山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
テーレンペリは、フィンランドのラハティ市で製造されるシングルモルトウイスキーです。
フィンランド初の蒸溜所であるテーレンペリ蒸溜所で新たに製造された銘柄であり、フィンランドの気候や自然を活かして製造しています。
IWSCでも評価を受けているテーレンペリはフィンランド独自の熟成環境が作り出す複雑なフレーバーが特徴的です。
この記事では、テーレンペリの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
テーレンペリとは、フィンランドのラハティ市にあるテーレンペリ蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。
フィンランド初の蒸溜所で製造される銘柄であり、世界5大ウイスキー以外の地域から製造されているため、注目度の高いウイスキーです。
本場スコットランドを意識したピーティーなシングルモルトも販売されており、1つの銘柄でさまざまなフレーバーが楽しめる複雑な風味があります。
テーレンペリの概要と製造方法を紹介します。
テーレンペリ蒸留所は、フィンランドの首都ヘルシンキの北にあるラハティ市に設立された家族経営の蒸溜所です。
フィンランドは冷涼な気候で四季がありながら、寒暖差の変化が緩やかであることから、ウイスキーの製造に適しているといわれてきました。
台湾やインドなどウイスキーの製造に適しないといわれていた温暖な地域で造られたカバランやアムルットなどのウイスキーが結果を出すなかで、反対に伝統的なウイスキーの製造に適している地域による取り組みになります。
新しく感動的なウイスキーを造りたいというスローガンを掲げ、2002年に設立され、2008年に初めてウイスキーをリリースします。
当初は、5大ウイスキー以外の地域でウイスキーが製造されることが珍しく、知名度が低い状態にありましたが、近年にIWSC(インターナショナル ワイン&スピリッツ コンペティション)2020でワールドワイド・ウイスキー・プロデューサー オブ・ザ・イヤーを受賞したことで大きく知名度を高めました。
この受賞は、フィンランドだけでなく北欧においても初の快挙であり、受賞を理由に多くのウイスキー愛好家から注目される銘柄となります。
世界五大ウイスキー以外の地域でもウイスキーは製造されていますが、代表的な銘柄は以下のとおりです。
カバラン(KAVALAN)の種類と味わい、おすすめの飲み方
アムルットの種類と味わい、おすすめの飲み方
テーレンペリ蒸溜所では、フィンランドで栽培される良質な大麦と氷河期に形成された地層から生まれた最高純度の地下水を使用してウイスキーが製造されます。
ウイスキー製造において重要な良質な原材料が豊富に入手できる状態にあり、ウイスキーの命である仕込み水も地元にある最高級の地下水を使用できます。
そして、フィンランドの気候は緩やかに寒暖差が変化する冷涼な地域であることから、ウイスキーの製造に必要な条件が整っていることも特徴です。
上記のような最適な条件が整っているにもかかわらず、ウイスキーは製造されてこなかったため、まだまだフィンランドのウイスキーの歴史は始まったばかりといえますが、将来性に期待が持てるといえるでしょう。
テーレンペリの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/lq-hasegawa/158141/
テーレンペリ クロは、厳選されたシェリーカスクで7年以上熟成させた原酒をブレンドした銘柄です。
レーズンやダークチョコレートの香りに、クリームブリュレやカラメルの風味が感じられる熟成年数に比例しない複雑なフレーバーが魅力といえます。
IWSCで7年熟成とは思えないといわれるほど高い評価を受けた銘柄でもあるため、テーレンペリに興味を持ったのであればこちらの銘柄から飲み進めるのがおすすめです。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/lq-hasegawa/158139/
テーレンペリ サヴは、燻製を意味する銘柄であり、その名のとおりピーティータイプのシングルモルトです。
ピートスモークは強すぎずバランスが良く、モルト由来の風味が感じられやすく、バニラの甘味やナッツの風味などがあります。
スモークのあるテーレンペリを飲みたい方はこちらの銘柄を飲み進めることをおすすめします。
画像引用:https://drinkers.jp/products/2446
テーレンペリ カスキは、焼畑を意味しており、森を焼いて農地を切り開いてきたフィンランドの歴史を象徴する言葉でもあります。
メープルシロップや黒糖などの甘味の強い味わいであり、なめらかな口あたりのウイスキーとなっています。
フィンランド産の国産麦芽を100%使用したフィンランドという環境で造られたウイスキーを知ることができる象徴的な銘柄です。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/yo-sake/7310924×01/
テーレンペリ 10年は、フィンランドでは初めての10年熟成のウイスキーであり、バーボン樽とシェリー樽の原酒がヴァッティングされています。
バーボン由来のバニラ、カラメル、ナッツのような風味とシェリー樽由来のドライフルーツの甘い味わいが融合し、ビターな風味も感じられる複雑なフレーバーが特徴的です。
ここまで紹介したテーレンペリよりもワンランク上のボトルを飲みたい方はこちらの銘柄がおすすめです。
テーレンペリのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フィンランド独自の環境によって作り出されたテーレンペリの味わいは、ストレートで飲むことにより、余すことなく楽しめます。
ウイスキーをある程度飲みなれている方であれば、スモーク香のあるサヴも含めて、飲みにくいと感じる要素は少ないです。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
テーレンペリは少量の加水で香りが花開くため、ストレートだけでなく多少加水をして飲んでも良いでしょう。
飲みにくい場合や、アルコール度数を調整したい場合は、常温の水でウイスキーを割るトワイスアップでお好みで加水をします。
ピートスモークのあるサヴは、ハイボールとの相性も良いので、ストレートで味わった後は加水をして飲むのもおすすめです。
テーレンペリは、フィンランド初の蒸溜所で造られた北欧でも非常に注目されているウイスキーであり、これまでにないシングルモルトを飲んでみたい方におすすめです。
そのため、ウイスキーをある程度飲みなれた方に勧められる銘柄になりますが、全体的に飲みやすいことから初心者の方も飲める銘柄です。
フィンランドのウイスキーが気になる方は、テーレンペリ クロから飲み進めるようにしましょう。