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- ウイスキー基礎知識
ウイスキーの割り方は主に水割り、ハイボール、ジュース割りなどがありますが、水や炭酸水とウイスキーの比率を意識していますか?
水割りやハイボールにはそれぞれ最適な比率が存在しており、正しく割らなければウイスキーの味を損ねてしまうかもしれません。
ウイスキーをストレートではなく、水や炭酸水で割っておいしく飲むなら適切な比率で割る必要があります
この記事ではウイスキーの割り方における黄金比を紹介し、よりおいしくなるウイスキーの割り方のコツについても解説します。
この記事のポイント
ウイスキーの割り方には水割りや、ハイボールなどの代表的なものに加えて、オレンジジュースや、牛乳、ワインやビールなどのお酒で割ることもありますが、それぞれの割り方には適切な比率が存在しています。
最もおいしく飲めるとされる割り方の比率を黄金比と呼びます。
ウイスキーの割り物を最大限に楽しむためには、黄金比で割ることが重要です。
ただし、黄金比はそれぞれの割り方によって異なるので、割り物に合った比率で割る必要があります。
ウイスキーを割ることでアルコール度数を正しく下げたい方や、割り物をおいしく飲むなら割り方に合わせた黄金比を理解しておきましょう。
ウイスキーの割り方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのおすすめの割り方15選!基本の割り方や意外なものまで
それでは具体的なウイスキーを割るための黄金比を紹介します。
ウイスキーを水で割る場合の黄金比はウイスキー1に対して水2~2.5となっています。
水割りは独特の香りを抑えて飲みやすくすることや、アルコール度数を下げる効果が期待できる割り方です。
また、水割りには氷を入れずにウイスキーに対して同量の常温水で割るトワイスアップという飲み方があります。
こちらはウイスキーの香りを損ねずにアルコール度数だけを下げられます。
水割りの場合の黄金比は「ウイスキー1:水2~2.5」トワイスアップが「ウイスキー1:水1」です。
ハイボールはウイスキーを炭酸水で割ることであり、爽快感のある味わいとアルコール度数を大きく下げられることからウイスキー初心者におすすめの飲み方です。
ハイボールの黄金比は「ウイスキー1:炭酸水3~4」になります。
また、炭酸水はコーラやジンジャエールで割る場合でも同様の黄金比で割ることができます。
ウイスキーはオレンジジュースなどのフルーツジュースとも相性がよいです。
牛乳で割る飲み方もあり、このような飲み方をカウボーイと呼びます。
ウイスキーをジュースで割る場合の黄金比は「ウイスキー1:ジュース:4」です。
ジュースの甘みを味わいながらも、ウイスキーの香りや風味が残る比率となっています。
ウイスキーを適切な比率で割るメリットは2つあります。
それぞれ詳しく解説します。
ウイスキーを割る際にウイスキーの量が多過ぎると水割りやハイボールにしてもアルコール度数が下がらない場合があります。
度数を下げる目的でウイスキーを割るなら、黄金比を守ることでアルコール度数を適切な状態に下げられます。
ウイスキーはストレートの状態では40度以上のアルコール度数を持つお酒ですので、アルコールに弱い方はウイスキーの量の多さには気をつけましょう。
反対にウイスキーの量を少なくしてしまうとウイスキーの香りや味を感じにくい状態にしてしまうことが考えられます。
度数もより下がりやすくなるので、アルコールに強い方は酔いにくくなってしまうことも。
水割りやハイボールなどのウイスキーの割り物を楽しむなら、ウイスキー自体の味わいを残すことが肝心になるので、黄金比で割ることが必要になります。
おいしいウイスキーの割り物を作るなら黄金比で割る以外にもいくつかコツがあるので、合わせて紹介します。
ウイスキーを割る際に氷を使うなら、あらかじめグラスを冷やしておくことをおすすめします。
なぜなら、グラスの中の氷が溶けやすくなり、意図しない溶解によってウイスキーの黄金比が崩れてしまう可能性があるからです。
グラスを冷やすなら氷を入れてマドラーでかき混ぜる方法が無難です。
冷蔵庫でグラスを冷やしてしまうと、庫内の香りがグラスに移りウイスキーの香りを損ねてしまう可能性があります。
特にハイボールを作る際はウイスキーと炭酸水を入れたグラスを軽く混ぜるようにしましょう。
混ぜすぎると炭酸が抜けてしまい、ハイボール特有の爽快感が失われてしまいます。
ハイボールの場合はマドラーを使って縦に一度混ぜるだけでも十分なので、割り物を作る際は混ぜすぎないように気をつけましょう。
ウイスキーを割る水や炭酸水を厳選することで、よりおいしい割り物を作れます。
特に水割りをする場合は、そのウイスキーを作るのに使用された仕込み水を使用するのが一番です。
しかし、仕込み水を用意するのが難しい場合も考えられるので、その場合は水の硬度にこだわるとよいでしょう。
水には硬水と軟水がありますが、まろやかな口当たりかつウイスキーの旨味を損ねにくいのが軟水です。
ウイスキーの水割りを作る際は軟水を用意して割るとよいでしょう。
また、炭酸水には強炭酸と微炭酸があり、爽快感を高めるなら強炭酸、ウイスキーそのものの味を崩したくないなら微炭酸を選ぶと満足できる割り物を作りやすいです。
水割りやハイボールで氷を使うなら、入れる氷にもこだわりましょう。
氷の種類は不純物がなく、硬くて溶けにくい純氷を選ぶのがおすすめです。
また、ロックのように一つの丸氷を入れる場合を除いてグラスには複数の氷を入れることになりますが、氷の大きさはできる限り揃えるようにしましょう。
氷のサイズを揃えることで氷が溶解する時間にムラができにくいため、意図しない溶解を防ぎやすくなります。
ウイスキーを黄金比で割る場合は、目分量で計るとずれが生じるので毎回味わいが変わってしまう可能性があります。
黄金比で正確に割るためのアイテムとしておすすめなのが定量ポーラーです。
定量ポーラーはボトルに装着することによって、ウイスキーを正確に30ml注げます。
複数のバーでも使われており、ウイスキーの割り物を正しい黄金比で作るなら必要です。
価格はバラつきがありますが、高いもので数千円程度、安いもので数百円程度で購入できます。
ウイスキーの割り方における適切な比率は割り物によっても異なるので、それぞれの黄金比を理解することが重要です。
目分量で計ると誤差が生じてしまうので、定量ポーラーなどを利用して正確に測ることで安定して美味しい割り物が作れるようになります。
黄金比以外にもウイスキーの割り方にはコツがあるので、そちらも合わせて意識することでよりおいしい水割りやハイボールを堪能できるようになるはずです。