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- ウイスキー基礎知識
カルヴァドスは、りんごのブランデーであり、ボトルの中にはりんごが丸ごと入っていることが特徴となっており、飲み終わったらどうするべきか悩む方も多いことでしょう。
瓶の口から出し入れできないりんごは、ポム・プリゾニエール(閉じ込められたりんご)と呼ばれる製法によって入れられています。
瓶を壊さなければ取り出すことは不可能であり、しかし、そのまま捨てるのはもったいないと考える方も多いと思います。
この記事では、カルヴァドスを飲み終わった後に、捨てる以外にできる中のりんごの活用方法を紹介していきます。
この記事のポイント
カルヴァドスは、フランスのノルマンディー地方で製造されるりんごを原料にしたブランデーです。
フランスにおけるブランデーは製造地域ごとに呼称が厳しく指定されているため、この地域以外で製造されたブランデーはアップル・ブランデーと呼ばれます。
ウイスキーと同様に蒸溜し、熟成を行うことで製造され、条件も細かく指定されています。
その中でもりんごが瓶の中に入った銘柄は、ポム・プリゾニエール(閉じ込められたりんご)の製法を用いたカルヴァドスです。
ポム・プリゾニエールは、春先のりんごが小さい時期から瓶をりんごに被せて、瓶の中でりんごを成長させることで瓶の中にりんごを閉じ込める製法です。
9月末頃に成長したりんごを木から切り離すことで、瓶から取り出すことができない閉じ込められたりんごの瓶が完成します。
その瓶の中に製造したカルヴァドスをボトル詰めすることにより、私たちの元に瓶の中にりんごが入ったブランデーが届けられます。
瓶の口からりんごの出し入れができないにもかかわらず、どうやってりんごを瓶の中に入れるのか気になる方も多かったと思いますが、りんごの成長段階から入念に準備することでボトルの中に閉じ込めているのです。
ブランデー初心者へのおすすめ銘柄はこちらの記事で紹介しています。
ブランデーの初心者向けおすすめ銘柄10選! ウイスキーとの違いも解説
カルヴァドスを飲み終わったらどうするべきか、中のりんごごと瓶を捨ててしまう以外に活用方法を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ポム・プリゾニエールのカルヴァドスで興味本位でもやりたくなってしまうことは、中のりんごを取り出して食べることではないでしょうか。
瓶の中で成長したりんごを取り出す方法は、瓶そのものを壊すしかありません。
ただし、カルヴァドスに使用されるりんごは酸味の強い品種であるため、そのまま食べるには向いていません。
一度試したとしても継続する人が少ないことからも、中のりんごは食べるには適さないことがわかります。
どうしても取り出して活用したい場合は、そのまま食べるよりもジャムなどに加工するなどして、美味しく味わうための工夫をするのが良いでしょう。
カルヴァドスは飲み終わったら無理にりんごを取り出して活用するのではなく、瓶にお酒を継ぎ足して再利用することをおすすめします。
ポム・プリゾニエールのカルヴァドスの瓶に、お酒を継ぎ足すと中のりんごによってフルーティーな味わいにしてくれます。
渋みのある風味はりんごが吸い取りやすいため、果実のような甘い風味のお酒が好きな方は試してみましょう。
継ぎ足すお酒は、同じカルヴァドスはもちろん、他のブランデーやウイスキーなども合いやすいです。
渋みや苦みが多く好みに合わなかったお酒は、飲み終わったカルヴァドスの瓶を再利用すること美味しく飲みやすくなります。
瓶の中にりんごが入ったポム・プリゾニエールの製法を用いたカルヴァドスのおすすめ銘柄を紹介します。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/3line/b000000270/
1870年から操業する老舗のマスネ社で製造されるポム・プリゾニエールのカルヴァドスです。
りんごの甘みと酸味が感じられるシンプルでありながら、魅力的なブランデーとなっています。
日本でも広く販売されているポム・プリゾニエールであり、迷ったらこの銘柄から試してみましょう。
画像引用:http://www.winenomado.com/products/imported_liquor/calvados/detail/3559620701813.html
ポム・ド・イヴは、その名の通りイブのりんごであり、旧約聖書でイブが食べた禁断の果実を題材にしたカルヴァドスです。
ポム・プリゾニエールとしては甘さは控えめであり、ストレートで飲むことでりんごとオークの風味が広がります。
ギフトにも人気の高いカルヴァドスであり、プレゼントにポム・プリゾニエールを選びたい方におすすめです。
画像引用:https://www.kameya.jp/shopdetail/002004000022/
ペイ・ドージュ地区ゴヌヴィーユ・シュール・オンフルール村のクリスチャン・ドルーアンが販売したポム・プリゾニエールです。
銘柄名はクールドリヨンであり、獅子の心の意味を持ちます。
最初にストレートで飲むには強すぎる甘さであり、継ぎ足して何度も再利用してもりんごのフルーティーさを与えてくれます。
カルヴァドスは、飲み終わってそのまま捨ててしまうのはもったいないため、ボトルを再利用してお酒を継ぎ足して飲むことをおすすめします。
瓶を壊して取り出して食べるにはりんごの品種が適さないことから、手間を考えても再利用の方法として最も適しているといえるでしょう。
お酒を幅広く飲むのであれば、ウイスキーなどの他のお酒も継ぎ足して、カルヴァドスの楽しみ方を広げてみてください。