み方を紹介
- ウイスキー基礎知識
ブランデーはストレートで味わうのが基本といわれることも多いですが、ウイスキーと同様に様々な飲み方で飲めるお酒です。
アルコール度数の高い蒸溜酒を飲み慣れていない方は、無理にストレートで飲むではなく、自分にとって飲みやすい飲み方で飲むことをおすすめします。
またブランデーを使ったカクテルも魅力的なものが多いため、初心者から飲み慣れている人を含めて自由な飲み方で飲むのが良いでしょう。
この記事では、ブランデーのおすすめの飲み方を解説し、初心者も飲みやすい方法をご紹介します。
この記事のポイント
ブランデーは果実を原料とする蒸溜酒であり、基本的にはぶどうを使用しますが、カルヴァドスのようにりんごを使ったブランデーもあり、他の果実を使用したお酒についてもブランデーと認められます。
果実を原料とすることから、芳醇な香りが特徴的であるため、口に含んで味わいを確認する前に香りを楽しむことが醍醐味とされています。
そのため、ブランデーの香りをダイレクトに味わいやすいストレートで飲むことが推奨されやすいです。
ストレートで飲むブランデーはゴクゴク飲むものではなく、時間をかけて香りから楽しむことが前提になります。
香りをダイレクトに楽しむストレートによる飲み方は非常に魅力的ではありますが、ブランデーは他の飲み方でも美味しく飲みやすいです。
ウイスキーも愛好家によってストレートが推奨されてきましたが、実際に日本で広く流行したのはハイボールであり、飲みやすい飲み方が人気を集めました。
飲み方を一つに絞ることなく様々な飲み方でブランデーを楽しんでみましょう。
ブランデーの基本となるおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ストレートの楽しみ方
ストレートはブランデーの基本となる飲み方であり、果実の芳香で甘い香りと深みのある味わいを楽しめます。
ブランデーをグラスに注ぎ、グラスをゆっくりと回し琥珀色の液体の美しさを観察します。
グラスに注ぐブランデーの量はアルコール度数が高いことから30~60ml程度が理想です。
グラスを回していくとブランデーの香りがグラスの外を漂い、香りを味わいやすくなるため、まずは目と鼻でブランデーを味わいましょう。
香りを十分に楽しんだ後は、ブランデーを口に含み、舌で感じられる風味を堪能します。
この時、ゆっくりと鼻から息を吐くことで、グラスからは感じられなかった濃厚な香りを感じることができるため、意識してみましょう。
一口、飲んだ後にそのままブランデーを飲むのではなく、水や炭酸水などのチェイサーを挟むようにします。
ブランデーはアルコール度数が高いことから、飲み続けると舌がマヒします。
水や炭酸水を挟むことで舌の状態をリセットされるため、次に口に含むブランデーの風味をしっかりと味わうことが可能です。
アルコール度数が高いことから、ゆっくりと飲み進めることを意識して飲むようにしましょう。
オン・ザ・ロックは、お酒に大きな氷を入れて飲む方法であり、ブランデーを冷やした状態で飲むことができます。
ストレートと同様にゆっくりと飲むことが推奨されますが、ロックの魅力は時間経過により氷が溶けることによる、香りや味わいの変化です。
アルコール度数も下がるため、ストレートを飲み慣れていなくても楽しみやすい飲み方といえるでしょう。
また、ロックにはハーフロックと呼ばれる氷を入れたグラスにブランデーと水を1:1で注ぐ飲み方もあります。
ハーフロックはブランデーではメジャーではない飲み方ではありますが、ロックと水割りの中間に位置する飲み方であるため、ブランデーの銘柄によってはおいしく味わえる場合もあります。
ブランデーの変化を重視した飲み方で飲みたい場合は、ロックで飲んでみましょう。
ブランデーの水割りはブランデーを水で割る飲み方ですが、その中でもおすすめといわれているのがトワイスアップという飲み方です。
トワイスアップは、ブランデーと常温の水を1:1で割る飲み方であり、香りや味わいが引き立ちやすい飲み方といわれています。
ブランデーにおいてもトワイスアップにすると香りが引き立ちやすいという意見もあるため、試してみると良いでしょう。
また、ブランデーを水で割るとアルコール度数が下がるため、初心者もブランデーを飲みやすくなります。
ブランデーのソーダ割りは、ウイスキーにおいてはハイボールと呼ばれますが、この名称に習いブランデーのハイボールはフレンチハイボールと呼ばれることがあります。
ストレート以外のブランデーの飲み方の中でも最も人気が高い飲み方となっているため、ブランデーのソーダ割りの作り方を解説します。
材料 | 内容 |
ブランデー | 30ml |
炭酸水 | 100ml |
レモン(お好み) | 1カット |
作り方
炭酸の爽快感はブランデーの味わいとも相性が良く、フルーティーで非常に飲みやすいことから初心者にもおすすめです。
ブランデーと炭酸水の比率は1:3が推奨されますが、好みで濃いめや薄めにして調整するようにしましょう。
ただし、ストレートとは異なり、お酒に慣れている人であればブランデーをゴクゴク飲める飲み方となっているため、飲み過ぎには注意が必要です。
ブランデーのソーダ割りのおすすめ銘柄はこちらの記事で紹介しています。
ブランデーのソーダ割りのフレンチハイボールとは? 作り方・おすすめ銘柄
ブランデーは常温または冷やすだけでなく、お湯などで割って温めても美味しく飲めるため、冬の寒い時期に飲めば体が温まります。
