山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ウイスキーは、贈答品でもらったときか、BARのような飲食店でしか飲んだことがないという人もいることでしょう。
確かに、高級ウイスキーをイメージすると、なかなかビールや酎ハイのような感覚では飲みにくいかもしれません。
しかし、スーパーなどで、大きなペットボトル入りで安く買えるとしたらどうでしょうか。
飲んでみたいと思いませんか。
この記事では、国産のブレンデッドウイスキー凛の味や種類、おいしい飲み方などについて解説します。
凛は、京都の宝酒造が製造・販売している国産のブレンデッドウイスキーです。
かつては“キングウイスキー「凛」”として販売されていましたが、2016年以降、“キングウイスキー「凛」<セレクト>”という名称で販売されています。
以前販売されていたものに使われていた原酒にプラスして、新たな原酒を選びブレンドしたため、「セレクト」という言葉が追加されました。
この記事では、凛という名称で話を進めていきます。
凛は、スーパーやコンビニなど、酒専門店以外の店で気軽に買える格安ウイスキーの代表格です。
同様に格安を売りにしている銘柄と比較してもかなり価格が安く設定されています。
原材料の欄に記載されているものは、モルト、グレーン、ブレンド用アルコールの3種類です。高級ウイスキーには使われていないブレンド用アルコールが加えられている点が、このウイスキーの味や香りを決定づけているといえます。
ウイスキー本来のスモーキーフレーバーが苦手な人や、普段ウイスキーをあまり飲まない人にはかなりのみやすいウイスキーです。
しかし、本格ウイスキーにこだわる人には、香りや味わいが物足りなく感じる可能性があります。
すっきりとしていて強いクセがないウイスキーなので、普段の食事と一緒に楽しみたいという人にはおすすめです。
ウイスキー凛は、モルトよりもグレーンの味が強く感じられるウイスキーです。
口に含むと穀物系の甘味が感じられますが非常にすっきりしています。焼酎を飲む機会が多い人には、受け入れやすい味かもしれません。ほのかにウイスキーらしいスパイシーさもあります。
ウイスキー独特のスモーキーフレーバーはほとんどありません。
バニラやフルーツのような甘い香りもなく、強いて挙げるなら、感じるのはケミカルなアルコール香です。
開封後すぐはほとんど香りを感じませんが、日にちの経過とともに凛独特の香りが強くなってきます。
まろやかな口触りでさっぱりとしたのど越しです。アタックもフィニッシュもあまり強くなく、これといったクセや主張もないので、飲みやすいと感じる人と、物足りないと感じる人で味わいの評価が分かれるかもしれません。
余韻も短くスッと消えるので、ウイスキーメインで味わうよりも、食事の邪魔にならないお酒として選ぶ方が重宝するでしょう。
2021年8月現在、出荷されている凛は“キングウイスキー「凛」<セレクト>”、“キングウイスキー「凛」 <セレクト>2.7L”、“キングウイスキー「凛」<セレクト>4L」の3種類です。3種類といっても、容量の違いだけで、中に入っているウイスキーに違いはありません。
アルコールは37度とウイスキーとしてはやや低めです。
凛は口当たりがまろやかで、余韻も短めでさっぱりしています。
グレーン由来の甘味やスパイシーな味わいが感じられるストレートで飲むのがおすすめです。
アタックもフィニッシュもほとんど感じられないので、食事や会話をしながら何杯もごくごく飲むという飲み方が向いています。
ストレートで飲む場合は、チェイサーを用意しましょう。
悪酔いを防ぐだけでなく、一口ごとに口の中をさっぱりさせられるので、次にウイスキーを含んだときにもきちんと味を感じられます。
もちろん、続けて飲むためには多少薄めた方が飲みやいというのであれば、水割りや炭酸割り、コーラ割りなどにしてもかまいません。
しかし、ウイスキーらしい味はほとんどしなくなってしまいます。コーラで割ると、コーラの味の方が勝ってしまうほどです。凛は、加水せずにストレートで飲むことをおすすめしたいウイスキーです。
ウイスキーというと、そのものの香りや味わいをじっくり堪能する飲み方が正しいと思われがちです。
しかし、食事のわき役としてお酒が欲しいときもあります。家で普段の食事と共に飲むなら、まさにそうでしょう。
和洋中どのような食事にも合いさっぱりと飲み続けられる、しかもお財布にも優しい普段着的なウイスキーが凛です。