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ウイスキーは腐るのか? 劣化を防ぐ適切な保存方法についても解説

2021.11.30 / 最終更新日:2024.10.30

ウイスキーのボトルには賞味期限の表示がありませんが、放置していると腐るのか気になる方もいるのではないでしょうか。

結論からいえばウイスキーを含むアルコール度数の高い蒸留酒は雑菌が繁殖しないため、腐るのではなく劣化するという変化が正しいです。

しかし、適切な状態で保存しなければウイスキーの味わいが壊れてしまうことには変わりないので、保存状態に気をつける必要があります。

この記事ではウイスキーが劣化する原因と腐る(劣化)を防ぐための適切な保存方法について解説します。

この記事のポイント

  • コルクが腐るなどウイスキーが劣化する原因を解説
  • 劣化を防ぐためのウイスキーの適切な保存方法を紹介

ウイスキーは腐るのではなく劣化する飲み物

まず、ウイスキーに賞味期限、消費期限はありません。

ウイスキーは40度以上のアルコール度数のある蒸留酒ですが、高いアルコール度数において食品を腐らせるための細菌は活動、繁殖ができません。

つまり、他の食品のように放置していても腐るということは考えにくいため、ウイスキーを含む一部の酒類において賞味期限は記載しなくてもよいことになっています

しかし、開栓をしたり、ボトルの状態が悪くなると腐ることはなくても劣化することがあります。

ウイスキーが劣化することで次のような変化が考えられるので、確認しておきましょう。

  • 味や香りが薄くなる
  • 液体の色が変色する
  • 飲んでいないのに残量が減る

劣化における最も多い変化は味や香りが薄くなることであり、ウイスキーが持つ味わいを壊してしまいます。

また飲んでいないウイスキーボトルの残量が勝手に減ることを天使の分け前と呼ぶことがあり、水分とアルコールが蒸発している状態です。

ウイスキーの劣化が心配で安全に飲みたいなら、開栓したウイスキーボトルはできる限り早く飲むことが重要になります

ウイスキーが腐る(劣化)原因

ウイスキーの状態が変化する原因は3つの理由が挙げられます。

  • 開封する
  • 保管状態が悪い
  • コルクが腐る

それぞれ詳しく見ていきましょう。

開封する

一度開封して空気に触れたウイスキーボトルは保存状態を良くして劣化を遅らせることはできても、劣化を防ぐことはできません。

時間が経てば必ず劣化が進み、味や香りが薄くなることでウイスキー本来の味わいが台無しになります。

一度開封したウイスキーは保存状態に気をつけながらもできる限り早く飲み干すのが劣化を防ぐ最大の方法です

とはいえ開封してすぐに大きな劣化が始まることはなく、開封したウイスキーボトルは3ヶ月以内であれば劣化を気にせず飲める場合があります。

開封したら長くても半年以内に飲み干すようにすれば安全に飲めるでしょう。

保管状態が悪い

ウイスキーは腐るという状態には強いですが、保管の状況が悪いと未開封でも劣化してしまうお酒です。

例えば、光の当たる場所に保管したり、高温多湿の環境に放置すると中のウイスキーの味わいが変化してしまします

開封しなければ10年以上の保管でも一切の劣化がない場合も多いですが、保管状態が悪ければ簡単に劣化してしまうので気をつけましょう。

コルクが腐る

ウイスキーを封をする栓がコルクの場合、長期的に保管するとコルクが腐る可能性も考えられます。

また、コルク栓のウイスキーを室温の高い場所で保管していると、コルクがあってもウイスキーが劣化し蒸発してしまうことも。

長期的な保管であれば、実際に飲もうとしたら瓶に半分しかウイスキーが残っていない場合も珍しくありません。

保存期間が長ければコルクのニオイがウイスキーに映る可能性もあるため、コルクで長期的に保管する場合は注意が必要です

劣化を防ぐウイスキーの適切な保存方法

それではウイスキーの劣化を防いだり、遅らせるために適切な保存に必要な方法を3つ紹介します。

  • 適切な温度を維持する
  • 光が当たらないようにする
  • 空気に触れないようにする

それぞれ詳しく解説します。

適切な温度を維持する

ウイスキーの保存には適する温度は20度程度であり、年中温度が一定である場所に保管できるのが理想です。

しかし、日本は四季があり寒暖差が激しいため、20度程度の温度を保ちながら保管できる場所がないことは珍しくありません

エアコンを利用して部屋の温度を一定に保つこともできますが、ウイスキーの保管のためにエアコンを稼働させ続けるのは電気代の関係で難しい方も多いでしょう。

しかし、ウイスキーボトルを長期的に適切な状態で保存するには温度管理が必要になります。

光が当たらないようにする

ウイスキーの保管は冷暗所が基本になります。

間違っても日光の当たる場所に置くのは大きな劣化の原因になり、部屋の光であっても問題です。

光を当てないようにする一番簡単な方法は、ウイスキーを購入したときに付いてきた箱に入れて保管することになります

もし、箱が付いてこなかった場合は、ウイスキーを入れられる木箱を購入して保存するとよいでしょう。

空気に触れないようにする

開封したウイスキーが徐々に劣化する原因は、空気と接触することが挙げられます。

つまり、開封していてもしていなくても中のウイスキーが空気に触れてしまえば劣化が発生してしまうのです

ウイスキーが空気に触れないようにするには、プライベート・プリザーブや、パラフィルムの利用がおすすめです。

プライベート・プリザーブは開封したウイスキーボトルの中にガスを吹き込んで栓をすることで、酸素と液面が触れるのを避け、劣化を遅らせる効果が期待できます。

一方でパラフィルムは、バーやスナックでも利用されるお酒の品質管理の方法であり、ボトル栓の周りにフィルムを巻きつけることで未開封ボトルが空気に触れることを防ぎます。

ウイスキーの劣化を防ぐなら、必要に応じて道具を使用することも必要です。

ウイスキーの適切な保管方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキーは保管の仕方で味わいが変わる!注意したいポイントは?

よりこだわるならワインセラーを利用する

ウイスキーを適切に保存するなら上記の3つの点に気を配る必要がありましたが、上記の条件を満たす保管方法があります。

それが家庭用に購入できるワインセラーです。

ウイスキーはワインほどデリケートなお酒ではありませんが、ワインセラーはウイスキーの保管に必要な条件を満たしています

庫内の温度が調整可能かつ冷暗所であるため、ウイスキーボトルの保管に最適です。

開封前のボトルも開封後のボトルも保存できるだけでなく、チョコレートなどを保管するのにも役立ちます。

自宅でウイスキーの保管に適した場所がない方や、よりウイスキーを安全に保管したい方はワインセラーの購入がおすすめです

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ウイスキーボトルを保管するのに役立つワインセラーの選び方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキーの保存にはワインセラーがおすすめ! 理由と選び方を紹介

まとめ

ウイスキーは腐るという状態が適切ではありませんが、劣化するお酒です。

劣化を遅らせたり、防止するためには適切な保存状態を保つ必要があります。

保管しているウイスキーボトルが高級で劣化させたくない場合や、少しでもウイスキーを劣化させたくない方はワインセラーの購入を検討しましょう。

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