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- ウイスキー銘柄
暦(れき)は、沖縄のヘリオス酒造が販売している国産ピュアモルトウイスキーです。
ヘリオス酒造の蔵で15年も眠り続けていたウイスキーの原酒が発掘されたことをきっかけに販売されたことから、2016年当時のウイスキー業界では大きな話題になりました。
現在は廉価版のピュアモルトウイスキーが販売されていますが、スモーク感が強く、泡盛や焼酎に近い味わいを持っていることが特徴です。
この記事では、ウイスキー暦の種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ヘリオス酒造株式会社 - https://www.helios-syuzo.co.jp/
ヘリオス酒造で販売されるウイスキー暦(れき)は、沖縄県名護市で造られた国産ピュアモルトウイスキーです。
ヘリオス酒造では、ラム酒・泡盛・焼酎・ビールなどウイスキーの製造以外にもさまざまな酒類を製造・販売しており、多種に渡るお酒の製造経験がウイスキー作りに活かされています。
スコッチ思わせる本格的なスモーク香があり、ウイスキーを飲んでいるにもかかわらず、泡盛や焼酎を彷彿とさせる味わいを持っているのが特徴です。
ウイスキー暦の歴史と製造方法について見ていきましょう。
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1961年、ヘリオス酒造は現在の許田蒸留所(ヘリオス蒸留所)を設立し、沖縄のサトウキビを原料にしたラム酒造りを開始します。
ウイスキー以外にも泡盛、焼酎、ビールなどのさまざまな酒類を製造しており、地元の名水である名護の水により良質なお酒が生まれています。
暦の誕生は、蔵で眠っていた15年物の原酒が発掘されたことに始まりました。
このことがヘリオス酒造とローソンとの商談で話題になり、ローソンから「暦15年」が200本限定で販売されることになりました。
価格設定も8,850円という強気な値段にもかかわらず、話題性の高さもあり即時の完売となります。
あまりの反響にローソンは、暦の原酒を20%ブレンドした「ヘリオスウイスキー ピュアモルト暦」を販売することにより、多くの人に届きやすい形で販売します。
ヘリオス酒造では、スコットランドからの輸入原酒をラム酒樽などの特徴的なウイスキー樽で仕上げる「蔵(くら)」や、許田蒸留所で初めてのシングルモルトウイスキーの「許田(きょだ)」も販売しており、沖縄を拠点にウイスキーの製造に積極的です。
許田蒸留所では、ウイスキー以外にもさまざまな酒類が製造されています。
そこにある銅製の蒸溜器はウイスキーの製造にのみ使用されるわけではなく、泡盛や焼酎の製造にも使用され、共用している状態にあります。
蒸溜器に残った泡盛と焼酎の成分が、ウイスキーの原酒にも影響を与えていることが、ヘリオス酒造のウイスキー独自性を生み出していると考えられるでしょう。
仕込み水は地元の名水である名護の水が使用されており、ウイスキーの質を高めています。
ヘリオス酒造の許田蒸留所についてはこちらのページに詳細をまとめています。
ウイスキー暦の種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://www.sankei.com/photo/daily/expand/160905/dly1609050018-p1.html
暦15年は、ヘリオス酒造で15年間貯蔵されていた原酒を使用し、ローソン限定で200本限定で販売されたウイスキーです。
スコッチらしいスモーク香が前面に出る一方で、焼酎や泡盛のような風味が引き立ち、長期熟成らしい複雑な味わいとコクが楽しめます。
流通本数も少ないことからオンラインショッピングやオークションで販売されることも少なく、希少性の高いボトルです。
画像引用:Amazon.co.jp
ヘリオスウイスキー ピュアモルト暦は、2016年10月からローソンで限定販売されるようになった暦15年の廉価版です。
暦15年の原酒を20%使用し、容量を180mlと少なくして販売していますが、暦の大まかな特徴をつかめます。
クセのあるスモークと焼酎・泡盛の組み合わせは、万人受けしづらい味わいではあるため、好き嫌いは別れやすいアイラウイスキーのような側面があります。
沖縄らしい南国の果実の風味もあり、独特なスパイシーさも際立っているのが特徴です。
ヘリオス酒造で眠り続けた沖縄ウイスキーの暦を味わいたい方は、こちらのボトルを探して購入するのが良いでしょう。
画像引用:Amazon.co.jp
こちらは国内では販売されていない海外輸出用のブレンデッドウイスキー暦です。
沖縄県らしいトロピカルフルーツのような南国の果実の風味が前面に出ているバランスの取れた味わいです。
一部のオンラインショップなどで逆輸入する形で販売されています。
ウイスキー暦のおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ウイスキー暦はハイボールで飲むのが一番万人受けしやすく、飲みやすい味わいになります。
暦が持つ甘みが前面に出るだけでなく、スモークなどの暦の個性もしっかりと感じられるので、飲み方に迷う方はハイボールがおすすめです。
ウイスキー暦のストレートは、スモークと焼酎や泡盛のような風味をダイレクトに感じられる飲み方です。
クセはありますが、ストレートでも思ったよりも飲みやすいと感じる場合もあり、暦を購入したのであれば一度は試すことをおすすめします。
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ウイスキー暦は、スモークや独特の焼酎や泡盛のような味わいが特徴のピュアモルトウイスキーであり、沖縄のウイスキーに興味がある方におすすめです。
暦15年に関しては飲むのが難しいかもしれませんが、ヘリオスウイスキー ピュアモルト暦はローソン店頭で販売されているため国内での流量は多いです。
ブレンデッドウイスキーは海外輸出用の商品になりますが、オンラインショッピングなどで販売されていることもあります。