アルマニャックのおすすめ銘柄は? コニャックとの違い、美味しい飲み方を解説
- ウイスキー基礎知識
スコッチウイスキーを代表する「ザ・マッカラン」はその高い完成度から「シングルモルトのロールスロイス」とも称されている銘品で、気品がありながらも、濃厚でまろやかな風味と、エレガントな香りが特徴。
本来の繊細な風味を楽しみたいウイスキー愛好家からしたら、マッカランをハイボールで飲むのはもったいないと感じるのかもしれませんね。
ですが、マッカランは比較的独特なクセは少なく、初心者でも飲みやすい口当たりのため、ハイボールで飲むのもピッタリです。
今回はマッカランの味と香りを楽しむのにおすすめの飲み方や、数あるシリーズの中でも人気の高い銘柄とハイボールに合わせやすい銘柄も紹介します。
この記事のポイント
マッカランはストレート、水割り、ロック、ハイボールなど、どのような飲み方でもおいしく飲める非常にバランスの良いウイスキーです。
今回はおすすめの飲み方3選をご紹介します。その日の気分に合わせて色々な飲み方を楽しんでみてください。
マッカラン本来の香りや味をじっくり楽しみたい人は、ストレートで飲むのがおすすめ。濃密で甘い特徴的な香りを最大限に楽しむことができます。
また、ストレートで飲む時はぜひチェイサーも用意してみてください。ウイスキーとチェイサーを交互に口に含むことで、口の中がその都度リフレッシュされ、一口ごとにマッカランの深い味わいが感じられます。
ロックもおすすめの飲み方のひとつ。ストレートと同じく、マッカラン本来の香りや味をダイレクトに感じることができるシンプルな飲み方です。
また、ロックは冷たさが命。できればグラスも冷やして氷もなるべく溶けにくい固くて大きなものを用意しましょう。
冷たさをキープし、味わいが崩れないうちに飲み干すのがロックのスマートな飲み方。ウイスキー好きの方はぜひ試してみてください。
ハイボールでもマッカランはおいしく飲むことができます。せっかくの銘品を割って飲むなんてもったいない!と言う人もぜひ一度試してみてください。
ハイボールは、ウイスキー本来の味も際立たせながら、料理との相性も抜群。爽快感が楽しめる飲み方のため、炭酸が逃げないようにあまりかき回さないよう作るのもポイントです。
ハイボールでぜひ飲んでほしいマッカランシリーズは後ほど詳しく解説します。
自然豊かなスコットランドのスペイサイドに位置するマッカランの蒸留所からは、たくさんの銘柄が製造されています。それぞれ違った味わいがあるため、購入時やオーダーの際にどれを選べばいいのか迷ってしまうかもしれませんね。
今回はマッカランの数あるシリーズの中でも特に人気の銘柄3選をご紹介します。
王道で伝統的な銘柄です。「これこそマッカラン!」というスタンダードな味わいを感じることができるため、非常に人気の高いシリーズです。
そのなかでも「ザ・マッカラン12年 シェリーオーク」はマッカランの代表作。自社製のシェリー樽で熟成された原酒のみを使用しており、バニラやドライフルーツのような甘くて気品のある香りと、スパイスを感じさせるような余韻が特徴です。
マッカランとはどんな味なのかを知りたい人は、まずはレギュラーボトルともいえる、「ザ・マッカラン12年」から試してみることをおすすめします。
“ダブルスカスク”とは、ヨーロッパオークのシェリー樽で熟成された原酒と、アメリカンオークのシェリー樽で熟成された原酒をヴァッティングさせた(=混ぜ合わせた)という意味。
それぞれの原酒の味わいの特徴がバランス良く取り入れられているため、クリーミーなバタースコッチのような甘みや、バニラの香りが感じられつつも、フルーティーさが感じられる仕上がりとなっています。
ストレートやロック、ハイボールなど、様々な飲み方が楽しめるため、人気の高いボトルです。
「ザ・マッカラン レアカスク」は、酒齢30年以上の長期熟成原酒を含む、厳選された16種類のシェリー樽の原酒から作られる銘柄。
熟成期間を示していない、いわゆるノンエイジのボトルですが、多くの希少な樽原酒が使用されていることから、“レアカスク”と名付けられています。
味わいの特徴は、レーズンやチョコレート、バニラを思わせる香りで、重厚というよりも軽やかで上品な口当たり、心地の良い甘さと柑橘系を感じる味わいです。
多数の原酒をブレンドして製造したにも関わらず、非常にバランスがとれた、繊細でエレガントな仕上がりのウイスキーです。
どのような飲み方でもおいしく飲むことができるマッカランですが、その中でも特にハイボールで飲んでほしい銘柄2選をご紹介します。
どちらも軽やかな口当たりで、爽やかな味わいのため、初心者にもおすすめな銘柄です。
「ザ・マッカランファインオーク10年」は3種類の異なる樽で最低10年間熟成させた原酒を絶妙なバランスでヴァッティングしたボトルです。
ザ・マッカランの伝統的な特徴であるシェリー樽原酒を由来とした華やかな香りもありつつ、フルーティーでスムースな口当たりを実現しており、ほかのシリーズとは少し違った味わいのシングルモルトです。
炭酸水で割ることでスムースさがより一層引き立つため、“ハイボールの為のザ・マッカラン”とも言える一品です。
残念ながら、現在「ザ・マッカランファインオーク10年」は終売しています。ネット通販などではプレミア価格で購入可能のようです。
全く同じものだと言い切ることはできませんが、「ザ・マッカラントリプルカクス 12年」は「ファインオーク」の後継品だとされています。
“トリプルカスク”とは3種の樽で熟成されたモルトの調和を意味します。3種の樽とは、ヨーロッパオークのシェリー樽、アメリカンホワイトオークのシェリー樽、そしてアメリカンホワイトオークのバーボン樽のこと。
それぞれの原酒をヴァッティングさせて製造したのが「ザ・マッカラントリプルカクス 12年」です。
“ダブルカスク”よりさらに軽快さが感じられる理由は、バーボン樽の原酒が加わっているため。バニラやシトラス系の香味、メロンやパパイヤのようなフルーティーさが加味され、繊細でバランスの取れた味わいとなっています。
華やかな香り、爽やかな飲み心地、深い余韻を実現した「ザ・マッカラントリプルカスク12年」はハイボールとの相性も最高で、リッチな気分を気軽に楽しむことができます。
今回はマッカランをハイボールで飲むのはもったいないのか?という疑問に答えました。
もちろん、ストレートやロックで本来の香りや味わいをしっかりと楽しむのもおすすめです。
ですが、バランスの良い味わいで知られるマッカランは、炭酸水で割って、ハイボールとしても楽しむことができるウイスキーのようですね。
また、マッカランシリーズでも人気のある銘柄や、特にハイボールで飲んでほしい銘柄も紹介しました。
マッカランは、華やかさと上品で濃厚な味わいが特徴のシングルモルトウイスキーとして、長年に渡ってウイスキー愛好家の心を掴み、今も世界中を魅了しています。
ぜひいろいろな飲み方を楽しんで、マッカランの芳醇な風味や香りを堪能しましょう。
ザ・マッカランについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。