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ウイスキーのアルコール度数とは?高い銘柄を一覧で紹介

2021.09.15 / 最終更新日:2024.11.26

ウイスキーは水や炭酸で割って飲むと、口当たりのよさからつい飲みすぎてしまうという人も多いのではないでしょうか。

実は、ウイスキーはお酒の中でもアルコール度数が40度前後とかなり高い部類に入ります。

ビールやワインなどと比べて、ウイスキーはなぜアルコール度数が高いのでしょうか。

この記事では、アルコール度数とは何を表す数字なのか、ウイスキーはなぜ他の酒類と比べてアルコール度数が高めなのかを解説し、アルコール度数が特に高い銘柄を一覧で紹介します。

アルコール度数とは何?

アルコール度数とは、お酒に含まれるアルコールの割合のことです。

お酒100ml当たり、何mlのアルコールが含まれているかを表しています。

ビールやワインなどの洋酒は、アルコール度数を6%、15%などと%で表示すことが一般的です。

それに対して、日本酒や焼酎などは20度、25度など、主に度という単位が使われます。

ウイスキーは洋酒なので、ほとんどのケースが%表示です。

では、違う種類のお酒とアルコール度数を比較するときや、同じ種類でも異なる単位で表示されているものと比較するときは、どのようにすればよいのでしょうか。

比較する前に換算の必要があるなら、換算方法を知っておきたいところです。

実は、酒類のアルコール度数を表すうえで、%と度はどちらも同じ百分率の数字に付ける単位です。

ですから、比較するためにいちいち換算する必要はありません。

アルコール度数40%のウイスキーなら40度と言い換えるだけです。

ウイスキーのアルコール度数が高い理由

お酒類は種類によってなぜこれほどまでにアルコール度が大きく異なるのでしょうか。

それは、お酒の種類によってアルコール発酵の方法が異なるからです。

お酒の中に含まれているアルコールは、発酵によってできたエチルアルコールです。

お酒のアルコールを増やす方法は2種類あり、どちらの方法でアルコールが増えているかによってアルコール度数に大きな差が出ます。

1つは原料の穀類や果実などを糖化し、酵素によってアルコール発酵させる方法です。

醸造という方法で、この方法でつくられるビールやワイン、日本酒などは醸造酒という種類になります。

もう1つは、醸造酒を更に蒸留する方法です。

蒸留とは、液体の中に含まれている揮発性のある成分を分離する方法で、液体を熱した際に発生した蒸気を、冷やして液体に戻すことで成分を回収します。

つまり、アルコール分の少ない醸造酒を熱して、アルコールを含む揮発成分を蒸気にし、冷やして液体に戻してから回収したものが蒸留酒というわけです。

蒸留は、水とアルコールの沸点が異なることを利用しています。

水の沸点が100℃なのに対して、アルコールの沸点は約80℃です。

醸造酒を熱したとき、水分よりもアルコールが先に蒸発することになるので、蒸気を冷やして液体に戻すと、アルコールの割合が元よりも増えることになります。

醸造酒に含まれる揮発成分はアルコールだけではありません。

香りの成分なども揮発性があります。

つまり、蒸留することによって元のお酒よりもアルコールも香りも濃いお酒ができるというわけです。

蒸留酒は全体的にアルコール度数が高いのですが、一般的に強いお酒として知られているウォッカやテキーラでもあるアルコール度数は40%程度です。

ウイスキーは40度以上あるものがほとんどで、高いものになると60%前後になります。

アルコール度数が20~25度の焼酎と比べると2倍近いアルコール度数です。

蒸留を1回するだけでもアルコール度数は飛躍的に高まるので、何度も繰り返し行えば、意図的にアルコール度数を高めることができます。

ちなみに、ウォッカを70回以上蒸留し、意図的にアルコールの割合を高めたスピリタスというお酒のアルコール度数は、驚異の96度です。

蒸留器の種類によるアルコール度数の違い

ウイスキーの蒸留器は、単式蒸留器連続蒸留器の2種類です。

単式蒸留器は形や大きさが蒸留酒の個性を出すのに向いています。

個性を重視するモルトウイスキーの蒸留向きです。

それに対して連続式蒸留器は、時間をあまりかけずに大量に蒸留することができ、アルコール度数も約95%まで上げることができます。

