アルマニャックのおすすめ銘柄は? コニャックとの違い、美味しい飲み方を解説
- ウイスキー基礎知識
ウイスキーにはコーヒー割りという飲み方がありますが、初めて聞く人はウイスキーとコーヒーの組み合わせが本当に合うのか疑問を持つ方も多いことでしょう。
しかし、ウイスキーとコーヒーは共通点も多く、アイスとホットで季節を問わずに飲めることから人気もあり、銘柄の種類も豊富にある世界でも知名度の高いカクテルなのです。
またウイスキーとコーヒーを合わせる方法は1つではなく、コーヒー豆をウイスキーに漬ける「コーヒー豆漬けウイスキー」という飲み方もあります。
この記事ではウイスキーのコーヒー割りの種類と魅力について解説した上で、カクテルの作り方についても解説します。
この記事のポイント
ウイスキーのコーヒー割りは、使用するウイスキーによって名前と種類が異なるのが特徴です。
それぞれの種類について紹介していきます。
ゲーリックコーヒーは、スコッチウイスキーで作ったコーヒー割りのことです。
スモーク香のあるウイスキーを使用することで、コーヒーのアロマとスモーキーな香りが融合して特徴的な香りになります。
コーヒーで割ることでウイスキーの個性が無くならず、お互いに高め合う香りと味わいになるのが特徴です。
スコッチウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
スコッチウイスキーとは? 3つの特徴と9つの代表的な銘柄を紹介
ケンタッキーコーヒーはその名の通り、アメリカのケンタッキー州で生産されるバーボンウイスキーが使用されます。
バーボン特有の香ばしい甘い香りはコーヒーにも合いやすく、コーヒーの苦味とウイスキーの甘みが調和します。
バーボンウイスキーが熟成されたバーボン樽は、コーヒー豆をウイスキー樽に貯蔵して熟成される「樽熟成コーヒー(バレルエイジドコーヒー)」にも使用されるので、熟成樽からもコーヒーとの相性のよさが感じられます。
アイリッシュコーヒーは、アイルランドのアイリッシュウイスキーを使って作られるカクテルであり、最も知名度が高いコーヒー割りになります。
アイリッシュウイスキーの芳香な香りやコーヒーとの相性がよく、ホットコーヒーに砂糖・生クリームを加えて作るのが有名なレシピです。
コーヒーとウイスキーの豊かなフレーバー混ざり、最終的には甘く滑らかな口あたりになることから、ウイスキーをあまり飲んだことがない初心者の方にもおすすめのカクテルになります。
ウイスキーをコーヒーで割る魅力は主に3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
コーヒーはアイスコーヒーとホットコーヒーの2種類があるため、季節を問わずに飲みやすいことが特徴です。
夏などの熱い時期にはアイスコーヒーで割ることで清涼感があり、冬などの寒い時期にはホットコーヒーで割ることで体の芯まで温まることでしょう。
特に夏でも冷えやすい自然に囲まれた夜の屋外や、冬の屋外で飲むのにホットコーヒー割りのウイスキーはおすすめです。
ウイスキーはスコッチウイスキー、バーボンウイスキー、アイリッシュウイスキーの他にも世界中にさまざまな種類が存在し、それぞれに複数の銘柄が存在しています。
ただコーヒーで割るだけでも、ゲーリックコーヒー、アイリッシュコーヒーといった違いにとらわれず、特定の銘柄によっても味わいは異なることでしょう。
一方で、コーヒーも豆の生産国や、その種類によって味わいは異なってきます。
ウイスキーの銘柄とコーヒーの銘柄をどれにするのかによってコーヒー割りの味わいは大きく異なるので、その組み合わせは無限大です。
またウイスキーは複数の原酒をブレンド(シングルモルトの場合はヴァッティング)して販売される銘柄であり、コーヒーも他の種類の豆をブレンドする工程があることから、どちらも混ぜてより美味しい味わいを追求する飲み物になります。
ウイスキーをブレンドする意味について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーをブレンドする意味とブレンデッドウイスキーを自作する方法
ウイスキーやコーヒーを初めて飲んだ時のことを思い出してください。
最初に飲んだ時は、ウイスキーやコーヒーに苦手意識を感じた方もいるのではないでしょうか。
ウイスキーとコーヒーは共通して味覚に経験を積ませることで美味しく感じるようになる後天的味覚(アクワイアード・テイスト)です。
特に子供は味覚が育っておらず、苦味・辛味などの苦手な方も多い味を最初から美味しく思うことは難しいでしょう。
しかし、大人になって味覚が育つとこれまで美味しいと思えなかった飲食物を美味しく感じるようになります。
言葉は知らなくても感覚として理解している後天的味覚ですが、飲む人がウイスキーとコーヒーに対する味覚に経験を積むことで美味しく感じるようになります。
ウイスキーのコーヒー割りはクセの強い銘柄同士で試すなら、他の人はどう思うか分からないが自分が美味しいものを探すという後天的味覚の極地とも呼べる飲み方もできるといえるでしょう。
一方で、飲みやすいウイスキーとコーヒーを合わせて味覚が育っていない方でも飲みやすいカクテルを作ることも可能です。
ウイスキーのコーヒー割りですが、実はゲーリックコーヒー・ケンタッキーコーヒー・アイリッシュコーヒーの違いは使用するウイスキーであり、カクテルの作り方に大きな違いはありません。
つまり、カクテルのレシピや作り方は基本的に共通しているので、どの種類のウイスキーを選ぶとしても共通する作り方について下記にまとめました。
材料
作り方
グラスはホットコーヒーを使うなら温め、アイスコーヒーを使うなら冷やしておきましょう。
グラスに入れる順番は、砂糖、コーヒー、ウイスキー、生クリームの順です。
また生クリームを使うのが一般的ですが、アイリッシュコーヒーの知名度が最も高いことからアイルランドの特産品である生クリームをコーヒー割りでは共通して使用するようになりました。
実際に作る際は、入手のしやすさからホイップクリームで代用しても問題ありません。
コーヒー豆をウイスキーに漬けると、コーヒーのフレーバーを持ったコーヒー豆漬けウイスキーが作れます。
作り方は簡単でコーヒー豆と氷砂糖をウイスキーに漬けて、1週間ほど冷暗所で保管することで完成します。
期間に関しては短過ぎてもコーヒーのフレーバーが薄くなり、長過ぎても苦味が強く出過ぎるので長く漬ければ美味しくなるわけではありません。
必ずしも1週間程度にする必要はありませんが、2~3日は早く、1ヶ月は遅いという認識で漬け込む期間を決めるようにしましょう。
漬け込みウイスキーはコーヒー豆よりも果物のほうが有名ですが、コーヒー豆を漬け込んでも美味しいウイスキーが生まれるので興味があるなら試してみることをおすすめします。
ただし、コーヒー豆漬けウイスキーを作る場合は、酒税法に違反しないように必ず個人か同居している家族の間だけで消費するようにして、販売や譲渡を行なわないようにしてください。
漬け込みウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのコーヒー割りについて解説しましたが、特にウイスキーとコーヒーを日常的に飲んでいる方は試したい組み合わせだと思います。
また、コーヒーは美味しく飲めてもでウイスキーがまだ苦手である方は、飲めるコーヒーと共にウイスキーに対する味覚を育てることで、ウイスキーも楽しめるようになるかもしれません。
どちらも後天的味覚により美味しく感じやすい飲み物であるため、繰り返し飲むことで味わいのよさに気づけることでしょう。