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2024年7月31日(水)、明治記念館にて『東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2024 授賞式』が開催されました!
東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)とは、ウイスキー文化研究所が主催する日本で唯一・アジア最大級のスピリッツ品評会です。国内外のウイスキーをはじめ、ジンやラム、アガベスピリッツといった様々な洋酒に加え、焼酎・泡盛といった日本の蒸留酒も品評の対象となっており、国内はもとより世界中の高品質なウイスキー・スピリッツを発信していくことや、これからのウイスキー・スピリッツ文化の発展を担う国内の飲み手の育成を目的としています。
今回はそんなTWSC2024授賞式の様子をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください!
TWSCでは、「最高金賞」「金賞」「銀賞」「銅賞」に加え、国内外の様々なボトルや蒸溜所に対して贈られる「特別賞」、そして全部門において最高位に位置づけられる「Best of the Best」があり、授賞式では各賞を受賞した蒸溜所やインポーターなどに対して賞が贈られます。
実行委員のメンバーを中心に日本国内の専門家295名によって、銘柄名を伏せたブラインドテイスティングによる審査という、世界的にも珍しい審査が実施されます。
2024年に行われた第6回大会では、世界各国から832アイテムが出品され、727アイテムが入賞を果たしました。
名称 | 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2024 授賞式 |
主催 | 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション実行委員会 |
企画・運営 | 株式会社ウイスキー文化研究所 |
開催日 | 2024年7月31日(水)13:00~ |
会場 | 明治記念館 2F 「富士の間」 |
公式HP | 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション |
TWS授賞式2024は、東京都赤坂にある明治記念館の「富士の間」にて開催されました。豪華に飾られた会場では、国内外から多くの蒸溜所関係者の方々がいらっしゃっていました。また、会場内には今回受賞した、様々なボトルが飾られており、華やかな演出を醸し出していました。受付を済ませ会場に入ると、ウイスキー文化研究所オリジナルのウイスキーやジンを用いたウェルカムドリンクで迎えられました。
授賞式に先立って、ウイスキー文化研究所代表およびTWSC実行委員長を務める土屋守氏による開会挨拶が行われ、今年で第6回を迎えるTWSCへの想いや、昨今のアジアでのウイスキー業界の急成長について述べられました。
また、開会挨拶に合わせて、今大会の審査を務めた実行委員の紹介が行われました。実行委員はサントリー名誉ブレンダー輿水精一氏をはじめ、各界をリードするスピリッツの専門家たちが集まりました。
今回、世界各国から出品された832アイテムのうち、わずか上位4%の26アイテムが最高金賞に選ばれました。以下、洋酒部門 最高金賞受賞アイテム一覧になります。
TWSC2024授賞式では、最高金賞のアイテム出品者に対してTWSC実行委員たちによる表彰が行われました。
2024年のTWSC授賞式は2部構成となっており、最高金賞・特別賞の表彰が行われる1部と、ベスト・オブ・ザ・ベストの表彰が行われる2部の間に、お食事・ご歓談の時間が設けられました。授賞式参加者には明治記念館のフルコース料理が振舞われ、お食事と共にご歓談を楽しまれていました。
会場内には今回受賞したボトルをはじめ国内外から集められた数多くのボトルが並べられ、参加者は自由に試飲することが出来ました。
試飲可能なボトルには山崎18年や響21年、バランタイン30年といったレアボトルもそろえられていました。
TWSC授賞式2024ではお食事の時間の余興として、中国伝統芸能の「変面ショー」が披露されました。踊りに合わせ、高速でお面が変わる変面ショーに会場は盛り上がり、参加者は2部開始までの時間を各々楽しみながら過ごしました。
2部ではTWSCにおける最高位における「ベスト・オブ・ザ・ベスト(BEST OF THE BEST)」の表彰が行われました。
TWSC2024では洋酒部門5部門、焼酎部門2部門の計7部門でそれぞれ最高評価を獲得したボトルが選ばれました。洋酒部門5部門のうち、ウイスキーは「シングルモルトウイスキー部門」「ジャパニーズクラフトウイスキー部門」「アメリカンウイスキー部門」の3部門で選ばれ、それぞれの出品者が表彰され、受賞者はスピーチを上げました。
BEST OF THE BESTの表彰が終わり、全部門の表彰が終わった後に、TWSC実行委員長土屋守氏による閉会挨拶が行われ、TWSC授賞式2024は幕を閉じました。
今大会から新設されたアメリカンウイスキー部門で、BEST OF THE BESTを受賞したのは、バッファロートレース蒸溜所でつくられるバーボンウイスキー「スタッグ」。10年間熟成されたウイスキーをカスクストレングスで瓶詰めしており、アルコール度数は65.1%とかなり高め。
バーボンウイスキーはアルコール度数62.5%以下での樽詰めが義務付けられていますが、熟成庫の上段に樽を置くことで、アルコール度数を高めているそうです。
磯野さん:
日本ではあまり出回っていないアメリカンウイスキーですが、名誉ある賞を頂けたということで、より多くの人に楽しんでいただけるよう頑張ります。
同じく今大会から新設された、ジャパニーズクラフトウイスキー部門でBEST OF THE BESTに輝いたのは株式会社ベンチャーウイスキーの「イチローズ モルト&グレーン ブレンデッドジャパニーズウイスキー 2024」。こちらはベンチャーウイスキーが所有する秩父蒸溜所の原酒と、かつて操業していた羽生蒸溜所の原酒という2か所の蒸溜所のモルト原酒に、かつて川崎にあった蒸溜所で造られたグレーン原酒をブレンドしたボトルになります。
長期間熟成された貴重な原酒を用いた1本になっています。
吉川さん:
ウイスキーが人生にあるおかげで豊かな時間を頂くことが出来ました。今後もウイスキーがいろいろな人たちを紡ぐ存在になるよう邁進します。
シングルモルトウイスキー部門でBEST OF THE BESTを受賞したのは、台湾にあるカバラン蒸溜所でつくられた「カバラン ディスティラリーリザーブ ピーティカスク」。2019年から始まり、今回で6回目を迎えるTWSCのシングルモルトウイスキー部門BEST OF THE BESTのうち、カバランのウイスキーがBEST OF THE BESTに選ばれるのは今回で4回目になります。
スコッチをはじめ、世界各国でつくられる数多くのウイスキーが評価対象になるシングルモルトウイスキー部門で、見事にBEST OF THE BESTに輝きました。
李さん:
カバランウイスキーは品質第一で企業生命を全うしてまいります。台湾に来た際は是非カバラン蒸溜所にお立ち寄りください。
TWSC2024授賞式では、各蒸溜所などのウイスキーづくりや、お酒づくりに懸ける想いが伝わる場となっていました!
また日本国内でつくられるウイスキーにとどまらず、台湾を始めとした世界各国のウイスキーが受賞した今回のTWSCは近年のウイスキー業界の目覚ましい成長を感じられました。今後の日本、アジア、世界でのウイスキー業界の発展から目が離せません!
今回取材にご協力いただいた主催のTWSC実行委員会をはじめ、関係者の皆様、この度は誠にありがとうございました。