【イベントレポート】ニッカウヰスキーの新境地を五感で体感できる「NIKKA FRONTIER BAR」とは?
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5月19日(日)に京王プラザホテル南館2階のメインバー〈ブリアン〉にて、1日限りの特別イベント『白州ウイスキーセミナー』が開催されました。
このイベントでは、50周年を迎えた白州蒸溜所の歴史や魅力、さらには今年のリニューアルを踏まえた白州の未来への挑戦について語られました。
また、サントリーでウイスキーアンバサダーを務める佐々木太一さんの講談とテイスティング会もありました。今回Dear WHISKYは、『白州ウイスキーセミナー』へ取材に行ってきましたのでその様子をお伝えします!
京王プラザホテルは1971年に日本初の超高層ホテルとして誕生し、50年以上の歴史を持つホテルです。
食材、調理法、時代の嗜好、そして何よりお客様に誠実に向き合った多様な料理やイベントが注目を集めています。
店名 | 京王プラザホテル |
所在地 | 東京都新宿区西新宿2-2-1 |
アクセス | 「新宿駅西口(JR・私鉄・地下鉄)」から徒歩5分 「都庁前駅(都営大江戸線)」からB1出口階段を上がってすぐ |
電話番号 | 03-3344-0111 |
HP | 公式HPはこちら |
京王プラザホテルのメインバーとして、ホテル開業当初から多くのお客様から愛されているバーです。〈ブリアン〉では、バーテンダーの洗練されたパフォーマンスや世界の銘酒、バーテンダー選りすぐりの料理やおつまみを楽しむことができ、大人の社交場としての古き良きバー文化を体験できます。
店名 | メインバー〈ブリアン〉 |
所在地 | 東京都新宿区西新宿2-2-1京王プラザホテル南館2F |
アクセス | 「新宿駅西口(JR・私鉄・地下鉄)」から徒歩5分 「都庁前駅(都営大江戸線)」からB1出口階段を上がってすぐ |
電話番号 | 03-5322-8151 |
営業時間 | 17:00~23:30(ラストオーダー お料理22:00 お飲物22:30) |
定休日 | 日曜日 |
備考 | 予約可 |
HP | 公式HPはこちら |
白州蒸溜所は、日本で初めて本格的にモルトウイスキーづくりを始めたサントリーにより、山崎に続いて、1973年に竣工されました。広大な森に囲まれ、澄んだ大気と清流に恵まれた南アルプスの麓に位置することから、「森の蒸溜所」と呼ばれています。
2023年に50周年を迎えた白州蒸溜所は大規模なリニューアルを遂げ、さらなる挑戦を続けています。
ビジターセンターには、花崗岩・森・水という白州の自然環境を表す要素をデザイン等に取り入れ、見学ツアーなどの受付窓口が設けられています。
1973年の竣工当時から敷地内に設けられている野鳥の保護区バードサンクチュアリエリアもリニューアルされ、新たにバードサンクチュアリでのサントリーの取り組みや、森に住む鳥たちについての展示、鳥の声を聞くことができる集音機などの造作物が設置されました。
また、セントラルハウス内にあるテイスティングラウンジでは、窓一面に広がる森を一瞥できます。ここでは、白州ブランドのウイスキーのテイスティングや、サントリーシングルモルトウイスキー白州と合わせたフードペアリングを楽しむことができます。
蒸溜所の見学ツアーも再開されており、「白州蒸溜所ものづくりツアー」(事前抽選制)を行っています。
どちらのツアーでも、白州蒸溜所の製造施設の見学と、貴重な白州の原酒のテイスティングができるため、ぜひ行ってみて下さい!
蒸溜所名 | サントリー白州蒸溜所 |
創業 | 1973年 |
所在地 | 〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1 |
電話番号 | 0551-35-2211 |
公式HP | 公式HPはこちら |
『白州ウイスキーセミナー』では、マスター・オブ・ウイスキーの資格を持つ佐々木太一氏がご登壇し、貴重な白州の構成原酒をテイスティングをされました。そこでは白州蒸溜所のリニューアル、サントリーのものづくりとこれからの挑戦、そして白州蒸溜所の未来を知ることができ、大変貴重なセミナーでした。
セミナー名 | 特別イベント『白州ウイスキーセミナー』 |
日時 | 2024年5月19日(日) 1部:13:00~15:00 2部:16:30~18:30 |
場所 | 京王プラザホテル 南館2階/メインバー〈ブリアン〉 |
料金 | 1名様 12,000円(テイスティング、日本料理ペアリング、サービス料・税金込) |
今回のセミナーでは、白州蒸溜所の構成原酒をテイスティングすることができました!白州蒸溜所のウイスキーづくりの特徴として、世界有数の多彩な原酒のつくり分けがあります。
本セミナーでは、そんな多彩な原酒の中から、3つの構成原酒とシングルモルト白州12年の4つのウイスキーを試飲しました!
