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- ウイスキー基礎知識
ウイスキーとビールは同じ麦芽を原料にしたお酒であることが知られていますが、2つのお酒は異なる特徴を持ちます。
アルコール度数、製造方法、カロリーなどもウイスキーとビールでは異なるので、それぞれの特徴を理解しておくとどちらを飲むべきか判断する材料になることでしょう。
また、ウイスキーのビール割りは爆弾酒や、ボイラーメーカーと呼ばれており、その名の通り少し飲むだけで体が熱くなるほどのカクテルになります。
この記事では、ウイスキーとビールの違いとウイスキーのビール割りカクテルについて詳しく解説します。
この記事のポイント
ウイスキーはモルトウイスキーであればビールと同様に麦芽を原料にしたお酒です。
どちらも麦芽を発酵させて作るお酒ですが、最終的に出来上がったお酒の味わいは大きく異なります。
ビールの発祥は古代エジプトに遡るといわれていますが、5000年前の中国でもビールが醸造された痕跡が確認されていることから、正確な原点は明らかにされていません。
一方で、ウイスキーは12世紀~15世紀に誕生したお酒といわれており、アイルランド発祥説とスコットランド発祥説の2つの説が挙げられていますが、グレートブリテン島で生まれたお酒であることは間違いありません。
また、ウイスキーは現在の琥珀色の酒になったのは、お酒の歴史から考えればつい最近のことであり、1700年~1800年のウイスキーの密造時代に偶然ウイスキーを他のお酒を貯蔵した樽で熟成させたことから無色透明から現在の琥珀色のお酒になりました。
現在では、ビールもウイスキーも代表的なお酒として知られており、酒屋・コンビニ・スーパーマーケットなどの小売店や居酒屋・バーなどの飲食店で提供されています。
それでは、ウイスキーとビールの違いを3つの観点から比較していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
日本の酒税法でビールのアルコール度数は1%以上20%未満、本場スコットランドにおけるウイスキーの度数は40度以上となっています。
ビールの平均的なアルコール度数は5%程度であり、ウイスキーは全世界で平均しても40度前後に収まるのが平均的です。
ビールとウイスキーのアルコール度数を比較するとビールが低く、ウイスキーが高いことが分かります。
ビールとウイスキーを同じ量飲んだ時の酔い方も大きく異なるので、アルコール度数からビールの飲む量は大きくなり、ウイスキーの飲む量は少なくなりやすいです。
ただし、ウイスキーの度数はストレートで飲んだ時の基準となり、水割りやハイボールにしたときのアルコール度数は変わってきます。
特にハイボールはウイスキーを飲みなれていない方でも飲みやすい飲み方であり、ウイスキーと炭酸水の分量を考えればビールと同程度のアルコール度数にすることも可能です。
ウイスキーの度数や高い銘柄について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーとビールは原料も製造方法も似通っていますが、1つだけ決定的に違う点があります。
ウイスキーは蒸留酒と呼ばれるお酒であり、ビールは醸造酒と呼ばれるお酒になりますが、ビールには蒸留という過程がありません。
蒸留という過程が前述したアルコール度数に違いを生み、ウイスキーのアルコール度数を高めます。
原料の大麦の選別など蒸留前の工程においても品質を高めるための工夫が異なることもありますが、蒸留させる前のビールとウイスキーに度数も含めて大きな違いはなく、蒸留をさせるかどうかでビールが出来上がるかウイスキーが出来上がるかが変わります。
ウイスキーの製造方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーの製造方法は? 原料からボトル詰めまでの流れを解説
実際に飲むときに気になるのはカロリーを中心とした糖質・プリン体などではないでしょうか。
ウイスキーとビールについてこちらの3項目を比較します。
項目(100mlあたり) | ウイスキー | ビール |
カロリー | 237kcal | 39kcal |
糖質 | 0g | 3.1g |
プリン体 | 0.1mg | 3.3~16.6mg |
100mlあたりのカロリーはウイスキーとビールで比較すると、ビールのほうがカロリーは低いものの、ウイスキーは糖質を含んでいません。
尿酸値を上昇させる原因となるプリン体もウイスキーはほとんど含んでおらず、ビールは地ビールであるほうがプリン体が高く、プリン体を多く含有していることが分かります。
また、ウイスキーとビールはアルコール度数の違いから飲む量が異なりやすいお酒です。
ウイスキーの一杯分の目安になるシングル(30ml)に含まれるカロリーは、約70kcalとなっています。
どちらのお酒も飲み過ぎで健康に悪影響を及ぼす可能性があることは共通していますが、適量を心掛けていれば悪い影響を与える可能性は低いでしょう。
度数が高いため、適量で飲みやすいので、飲み過ぎてしまう可能性が少なく、糖質やプリン体の含有量がほとんどないウイスキーは健康にいいお酒といわれることもあります。
ウイスキーの適切な飲み方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーは健康に悪いのか?1日の適量や負担をかけない飲み方とは
ビールをウイスキーで割る飲み方があることをご存じでしょうか?
このような飲み方を韓国では爆弾酒と呼び、アメリカではボイラー・メーカーと呼ばれているので、地域によって異なる名前のカクテルとなっていますが、共通してパンチの効いたカクテルであることが伝わるでしょう。
爆弾酒はその名の通りですが、ボイラー・メーカーの由来は、飲むとボイラーのように体が熱くなることからこの名前が付けられたそうです。
こちらの組み合わせはお酒に強い人でも手っ取り早く酔える飲み方として用いられることも多いですが、ビールとウイスキーの選び方によっては新たな味わいを開拓できるかもしれません。
爆弾酒、ボイラー・メーカーの材料と作り方は以下のとおりです。
材料
作り方
こちらの作り方はアメリカ式ですが、ダンブラーグラスのなかにショットグラスを沈めるカクテルの力強さに負けない豪快な作り方となっています。
もちろん、ダンブラーグラスを用意してウイスキーを注いでからビールを混ぜるやり方で作っても問題ありません。
また、ウイスキーのストレートを飲む際にチェイサーをビールにするのも爆弾酒やボイラー・メーカーと呼ばれることがあるので、自由な飲み方であることが分かります。
ウイスキーとビールの違いについて解説しました。
味わいはそれぞれの銘柄の種類によっても異なりますが、アルコール度数・カロリーに明確な違いがあるので、どちらを飲むか迷っている方はこちらを意識しましょう。
また、ウイスキーをビールで割る奇抜な飲み方もあるので、気になる方は一度試してみるのもおすすめですよ。