サーデイヴィス シグネチャーとは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ピアースは、ダブリンのピアース・ライオンズ蒸溜所で製造されるアイリッシュウイスキーです。
小ロットで生産量が限定的であり、新ボトルになってから日本ではほとんど流通していないことから、国内ではレアなウイスキーとなっています。
アイリッシュウイスキーの中でも評価が高く、万人受けしやすい味わいで、カクテルや食中酒にもできる銘柄です。
この記事では、ピアースの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ピアースは、アイルランドのダブリンのピアース・ライオンズ蒸溜所で製造されるアイリッシュウイスキーです。
独立した家族経営の蒸溜所であり、旧セントジェームズ教会の創業者であるピアース・ライオンズから名づけられました。
ピアース・ライオンズは、醸造と蒸留業に携わるアイルランドの樽職人の家系に生まれました。
アイルランドのコークにある新しいミドルトン蒸留所の開発設計チームの一員となったこともあり、蒸留業者に酵母、酵素、香料を供給する企業であるバイオコン社で働きました。
アメリカでレキシントン醸造会社を復活させ、州最大のクラフトビール醸造所にした実績もあります。
2017年に妻のディアドラとともにダブリンでピアース蒸溜所を設立します。
翌年の2018年にピアース・ライオンズは、短い闘病生活の中で亡くなりました。
異国であるアメリカのケンタッキー州、アイルランドのアイリッシュ・ウイスキー協会からも認められている人物であり、ピアース・ライオンズ蒸溜所を含めて数多くの功績を残しています。
ピアース・ライオンズの情熱を受け継ぐピアースは、ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)でも受賞実績のあるウイスキーとなっており、知名度は高くありませんが、飲んだ人からの評価は高い銘柄です。
ピアース ライオンズ蒸溜所の基本情報についてはこちらのページにまとめています。
リンク
ピアースの種類と味わいを紹介していきます。
画像引用:https://pearselyonsdistillery.com/collections/pearse-irish-whiskey/
ピアース オリジナルは、ケンタッキー州のバーボン樽で5年以上熟成された原酒を使用したピアースのフラッグシップボトルです。
柑橘系の果実と煙のような香り、バニラとキャラメルの甘い味わいと、ミントのようなすっきりした風味が特徴です。
現時点におけるピアースのスタンダードな味わいが楽しめる銘柄となっています。
画像引用:https://pearselyonsdistillery.com/collections/pearse-irish-whiskey/
ピアース ディスティラーズチョイスは、バーボン樽で7年以上熟成されたモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキーです。
ドライフルーツを思わせるフルーティーな香り、洋ナシの甘さとオークのスパイス感が感じられる銘柄となっています。
2020年と2021年のWWAで受賞をした銘柄はこちらのボトルであり、高い評価を受けています。
画像引用:https://pearselyonsdistillery.com/collections/pearse-irish-whiskey/
ピアース ファウンダーズチョイスは、レキシントンにある姉妹蒸留所のバーボン樽を取り寄せ、12年以上熟成させた原酒を使用するアイリッシュウイスキーです。
桃やりんごを思わせる香りと、柑橘系のフルーティーな風味と華やかなフローラルな味わいが特徴的なウイスキーです。
ピアースの中でも最高クラスの熟成年数を誇る上位ボトルとなっています。
画像引用:https://pearselyonsdistillery.com/collections/pearse-irish-whiskey/
ピアース 5年 シングルモルトは、オリジナルと同様に5年以上熟成の原酒を使用していますが、モルト原酒のみを使用するシングルモルトとなっています。
シトラスを思わせるすっきりした香りに、麦の甘味とペッパーのスパイシーな風味が味わえます。
限定4,000本の販売となっており、ピアースの中でも希少性の高いボトルです。
画像引用:http://yoshitokuya.shop-pro.jp/?pid=132135995
ピアース クーパーズセレクトは、バーボン樽で原酒を熟成させシェリー樽でカスクフィニッシュするピアースのオールドボトルです。
レモンやオレンジの香りに、レーズンのような濃厚な果実の風味と、オークのスパイス感が楽しめる味わいとなっています。
ピアースはオールドボトルのほうが日本では流通しており、ディスティラーズチョイス、ファウンダーズチョイスのボトルは上記の形状のほうがオンラインショップを中心に見られるため、新ボトルが見つからない場合はこちらを探してみましょう。
画像引用:Amazon.co.jp
ピアース ライオンズリザーヴ シングルモルトは、ピアース・ライオンズ蒸溜所ではなく、ケンタッキーのレキシントン州で製造されたケンタッキー州初のシングルモルトウイスキーです。
バーボン樽でビールを6週間寝かせた「ケンタッキーバーボンバレルエール」の熟成樽を使用するボトルとなっています。
こちらもピアース・ライオンズ氏の意思を受け継ぐウイスキーです。
ピアースのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ピアースは、フルーティーで飲みやすい味わいであることから、ストレートで美味しく飲めるウイスキーです。
基本的に飲み方を選ばないピアースですが、風味をそのまま味わいたいのであればストレートをおすすめします。
日本では希少なウイスキーとなっているため、ゆっくりと味わいたいところです。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ピアースは、ハイボールを含めたカクテルを作るのに向いており、ハイボールであれば食中酒にもなる飲み方です。
フルーティーで甘い風味が炭酸とマッチしており、ハイボールで美味しく味わえます。
余談ではありますが、ピアース・ライオンズ蒸溜所では、蒸溜所ツアーなどの体験型のイベントが盛んであり、その中でもカクテル作りのイベントもあり、蒸溜所も自由な飲み方を推奨しています。
ハイボールに合う高級ウイスキーについてはこちらの記事で紹介しています。
ピアースは、アイリッシュウイスキーの伝統的な地であるダブリンで製造される日本では希少性の高い銘柄です。
ピアース・ライオンズがアイルランドだけでなく、ケンタッキー州のレキシントンの発展にも貢献したことから、ケンタッキー州のバーボン樽をメインに熟成されています。
アイランズウイスキーで新しい銘柄を求めている方は、ピアーズもチェックしておきましょう。