ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ザ・ニッカ(THE NIKKA)は、ニッカウイスキーが製造している国産ブレンデッドウイスキーです。
ニッカウイスキーの創業80周年、竹鶴政孝氏の生誕120周年を記念して製造された銘柄になります。
モルト原酒の比率が多いですが、宮城峡のような甘くて柔らかい風味を原酒がブレンドされているため、全体的にコクのある甘い味わいに仕上がっているのが特徴です。
この記事では、ザ・ニッカの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ザ・ニッカ(THE NIKKA)とは、ニッカウイスキーが製造し、アサヒビールが販売する国産ブレンデッドウイスキーです。
2014年からニッカウイスキーの創業80周年・竹鶴政孝氏の生誕120周年を記念して販売されており、当初は12年物が販売されていました。
ニッカウイスキーはモルト原酒を重視したブレンドのピュアモルトウイスキーを販売していることで知られていますが、ザ・ニッカもモルト原酒の比率が高いブレンデッドとなっています。
ザ・ニッカの歴史と製造方法について見ていきましょう。
ニッカウイスキーのおすすめ銘柄について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ニッカウイスキーにはさまざまなブレンデッドウイスキーがあり、その1つ1つに思いを込められて販売されています。
ザ・ニッカは、2014年にニッカウイスキーの創業80周年・竹鶴政孝氏の生誕120周年に誕生した銘柄であり、立ち位置としては鶴とスーパーニッカに並ぶ商品でした。
しかし、翌年の2015年に鶴の販売が終了したことにより、ザ・ニッカは実質的に鶴の後継商品となりました。
ザ・ニッカは「妥協なく、媚びることなく、しなやかさを備えつつ、揺るぎなく。ニッカウイスキーの本質を浮かびあがらせ磨きぬく」という信念を基に造られています。
伝統を大事にしながらもウイスキー業界に転換期が来ていることを理解し、常に伝統を問い直しながら、導き出した信念に従ってウイスキーを造り続けているのです。
レギュラー商品にはザ・ニッカ 12年、ニッカウイスキーの最高傑作とも呼べるザ・ニッカ40年を限定販売しました。
しかし、現在ではどちらのボトルも店頭では販売されておらず、ノンエイジのザ・ニッカが販売されています。
プレゼントにもおすすめなおしゃれなボトルデザインのウイスキー、スーパーニッカについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ニッカウイスキーを代表する銘柄といえば、余市と宮城峡が挙げられますが、ザ・ニッカはこの2つのモルト原酒を中心にブレンドされています。
余市の特徴は、アイラモルトのようなピート香のある伝統的なスコッチウイスキーであり、厚みのある味わいです。
一方で、宮城峡はフルーティーな甘みのある味わいが特徴的であり、スペイサイドモルトのような飲みやすさがあります。
グレーン原酒も使用されており、ニッカウイスキーで製造されるカフェグレーンが使用されています。
ただし、ザ・ニッカは一部輸入原酒を使用しているので、完全なジャパニーズウイスキーではなく、国産ブレンデッドウイスキーと呼ぶのが正確です。
いつもより贅沢なひと時が味わえるプレミアムなブレンデッドウイスキーであるザ・ニッカはニッカウイスキーで製造されるモルト原酒を中心に生まれています。
ニッカウイスキーのブレンデッドウイスキーにおいて重要な役割を果たすことが多い個別銘柄はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキー余市の特徴と種類!味わいを堪能するおすすめの飲み方は?
宮城峡とは?種類や味わい、おすすめの飲み方を紹介!
カフェグレーンとは?種類や味わい、おすすめの飲み方
ザ・ニッカの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://www.nikka.com/products/blended/thenikka/
12年物が終売した影響で後継として販売されたノンエイジボトルであり、当初はラベルにも書かれているとおり「ザ・ニッカ テーラード (Tailored)」として販売されましたが、ニッカウイスキー公式サイトからもテーラードの表記はなくなり「ザ・ニッカ」として販売されることが一般的になりました。
宮城峡やカフェグレーンに由来するフルーティーな香りとウエハースのようなモルトの風味が楽しめるだけでなく、余市由来のほのかなビターさもあり、複雑な味わいに仕上がっています。
お店によっては商品にテーラードの表記が残っている可能性もありますが、同一の銘柄であるためノンエイジのスタンダードボトルから購入しましょう。
画像引用:Amazon.co.jp
ザ・ニッカの12年物であり、かつてのスタンダードボトルでしたが終売した影響で。需要が高まったことにより値上がりが続いています。
モルトのコクと宮城峡やカフェグレーンがもつ柔らかな甘みが美しく調和し、心地よい余韻を感じられる銘柄です。
入手難易度は比較的高いですが、ノンエイジのザ・ニッカのワンランク上のボトルを飲みたい方におすすめになります。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/news/2014/0926_2.html
ザ・ニッカ 40年は、限定700本しか販売されていない銘柄であり、ニッカウイスキー最古とも呼べる1945年に余市蒸溜所で製造されたモルト原酒と、1969年の宮城峡蒸溜所で製造されたモルト原酒を使用しています。
販売元のアサヒビールはザ・ニッカ 40年の香りを「濃密で深い樽熟成香の中から、透明感のあるフローラルな香りや完熟果実、スパイスをちりばめた甘い芳香が幾重にも重なった複雑で芳醇な香りが広がります」と説明しています。
味わいは「まろやかな熟成感と濃厚でコクのあるしっかりとした味わい、なめらかな甘い味わいが感じられます」と説明しており、最高級のウイスキーにふさわしい50万円の価格で販売されました。
ボトルを入手するのは非常に困難であるため、バーで飲める場所を探すのがおすすめになります。
ザ・ニッカ(THE NIKKA)のおすすめの飲み方について紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ザ・ニッカはスタンダードボトルの完成度もほかのブレンデッドと比較して高く、アルコールによる刺激を感じにくいので、12年・40年も含めてストレートで味わうのがおすすめです。
モルトのコクのある味わいと複雑に絡み合った風味をストレートで余すことなく楽しみましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ニッカウイスキーの創業者である竹鶴政孝氏は、ウイスキーの飲み方として水割りを好んでおり、水割りが最もウイスキーの香りや風味を味わえると語っています。
竹鶴政孝氏の水割りはウイスキーを1として常温の水を2で割る飲み方であり、トワイスアップに近い飲み方となっています。
ニッカウイスキーが販売するザ・ニッカは竹鶴氏流の水割りで飲むと、ザ・ニッカが持つ甘い風味を堪能できるのでおすすめです。
ウイスキーの水割りでおすすめの銘柄と作り方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーの水割りでおすすめの銘柄をご紹介!作り方やポイントなど
ザ・ニッカは、ニッカウイスキーの傑作とも呼べるブレンデッドウイスキーであり、ニッカウイスキーのなかでも完成度のある銘柄を探している方におすすめです。
現在のラインナップは実質的にノンエイジのスタンダードボトルのみとなっていますが、12年・40年が過去にリリースされているので、現実的に入手しやすい12年物を探してみるのも良いかもしれません。
基本的にはスタンダードボトルの「ザ・ニッカ」から飲み進めるのがおすすめであり、商品名にテーラード (Tailored)と表記されている可能性もありますが、同一の商品になります。