ホットブランデーはカクテルの一つとしてアレンジも広く開発されていますが、ブランデーをお湯で割るシンプルな作り方でも楽しめます。
ブランデーとお湯の比率は1:2として、グラスとブランデーをあらかじめ温めておくとなじみやすいです。
ブランデーが持つ華やかな風味はお湯で割っても味わえるため、冷やすだけでなく温める飲み方も試してみましょう。
ブランデーはそのまま飲む、水で割るなどの基本的な飲み方以外にもジュースなどで割って飲むアレンジもおすすめです。
アルコール度数の高いお酒を飲み慣れていない方から、気軽に作れるためカジュアルにブランデーを楽しみたい方にまで向いています。
ブランデーに合いやすいおすすめのジュースを紹介します。
ブランデーは果実を原料とした蒸溜酒であることから、オレンジジュースをはじめとするフルーツジュースとの相性も抜群です。
オレンジジュースでブランデーを割るとさっぱりとした甘みがある爽やかな味わいに変化します。
自分の好きなフルーツジュースと組み合わせてブランデーを自由に飲んでみましょう。
ブランデーとジンジャーエールの組み合わせは、ブランデージンジャーと呼ばれており、ブランデーとジンジャーエールを組み合わせるシンプルなカクテルです。
ジンジャーエールが持つ香りや甘みがブランデーの渋みを緩和し、ハイボールと同様に炭酸の爽快感が魅力的な飲み方となっています。
フルーツジュースだけでなく、炭酸のジュースと組み合わせてもブランデーは美味しく飲めます。
牛乳はブランデーの味わいをよりまろやかに飲みやすくしてくれるため、相性の良い組み合わせです。
カクテルとしてアレンジするなら砂糖(シュガーシロップ)を加えると、より甘く飲みやすい味わいとなります。
お酒と牛乳の組み合わせは意外に思うかもしれませんが、ウイスキーを含めて相性が良いことが知られています。
ブランデーコーヒーは、コーヒーにブランデーを加える有名なカクテルであり、ブランデーとコーヒーの組み合わせは非常に良いです。
苦味のあるコーヒーと甘みのあるブランデーで正反対の特徴がお互いの味わいを引き立ててくれます。
ホット・アイスを問わずに組み合わせることが可能であり、アレンジも非常に豊富です。
ブランデーコーヒーとは? カクテルの名前と美味しい作り方を解説
ブランデーと紅茶の組み合わせは、『銀河英雄伝説』に登場するヤン・ウェンリーが飲んでいたことから、日本で広く知られるようになりました。
紅茶が持つ本来の美味しさと、ブランデーによって引き出された風味が味わえることから飽きない飲み心地です。
ティースプーンの角砂糖にブランデーを染み込ませ、ライターに火をつけて紅茶に混ぜるアレンジもあり、ブランデーの芳醇な香りが楽しめる飲み方となっています。
ブランデーを使ったカクテルのレシピと作り方を紹介します。
サイドカーはブランデーベースのカクテルの中でもメジャーであり、作り方も簡単なカクテルとなっています。
ブランデーと柑橘系の果実を組み合わせた酸味のある味わいが魅力的です。
材料 | 内容 |
ブランデー | 30ml |
ホワイトキュラソー | 15ml |
レモンジュース | 15ml |
作り方
ホワイト・レディをフランス人向けに改良したカクテルであり、由来はこのカクテルを愛飲していた人がサイドカーに乗ってやって来ていたことが一説として挙げられています。
ブランデーがベースであることからアルコール度数は高いですが、アルコールの刺激は少なく飲み口もさっぱりしていることから、お酒を飲み慣れていない人でもゴクゴク飲めてしまうカクテルです。
ジャックローズは、ブランデーの中でもりんごを原料とするカルヴァドスなどのアップルブランデーを使ったカクテルです。
コニャックなどのぶどうを原料とするブランデーではなく、カルヴァドスでカクテルを作りたくなった場合に選びたいところです。
材料 | 内容 |
カルヴァドス | 30ml |
ライムジュース | 15ml |
グレナテンシロップ | 15ml |
作り方
カクテルの色はバラのような赤さで美しく、りんごの風味をベースとした酸味のあるフルーティーさが魅力的なカクテルとなっています。
また、ライムジュースはレモンジュースに代替しても問題はなく、日本ではレモンジュースを使用するのが古くは一般的であったようです。
アレキサンダーとは、ブランデー、アイスコーヒー、カカオリキュールを使用するカクテルであり、チョコレートの風味が特徴的です。
材料 | 内容 |
ブランデー | 15ml |
アイスコーヒー | 100ml |
カカオリキュール | 15ml |
ホイップクリーム | お好み |
ナツメグパウダー | お好み |
作り方
1863年、エドワード皇太子とアレクサンドラ王女の結婚式でこちらのカクテルが献上されたことから、このように呼ばれるようになりました。
チョコレートドリンクのように飲みやすいですが、アルコール度数は高いショートカクテルであるため、飲み過ぎに注意が必要です。
ブランデーの基本的な飲み方、割り材におすすめの飲み物、カクテルを紹介したため、バリエーション豊かなブランデーの飲み方を広く知れはずです。
気になる飲み方があれば試してみることで、ブランデーの味わい方に関する知見がより広がっていきます。
ブランデーを飲むために初心者向けのブランデーおすすめ銘柄を知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。