山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ストラスアイラは、スペイサイドで生産されているスコッチウイスキーです。
スコットランドでも最古の蒸留所で製造されており、有名なスコッチブレンデッドのシーバスリーガルのキーモルトに使用されています。
スペイサイドらしいフルーティーで飲みやすい味わいに、ナッツのような香ばしさとオイリーさがあるのが特徴です。
この記事では、ストラスアイラの種類と味わい、おすすめの飲み方について紹介します。
この記事のポイント
ストラスアイラとは、スコットランドのスペイサイドにあるストラスアイラ蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。
ストラスアイラ蒸溜所の設立は1786年であり、これはスコットランドにおいて最古の蒸留所になります。
フルーティーで飲みやすいという特徴だけでなく、ナッツのような風味の個性があり、ウイスキー初心者の方もウイスキーを飲みなれている方も飲む価値のある銘柄です。
ストラスアイラの歴史と製造方法について見ていきましょう。
スコットランド最古の蒸留所については正式な記録がない蒸溜所を含めて議論されているところではありますが、ストラスアイラは古くから継続的に稼働していることから最古と呼ばれています。
ただし、最初からストラスアイラという名前ではなく、当初はジョージ・テイラーとアレクサンダー・ミルンによって設立されたミルタウン蒸溜所という名称でした。
その後は、ミルタウンからミルトンに名称が改名された歴史もあります。
1870年に現在のストラスアイラに名称が変更されましたが、1876年から火災や爆発などの被害を被り蒸溜所は大きな被害を受けました。
1890年に再びストラスアイラの名称はミルトンに戻っています。
1950年、強制競売にかけられているところをシーバス ブラザーズが敷地と蒸留所を購入し、再びストラスアイラに名称が戻されました。
このような経緯からストラスアイラはシーバスリーガルのキーモルトに使用されているのです。
現在ではストラスアイラという名称が一般的ですが、歴史を見ればミルトンの時代も長いものとなっています。
シーバスリーガルについてはこちらの記事で紹介しています。
ストラスアイラ蒸溜所は、第2蒸溜所にグレンキース蒸溜所を持っています。
かつて第2蒸溜所を持っていたスコットランドの蒸留所も第2蒸溜所が閉鎖しているケースも多く、このような状況下で第2蒸溜所を持つストラスアイラは一定の規模があります。
グレンキース自体もスコッチウイスキーのシングルモルトの銘柄として知名度があり、ストラスアイラに通じるものがある似ている風味を持った銘柄です。
ストラスアイラの製法は、大麦にノンピート麦芽を使用しており、スモーク香がなくクセのない飲みやすいウイスキーを製造しています。
仕込み水は、フォンズ ブイエンからの水であり、カルシウムを豊富に含む軟水です。
また、発酵時間が50時間以上と非常に長く、この長い手間をかけて作ったもろみからさっぱりとした風味が生まれています。
グレンキースについてはこちらの記事で紹介しています。
ストラスアイラの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
ストラスアイラ 12年はスタンダードボトルであり、オフィシャルでリリースされている珍しいストラスアイラです。
シトラスのフレッシュな香りに、蜜のような甘い味わいがあり、ナッツの香ばしくオイリーな風味があります。
スタンダードボトルではありますが、終売していることから希少性があるため、入手が少し難しい銘柄です。
画像引用:https://www.thewhiskyexchange.com/p/4787/strathisla-25-year-old-special-staff-bottling
ストラスアイラ 25年 リミテッドエディション1995は、世界で600本限定でリリースされたストラスアイラの公式な長期熟成銘柄です。
杏のジャムのような濃厚な果実の甘味にバタースコッチのようなアロマが感じられ、クリーミーな口当たりが特徴です。
リリースした本数も数少なく、日本での流通も少ないため、入手困難な長期熟成のシングルモルトとなっています。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/hiroshimatsuya/30098101/
オフィシャルボトルでなくてもストラスアイラのシングルモルトを飲みたい方はボトラーズに頼るのも有効な手段です。
ファーストフィルのシェリー樽を使用していることから濃厚なベリー系の果実の風味が感じられ、ヘーゼルナッツの風味とブラックペッパーのスパイシーさが楽しめます。
ボトラーズのゴードン&マクファイルについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
Gordon & MacPhail – ゴードン・アンド・マクファイル
ストラスアイラのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ストラスアイラは、その飲みやすさと12年物でもオフィシャルボトルであれば希少性が高まっていることから、ストレートで飲むのがおすすめです。
ウイスキーが持つ特徴と個性を余すことなく堪能できるので、ストラスアイラを飲む機会があれば最初はストレートから試しましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ストラスアイラはハイボールにしても特徴的な風味が薄まらず、ゴクゴクと飲みやすいです。
オフィシャルボトル自体の希少性が高まっていることから、ハイボールで多く消費するのはもったいないと感じるかもしれませんが、ボトルで入手できたのであれば少しだけ試したい飲み方となっています。
シングルモルトをハイボールにするのはもったいないかどうかはこちらの記事で紹介しています。
シングルモルトをハイボールで飲むのはもったいない? その理由とは
ストラスアイラは、主にシーバスリーガルなどのブレンド用に原酒が造られているので、オフィシャルボトルなどのリリースが少なく、希少性が高まっています。
そのため、必ずしもストラスアイラ 12年のオフィシャルボトルにこだわるのではなく、ボトラーズに頼るのも選択肢の1つといえるでしょう。
資金に余裕があるウイスキー愛好家の方であれば樽ごと購入する選択肢もあり「カスク・インベストメント」ではストラスアイラを含む、シングルモルトとしてリリースされないレア度の高いスコッチウイスキーのウイスキー樽を定期的に入荷しており、ボトリングサービスによって自分だけのオリジナルウイスキーを作ることもできます。