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- ウイスキー銘柄
カナディアンミストは、アサヒビールが販売を行なうようになったことで、日本でも飲めるようになったカナディアンウイスキーです。
ライ麦を原料に多く使用したライウイスキーに分類されるため、香ばしさやスパイシーさがあります。
しかし、飲み口はすっきりしており、甘さもあるため、カナディアンらしい飲みやすさが実感できることが特徴です。
この記事では、カナディアンミストの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
カナディアンミストは、カナダのオンタリオ州コリングウッドに位置するカナディアンミスト蒸溜所にて製造されています。
販売は日本のアサヒビールが行っており、カナディアンクラブ(C.C.)や、クラウンローヤルなどのカナディアンを代表する銘柄とともに日本での知名度が高まっています。
ライ麦を使用したライウイスキーに分類されますが、スパイシーさや刺激が強いわけではなく、ほかの代表的なカナディアンと同様にライトで飲みやすいです。
カナディアンミストの蒸留所と製造方法について見ていきましょう。
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19世紀半ばには、オンタリオ州には入植者たちがウイスキーの製造の知識を持ち込んだ時代であり、コリンクウッドにも多数の蒸留所が設立されました。
1967年にコリンクウッドに設立された蒸留所が、カナディアンミスト蒸留所になります。
それ以前の時代は、アメリカは禁酒法によりウイスキーの立場が危ういものとなっていましたが、禁酒法が撤廃されてから、1960年になると再びウイスキーブームが到来していました。
ウイスキー業界の難局を乗り越えた時代に設立されたカナディアンミスト蒸留所は、アメリカに輸出されベストセラーとなったカナディアンミストを生み出します。
それから、カナディアンミスト蒸留所は、成功したカナディアンミストのみを作り続けるようになりました。
基本的には、カナディアンミストの種類はひとつのみですが、アメリカへの輸出を重視していることから、アメリカのみで限定販売されるボトルも別の種類の銘柄として考えると2種類になります。
蒸留所の詳細についてはこちらのページで紹介しています。
カナディアンミストは、ウイスキーに使用するライ麦、トウモロコシの原料の品質にこだわっています。
原料となる穀物はすべてカナダ産のものを使用しており、テロワールを重視しているのが特徴です。
テロワールとは、お酒造りにおいて、原料を生産する土地や気候などの自然環境に関する要因が、お酒の味わいに大きな影響を与えるという考え方です。
オンタリオ州で生産されたライ麦のみを使用し、蒸留所から100マイルも離れない場所で生産されたトウモロコシを使用することが、カナディアンミストにおけるテロワールといえます。
カナディアンミストは、テロワールにこだわることで、その土地でしか作ることができない特有のウイスキーの味わいを生み出しています。
また、原料を糖化、発酵させた後の蒸留では、グレーンウイスキーの製造に用いられる連続式蒸留機によって3回の蒸留が行われることも特徴です。
1回目の蒸留で、塩分を抜いた水で希釈し、スピリッツのフーゼル油と呼ばれる成分を除去することで、よりクリアな味わいを実現します。
テロワールと蒸留にこだわった原酒は、ホワイトオークの樽で熟成されます。
カナディアンミストの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/canadian/canadian_mist/
アメリカ向けに販売されているカナディアンミストを除けば、スタンダードボトルでありながら、一般的に販売されている唯一のボトルです。
色は少し濃い目の琥珀色で、ボトルは750mlが基本ですが、現地のカナダやアメリカでは1,750mlの大容量のボトルも販売されています。
ハチミツ、ブラウンシュガーの甘い香りのなかに、ライ麦の香ばしさを感じることができます。
飲み口は非常にライトでスムース、バニラやバナナの甘みもあるのが特徴です。
日本で購入できるのはこちらの銘柄であるため、カナディアンミストを飲んでみたい方は、青いラベルにMISTと大きく書かれたボトルを探してみましょう。
画像引用:https://bevvy.co/whisky/canadian-mist-black-diamond/saey
アメリカ市場のみで発売されるカナディアンミストであり、ブラックダイヤモンドの名のとおり、ラベルの色が黒くなっているのが特徴です。
味わいは、通常のカナディアンミストと比較して、よりまろやかでありながら、厚みのある味わいになっています。
アメリカ限定の販売となっていますが、現地に行くことがあれば探してみるのもおすすめです。
カナディアンミストのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
カナディアンミストは、公式サイトでもいくつかのレシピが公開されており、カクテルにして飲むのがおすすめです。
そのなかでも、シトラスハイボールの作り方とレシピについて紹介します。
材料
作り方
もちろん、通常のハイボールもおすすめであり、カナディアンミストが持つ味わいを堪能した上で、爽快感が味わえます。
ウイスキーとライムの組み合わせについてはこちらの記事をチェックしてください。
ライムはウイスキーに合う? おすすめの飲み方やカクテルを紹介
カナディアンミストは、有名なカクテルであるマンハッタンのベースとしても使用されます。
作り方とレシピをまとめました。
材料
作り方
カナディアンミストを使用して作れるカクテルは他にもあるので、自分の好きなカクテルをカナディアンミストで作るのもおすすめです。
ウイスキーのカクテルを含めた割り方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのおすすめの割り方15選!基本の割り方や意外なものまで
カナディアンミストは、ライウイスキーに分類されますが、クセは少なくライトでスムースな飲み口であるため、カクテルのベースとして採用されることも多いウイスキーです。
カクテルを含めてさまざまな飲み方を試すことをおすすめします。
種類は実質的に1つのみであり、日本で販売されていることから入手しやすいので興味がある方は気軽に試してみましょう。