【イベントレポート】ニッカウヰスキーの新境地を五感で体感できる「NIKKA FRONTIER BAR」とは?
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2024年6月19日(水)カナダ大使館にて『カナダ産アルコール飲料試飲会』が開催されました!
5年ぶり2回目の開催となる当イベントは酒類関係者に向けてカナダ産のお酒をPRするイベントとして、カナダ大使館にて行われました。
日本未入荷のウイスキーを始めとし、多くのカナダ産アルコール飲料に巡り会える機会でした!さらにはカナダ大使館の方へのプレスイベントも行われ、5大ウイスキーの一角、カナディアンウイスキーの現状について伺ってきました。今回の記事では、大盛況だった会場の様子をお届けします!
カナダの蒸溜所やインポーターのブースが立ち並び、ウイスキー・クラフトビール・ワイン・ジンなどの様々なカナダ産のお酒を試飲できるイベントです。バーテンダーが創作したスピリッツのオリジナルカクテルも頂けました。
展示されたお酒の種類は120種を上回り、なんとその約半数は日本未入荷!これから新しいカナダ産アルコール飲料がたくさん日本に迎えられると思うと胸が躍りました!
日時 | 2024年6月19日(水) 午前の部:10:00~12:30(輸入業者) 午後の部:13:30~16:30(小売店、卸会社、メデイアなど) |
会場 | 東京都港区赤坂7-3-38 在日カナダ大使館 |
主催 | カナダ大使館 商務部 |
イベント出展者の一部をウイスキーを中心にお届けします!
Anohka DistilleryのシングルモルトスピリッツであるHeavily Peated spirit は、今年のワールド・ウイスキー・アワードで「ワールド・ベスト・ニューメイク&ヤング・スピリッツ」に選ばれました!このウイスキーは新しい糖化技術であるミューラマッシュフィルターと、伝統の直火高圧力発酵を掛け合わせてつくられています。このように伝統と最先端を融合させたANOHKA(サンスクリット語由来で「特異な」という意味)な活動を行う蒸溜所です。(2024年6月時点、日本未入荷)
Macaloney Distillers Ltd の Sugar Kelp-Infused Peated Whisky も2022年のワールド・ウイスキー・アワードで「ワールド・ベスト・ニューメイク&ヤング・スピリッツ」を受賞したウイスキーです!Kelpとは昆布のことで、シュガーケルプを使って風味付けされたウイスキーを世界で初めてつくった蒸溜所です。(2024年6月時点、日本未入荷)
この蒸溜所はWayne Gretzky(ウェイン・グレツキー)という史上最高とも称される元アイスホッケー選手と協力し設立したものです。「No.99」シリーズ(99はWayne Gretzkyの背番号)は地域のモルト・ライ麦・コーンを使用したグレインウイスキーで、カナダの名産品、アイスワインの樽でフィニッシュさせたことによる甘い風味が特徴です。お値段もお手頃とのことでした!(2024年6月時点、日本未入荷)
カナダの特産品であるメープルを使ったウイスキーもありました。Distillerie Marianaではウイスキーにメープルを配合することでとてもまろやかで甘いウイスキーを製造しています。アルコール度数も30%と控えめで、カナダではMaple Whiskyとして親しまれているそうです。(2024年6月時点、日本未入荷)
カナディアンウイスキーと言えば、ライ麦を使用したライウイスキーも有名です。そんなライ麦を最大限活かしたDiony Distilleryという蒸溜所にも出会いました。ここでは通常3日ほどしか時間をかけない発酵に、10日から14日かけることで穀物の自然な香りを最大限に保っていました。またフィニッシュに用いる樽を変えることで、キャンプファイア風味など様々な風味を生み出す工夫をしています。(2024年6月時点、日本未入荷)
こちらはカナディアンジン、EMPRESSのご紹介です!このジンはカナダの有名な蒸溜所であるヴィクトリア蒸溜所と1908年創業のヴィクトリアの老舗、ザ・フェアモント・エンプレス・ホテルとの共同開発で生まれました。鮮やかなインディゴブルーはバラフライピーの花から抽出しており、天然素材100%の色です。そしてトニックウォーターを注ぐと柔らかな紫へと色が変わります!
2名のバーテンダーの方が、出展しているサプライヤーのスピリッツを使ってカクテルを創ってくださるブースでした。かっこいい姿に、多くの人だかりができる人気ブースとなっていました!
そして今回はなんと、主催のカナダ大使館商務部様がメディア向けにプレスイベントを開いてくださりました!
Dear WHISKY:
実際に現在カナダで最も飲まれているお酒は何ですか?
アレックスさん:
ビールが一番よく飲まれていて、その次がウイスキーです。カナダのウイスキーはライ麦とコーンを使用したものが多く、スコッチウイスキーよりも甘いものが多いです。
Dear WHISKY:
ウイスキーの中でも、カナディアンウイスキーで人気なものはありますか?
アレックスさん:
多くのクラフトウイスキーがあるため1つを決めるのは難しいです。一般的にはライ・ウイスキーが有名ですが、様々な製法でつくられたウイスキーも人気です。
Dear WHISKY:
カナダでは今もクラフトウイスキーの蒸溜所が増えていますか?
アレックスさん:
増えていると思います。カナダのウイスキー市場はここ50~60年で急成長しており、今でも多くの蒸溜所が独自の製法で新たなウイスキーを生み出しています。
Dear WHISKY:
カナダで新たにウイスキー事業を始める人にはどのような人が多いのでしょうか?
アレックスさん:
別の蒸留酒をつくっていた人などよりも、ウイスキーが好きで好きでたまらない人が始めている印象が強いです。例えばAnohka DistilleryのGurpreetさんは弁護士から蒸溜所のオーナーになられていますね(笑)
Dear WHISKY:
それでは、カナダ産アルコール飲料試飲会を開催された目的は何ですか?
アレックスさん:
カナダ産アルコール飲料のイメージ拡大のためです。日本ではカナダのお酒と言えばアイスワインが有名ですが、カナダにはウィスキーはもちろんスパークリング及びテーブルワイン、クラフトビール、ウォッカやジンなど魅力的なお酒がたくさんあります。
特に今回は日本未入荷の商品を多く招待しました。日本市場に関心の強い会社は想像以上に多く、今回は44社もの会社からお申し込みをいただきました。
Dear WHISKY:
なぜ日本市場が人気になったと考えられますでしょうか?
アレックスさん:
アジアでの取引の先駆けという理由が考えられます。カナダの取引相手国はこれまで主にアメリカとヨーロッパでした。これからアジアにも販路を拡大したい中で、日本はカナダからのお酒の輸入量がアジアの中では多いです。そこでまず日本で実績を作って、他の国へ行きたいと考える会社は多いと思います。また日本の消費者は味の違いに敏感な人が多いとも言われています。
各蒸溜所が自慢のクラフトウイスキーで日本の消費者たちにユニークな味や香りを楽しんでもらいたいのだと思います!
カナダの蒸溜所の方々が、趣向を凝らしたお酒を日本で勝負させたいという熱気が伝わってくる素晴らしいイベントでした。また、カナダ産アルコール飲料の魅力を広めたいという大使館の方々の強い想いも感じました。
参加されていた蒸溜所やインポーターの皆さんのさらなる挑戦と、これから日本でも広まってくるであろうカナディアンウイスキーを始めとしたカナダ産アルコール飲料に大注目です!