しかし、その分出来上がったウイスキーには原材料の風味はあまり残りません。

すっきりとした味わいになるので、麦芽の香りや味わいを残したいモルトウイスキー向きではありません。

連続式蒸留器は、グレーンウイスキーの蒸留によく使われる蒸留器です。

アルコール度数の高いウイスキーの銘柄一覧

市販されているウイスキーの多くは、アルコール度数40%前後でボトル詰めされていますが、中にはアルコール度数の高いものもあります。

原材料や蒸留の方法によってベストなアルコール度数が違ってくることもあり、60%を超えるような高アルコール度数のものは、ほとんどがバーボンウイスキーです。

ここでは、アルコール度数が特に高いウイスキーの銘柄一覧を紹介します。

ブッカーズ

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アメリカ合衆国のバーボンウイスキーの中でもプレミアムな逸品です。

6~8年熟成させた樽の中から、最高峰のボトルにふさわしいものを選んでヴァッティングしています。

加水やろ過をせずにボトル詰めしているので、仕込んだ年によって、味わいや香りに微妙な差があります。

アルコール度数は約63%です。色は濃い琥珀色。

香りはバーボンらしいバニラやキャラメルのような甘く香ばしい香りとオークの樽香。

ぎゅっと濃縮されたフルーツのような味わいの中にタンニンの渋みを感じます。

長く贅沢な余韻が続くのが特徴です。

ブラントンストレートフロムザバレル

こちらもアメリカ合衆国のバーボンウイスキーで、アルコール度数は約65~68%です。

樽から直接ボトル詰めされるシングルバレルのカスクレングスなので、樽によってアルコール度に差があります。

色は赤みがかった琥珀色。

メロンやバナナ、レモンなどフルーツ系の甘くて濃厚な香り。

芳醇な中にバーボンらしい香ばしさと力強さを感じます。

スタッグJr.

バッファロートレース蒸留所が誇る最高級のバーボンウイスキーです。

アルコール度数は約64~67%

8~9年熟成させた原酒をボトル詰めしています。

ノンフィルタリングでカスクトレングスなので、樽ごとに味や香り、アルコール度数に若干のばらつきがあります。

プレミアムシリーズのアンティーク・コレクション「ジョージ・T・スタッグ」の限定姉妹品で、年間に作られる本数がわずか350~400本という希少なボトルです。

香り立ちが贅沢で力強く、メープルシロップやチョコレートのような甘い香りの奥にスパイス香。遅れてトーストのような香ばしい香りと蜂蜜の濃く甘い香り、牧草に近い樽香がします。

味わいはコクのあるメープルシロップ、チェリーやアプリコットのような甘酸っぱさがメインです。

余韻はウッディで、なおかつカラメルソースのような甘味と苦味が長く続きます。

アルコール度数が高いウイスキーのおいしい飲み方

ウイスキー本来の味を楽しむならストレートかロックとよく言われます。

しかし、アルコール度数の高いウイスキーをストレートで飲むのは、かなり飲みなれた人でないと抵抗があるかもしれません。

血中アルコールも急激に上がりやすいため、ストレートで飲むなら、必ずチェイサーを用意して、交互に飲むようにすることが大事です。

とくに50%を超えるような高アルコール度数のウイスキーを飲む場合は、水や炭酸水などで割ってアルコール度数を下げて飲む方がおいしく飲めます。

ウイスキーの持ち味をしっかりと味わうなら、常温の水と1:1で割るトワイスアップがおすすめです。

アルコール度数が半分になったくらいではまだ飲みにくいというのであれば、水割りにしましょう。

少しずつ加水の割合を変えて、自分がもっともおいしいと感じる割合を見つけます。

のど越しのよさや呑みやすさを最優先するなら、おすすめはハイボールです。

香りも味もしっかりしたハイボールに仕上がります。

アルコール度数の高さを活かした飲み方で楽しもう

アルコール度数の高さは蒸留酒の特徴です。蒸留の過程で揮発性の香りやアルコールが濃縮されています。

ウイスキーの持ち味を引き出せる飲み方がベストですが、アルコール度が高いままでは飲みづらいと感じる人もいます。

せっかくのウイスキーを味わうなら、おいしく感じられる飲み方をするのがおすすめです。

加水するなどして、深まった香りや味わいを開放するとおいしく感じられるでしょう。

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