講師の佐々木さんにテイスティングのポイントを解説してもらいながら、それぞれの原酒の特徴をより感じ取ることのできたテイスティングでした。
佐々木太一氏 | サントリー株式会社 スピリッツ本部 ウイスキー部 シニアスペシャリスト ウイスキーアンバサダー(サントリー株式会社認定) マスター・オブ・ウイスキー(ウイスキー文化研究所認定)1971年生まれの52歳。幼少期からバレーボールを始め、1994年のアジア大会で金メダルを獲得。33歳で現役引退し、引退後は大阪で酒類販売のセールス業務に従事。2007年にウイスキーアンバサダーに就任し、2011年までにウイスキーコニサー、ウイスキーエキスパートの資格を取得。さらに同年にマスター・オブ・ウイスキーの称号を初めて取得した。現在はサントリーのウイスキーマーケティング部門に異動。サントリーウイスキーの全PRに携わっている。 |
ホワイトオーク樽原酒に鼻を近づけると、まずはレモンやライムのような柑橘系の香りを感じることができます!その後口に含むと、穀物の甘さを感じた後に青リンゴのような爽やかな甘さが口に残ります。
スモーキ原酒とは、大麦からモルトをつくる工程の際に、ピート(スコットランドで採れる泥炭)を用いて乾燥させたモルトを使用してつくられる原酒です。口に含むと思わず燻製を食べたくなるようなやわらかな煙っぽさを感じることができます。
スパニッシュオーク樽は、スペイン北部で育ったスパニッシュオークの木を使ってつくられ、スペインの酒精強化ワインであるシェリーとなる原酒を2年間ほど貯蔵していた樽です。スパニッシュオーク樽原酒はその他の原酒と比べて濃い色をしていました。まず香りを嗅ぐと、ベリー系の果実のような甘い香りと木の香りを感じ、少し水を加えるとドライフルーツやチョコレートの香りも感じることができます!口に含むと、独特の渋みや苦みがします!
今回のセミナーで講師をつとめた佐々木太一さんは、サントリー株式会社のウイスキーアンバサダーとして、蒸溜所PRやサントリーのウイスキーのPRを全国で行っています。
さらに、佐々木さんはウイスキーコニサー資格の中の最上位である、マスターオブウイスキーの資格を初めて授けられた人でもあります!
本セミナーでは、そんな佐々木さんとの質疑応答ができる時間があり、多くの人が佐々木さんと意見を交わしウイスキーへの知識を深めていました。
このセミナーでは、テイスティングだけでなくウイスキーと料理のペアリングも行われました。
業界初、自社蒸溜所でつくられた「5大ウイスキー」の原酒をそれぞれの個性が垣間見えるように匠の技でブレンドした、プレミアムブレンデッドウイスキーです。ハイボールがおすすめの飲み方です。
1994年に発売した、森の蒸溜所「白州」で生まれた酒齢12年以上のモルト原酒を吟味したシングルモルトウイスキーです。甘く柔らかいスモーキーに新緑の香り、爽快な果実香が漂います。フルーティーでコクがあり、キレの良い後味が特徴です。
酒齢18年以上の長期熟成モルトならではの爽快で深い香りは熟した果実、ほのかなスモーキーさを感じられます。複雑なコクと甘み、馥郁とした樽香が見事に調和しており、スモーキーな余韻も心地良いです。
ウイスキーと合わせる食事を考案したのは、京王プラザホテルの 和食<かがり>で料理長 を務める八木澤大輔さん。アルコール度数の高いウイスキーと合うように、おなかに優しいお吸い物や季節の野菜、お魚を使った料理が振る舞われていました!
デザートにはシングルモルト白州を使用して作られたものもあり、このセミナーでしか楽しめない貴重な食事は、参加者の皆さんからも称賛を受けていました。
度数の高いウイスキーに合う、おなかに優しい、温かいお吸い物です。鰹出汁に濃い口醤油を合わせた汁と香ばしく焼き上げた近江鴨が絶妙にマッチしていました!
たっぷりの鰹節とともに筍を煮込むことでできあがる土佐煮に、香り高い静岡県産の桜えびと濃厚な味の富山県産の白エビを合わせた一品です。
鼻を近づけると紅白の海老の香りと筍の香りが一杯に感じられました!
鰆のすり身と、炒めた千切り野菜を混ぜて火を通したけんちん地を、薄く切った鰆で包み、桜と楢の2種類のチップで燻製にすることでできあがる料理です。桜と楢、鰆の香りがとても心地よい一品でした!
付け合わせには、熟する前の小さな桃を砂糖や水飴で甘く煮込んで甘露煮にした若桃甘露と、ビーツ(和名:火焔菜)を酢漬けにした、甘酸っぱい酢取り火焔菜が添えられていました。
佐賀県唐津の名産品である自然薯を使って作られた皮で、桜と楢の木でスモークした松の実を混ぜ込んだ餡を包んだ饅頭です。
また、揚げた自然薯の皮と、自然薯の皮と岩塩を合わせたオリジナル塩、薯塩(じょじお)も添えられており自然薯の香りが心地よい一品でした!
キウイ(和名:鬼木天蓼)をシングルモルト白州で煮込んだ贅沢な一品です。白州蒸溜所のある山梨県にちなんで、山梨の名産であるブドウのジュレを添えてあります!
デザートには京王プラザホテルオリジナルのチョコレートも食べることができました!
店名 | 和食<かがり> |
営業時間 | 平日 11:30~15:00(L.O. 14:30) 17:00~22:00(L.O. お料理21:00 お飲物21:30) 土日祝日 11:30~22:00(L.O. お料理21:00 お飲物21:30) |
電話番号 | 03-5322-8151 |
公式HP | 公式HPはこちら |
以上セミナーレポートでした!大規模リニューアルを終えた白州蒸溜所が今後の挑戦について知ることができた、貴重なセミナーでした!
ウイスキーとのペアリングでは、お料理によってウイスキーの良さが際立って感じられ、貴重な体験でした!
本セミナーには、若い方や女性の方も多く見受けられ、日本のウイスキーブームの高まりを感じることができました。今後もジャパニーズウイスキーから目が離せません!