ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ロバートブラウン スペシャルブレンドとは、20年熟成したモルト原酒を使用したブレンデッドウイスキーであり、すでに終売しています。
ノンエイジになりますが、長期熟成の原酒を使用していることから、現行のスタンダードボトルと比較するとバランスの良い香りとアルコールの刺激が少なく飲みやすいため、完成度が高いことで知られています。
「日本で、日本人の嗜好に合ったウイスキーをつくりたい、そして世界に通用するウイスキーをつくりたい」という思いで始まったロバートブラウンの中でも、原酒の熟成年数のこだわらずに造られたスペシャルブレンドは最高傑作と言われることもあるほどです。
この記事では、終売したロバートブラウン スペシャルブレンドについて、入手方法やおすすめの飲み方について詳しく解説します。
この記事のポイント
画像引用:https://www.kameya.jp/shopdetail/001005000056/
ロバートブラウン スペシャルブレンドとは、かつてキリンから販売されていた国産ブレンデッドウイスキーです。
20年以上熟成させたモルト原酒は、バランスが良く飲みやすい味わいに仕上げており、フルーティーな甘みとオークのスパイシーな味わいが特徴といえます。
ロバートブラウンはキリンが所有する富士御殿場蒸溜所の第一号ウイスキーであり、スペシャルブレンドは終売しましたが、現在も販売されている銘柄です。
現在、キリンから販売されているロバートブラウンは以下のボトルです。
画像引用:https://products.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/detail.html?id=1566
概要 | 内容 |
容量 | 750ml |
アルコール度数 | 43% |
純アルコール量 | 34.4g |
参考:キリン 公式サイト
ボトルの形・ラベルデザインなど、多少の変化はありましたが、W.コーナー氏のデザインをもとに製造が続けられています。
キリンでは輸入販売だけでなく、ロバートブラウン以外にもいくつかのオリジナルウイスキーを展開していますが、第一号ウイスキーであることから昔から愛され続けてきた銘柄です。
ロバートブラウンの種類と味わいについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/chuoshuhan/104391/
こちらはアルコール度数によってお酒に等級を表示していた時代に販売されていたロバートブラウンの特級ボトルであり、ロバートブラウン スペシャルブレンドよりも古酒です。
歴史あるウイスキーのボトルは現行品と旧ボトルで比較するとデザインが大きく変化していることも多いですが、ロバートブラウンはほとんど変化させずに製造を続けられてきたことがわかります。
「日本で、日本人の嗜好に合ったウイスキーをつくりたい、そして世界に通用するウイスキーをつくりたい」キリンビールが第一号ウイスキーの製造に着手したのは、このような思いがありました。
背景には1971年のスコッチウイスキーの輸入自由化と関税の引き下げがあり、日本でも海外には負けないウイスキーを製造することが求められていた時代でした。
キリンビールは1970年代の洋酒事業においては激動の時代に参入し、スコットランドとも気候が似ている静岡県御殿場市に蒸溜所を建設しました。
およそ50年の歳月を経て濾過され、自然によって研かれた富士の伏流水がマザーウォーターとなり、新しくウイスキーを製造する上で武器となりました。
93種類以上のサンプルを作り、徹底的に原酒を厳選し、社内では1,300以上の候補から名称を選び、ロバートブラウンの名になりました。
ロバートブラウンはスコットランドの典型的な名前であり、日本人の感覚であれば田中太郎と同様の印象を持つ名前となっています。
デザインは、シーグラム社の国際的なパッケージング・デザイナーであるW.コーナー氏が担当しており、来日の際に出会った京都の古い寺の釣鐘がモデルです。
古酒は、銘柄が生まれた歴史を知っておくと、より楽しみやすくなります。
ロバートブラウン スペシャルブレンドの入手・飲む方法を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ロバートブラウン スペシャルブレンドは、オンラインショップでも取り扱われたことがあり、多くのページで確認できます。
価格も現在の時点では大きく高騰していないため、売っている店を見つけることができれば、予算のハードルは低いといえるかもしれません。
しかし、終売している古酒であるため、品切れとなっている場合も多く、インターネットから探す場合でも入手が困難となっています。
インターネットの利用はすべての古酒において入手しやすい方法ではありますが、供給と需要が限定されている古酒の場合は、高いプレ値が付く古酒よりも販売される機会が少ないことがあります。
ロバートブラウン スペシャルブレンドは誰もが閲覧できるオンラインショップよりも、古酒を取り扱う実店舗の酒店を巡るほうが見つけられるかもしれません。
古酒を探すために、酒店を常に回り続けている人は少ないことから、オンラインショップでは常に品切れとなっている古酒も実店舗の酒店では見つかることもあります。
ロバートブラウン スペシャルブレンドのようなボトルを探すなら、古酒を取り扱う酒店で探してみるのも選択肢のひとつです。
実店舗の酒店と同様に、ロバートブラウン スペシャルブレンドを飲める可能性がある方法は、古酒を取り扱うバーで飲むことです。
バーの中でもオーセンティックバーでは、ボトルで購入するには値が張るウイスキーや、非常に希少な古酒を置いている店もあります。
ボトルをコレクションするのではなく、飲むことを目的に古酒を探す場合は、オーセンティックバーを巡るのもおすすめです。
バーにおけるウイスキーの楽しみ方はこちらの記事で紹介しています。
バーでウイスキーを楽しむための頼み方は? 初心者にもわかりやすく解説
ロバートブラウン スペシャルブレンドを楽しむためのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ロバートブラウン スペシャルブレンドは、ウイスキーと常温の水1:1で割るトワイスアップがおすすめです。
水で割ることでロバートブラウンは香りが開きやすく、ロバートブラウンのマスターブレンダーもトワイスアップで風味を確かめているといわれています。
現在では希少なボトルとなりましたが、ロバートブラウン スペシャルブレンドの味わいを楽しむなら水で割って飲みたいところです。
ウイスキーの水割りの美味しい作り方とおすすめ銘柄についてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーの水割りでおすすめの銘柄をご紹介!作り方やポイントなど
ハーフロックとは、グラスに大きめの氷を入れてウイスキーと水を1:1の割合で注ぐ、オン・ザ・ロックスタイルを派生させた飲み方です。
ロバートブラウン スペシャルブレンドの甘くてスパイシーな風味を引き出してくれるだけでなく、氷が溶けることでよりまろやかな味わいに変化するところも魅力的です。
ロバートブラウン スペシャルブレンドは、通常のロック、ストレート、ハイボールなどでも美味しくいただけますが、飲み方を工夫することでより美味しく味わえます。
ウイスキーの応用的な飲み方についてはこちらの記事で紹介しています。
【初心者から上級者までおすすめ】ウイスキーの応用的な飲み方6選!
ロバートブラウン スペシャルブレンドは、知る人ぞ知る完成度の高い銘柄であり、需要は限定されていますが、供給も終売していることから入手が難しくなっています。
オンラインショップ・実店舗の酒店・バーなどで見かけることがあれば、幸運であるため、購入または飲むことを検討しましょう。
ボトルデザインは大きく変化していないロバートブラウンですが、味わいは変化しているため、現行品と旧ボトルを集めて飲み比べも楽しみ方のひとつになります。