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【現地レポート】ニセコアンヌプリと羊蹄山に囲まれるニセコ蒸溜所

2023.09.14 / 最終更新日:2024.05.07
ニセコ蒸溜所

国定公園ニセコアンヌプリと国立公園羊蹄山に囲まれ、豪雪地ならではの上質な水に恵まれた北海道ニセコ町の美しい森の中に佇むニセコ蒸溜所。
開設当初から製造・販売されている「ohoro GIN オホロ ジン(スタンダード)」は、国際的なジンのコンペティション「World Gin Awards 2023」で、クラシックジン部門の国別(日本)最高賞であるCountry winners Goldを受賞しています。
ジンにおいても素晴らしい賞を獲得したニセコ蒸溜所ですが、現在ウイスキーの熟成を進めており2024年以降の販売を予定しているため、多くのウイスキーファンが販売を心待ちにしています!

今回は自然豊かで豪雪地帯であるニセコ町にてジンやウイスキー製造を行うニセコ蒸溜所を、製造所長の角本さんにご案内していただきました!
先日オンラインインタビューをさせていただきましたので、そちらも併せてぜひお楽しみください!

併せてお読みください!

ニセコ蒸溜所とは

蒸溜所名 ニセコ蒸溜所
会社 株式会社ニセコ蒸溜所
所在地 北海道虻田郡ニセコ町ニセコ478-15
ウイスキー生産開始年 2021年

国定公園ニセコアンヌプリと国立公園羊蹄山に囲まれたニセコ町に、2019年に設立されたのが、ニセコ蒸溜所です。
仕込み水にはニセコアンヌプリの伏流水を使い、一年を通して涼しい気候の中、ゆっくりじっくりと熟成が行なわれます。
地元で栽培したボタニカルを使用するなど、ニセコならではの特色を生かした、ジャパニーズ・ジンの製造をしています。

ニセコ蒸溜所 建物入口の看板

ニセコ蒸溜所 建物入口の看板

 

実際にニセコ蒸溜所を案内していただきました!

ニセコ蒸溜所の自然環境

ニセコ蒸溜所のある北海道ニセコ町は、ニセコアンヌプリと羊蹄山に囲まれ、豪雪地ならではの上質な水に恵まれた自然豊かな土地です。
実際にニセコ蒸溜所に向かう道中では、綺麗な羊蹄山を見ることが出来ました!

ニセコ蒸溜所へ向かう道中

ニセコ蒸溜所へ向かう道中

工夫を施したデザインの蒸溜所

建物入口

自然との共生を大切にするため、周囲の保安林に溶け込むようにひっそりと佇む蒸溜所となっています!

ニセコ蒸溜所の外観の様子

ニセコ蒸溜所の外観の様子

建物

蒸溜所施設に入ると、テラスがありました!
蒸溜所見学に来た方がリラックス出来るスペースになっており、こちらのデザインは京都の枯山水をイメージしたそうです。

京都の枯山水をイメージしたテラス

京都の枯山水をイメージしたテラス

ウイスキー造り ~粉砕~

麦芽の現物(左から麦芽現物、混ぜた状態のグリスト、フラワー、グリッツ、ハスク)

麦芽の現物(左から麦芽現物、混ぜた状態のグリスト、フラワー、グリッツ、ハスク)

麦芽を粉砕し、グリストと呼ばれる粉末状にする工程です!大麦麦芽に含まれる糖分を酵母に供給する際に水の中に糖を溶かし出す必要があるため、大麦麦芽を細かく粉砕します。
粉砕された麦芽(グリスト)は、荒いものから順にハスク・グリッツ・フラワーと呼ばれます。
この2種類のグリストの割合は非常に重要ですが、ニセコ蒸溜所では、ハスク2.5:グリッツ6.5:フラワー1の比率を目安に、粗目に粉砕を行っています。
通常の黄金比よりハスクを多めにしたことで、ボディーが出たことや、スムーズな仕込みが出来るようになったそうです!

ウイスキー造り ~糖化~

スロベニアのSK社 マッシュタン

スロベニアのSK社 マッシュタン

マッシュタンと呼ばれる糖化槽へ、粉末状にした麦芽をウイスキーの仕込み水と共に投入します。これにより、澱粉(でんぷん)が糖化し甘い麦汁(ウォート)が出来ます。
ニセコ蒸溜所では、スロベニアのSK(エスケー)社のステンレス製フルロイターマッシュタンを使用しています。マッシュタンの動作は自動ではなく、手動で行っています!

ウイスキー造り ~発酵~

木製の発酵槽

木製の発酵槽

出来上がった麦汁は酵母を加えることで、発酵工程に入ります。酵母が麦汁の糖分をアルコールと炭酸ガスに分解し、もろみが出来ます。これによってウイスキーの独特な香りが生まれます!
ニセコ蒸溜所の発酵槽はベイマツ(米松)と北米産のダグラスファーで、使用している酵母はドライ種です。酵母は5,000Lに対して5kg入れています。また発酵槽は全部で3つで、1日置きに仕込みをして、4日間かけて発酵を行います。
発酵槽の上には、発酵により生じる泡が溢れないようにする為の泡消し機(プロペラ)が付いています。

ウイスキー造り ~蒸溜~

フォーサイス社製のポットスチル2基

フォーサイス社製のポットスチル2基

発酵させたモロミを蒸溜器に入れて、蒸溜させることで、アルコール度数を高めていきます。この蒸溜で使用する装置をポットスチルといいます。
ニセコ蒸溜所では、「繊細で複雑」でバランスがとれたジャパニーズウイスキーを目指し、初溜器をストレート型、再溜器をバルジ型で行っています!
蒸溜された液体から熟成に使用する中心部分(ハート)を分けるミドルカットという作業を行うことで、より良いウイスキーの原酒を生み出します!
ちなみにこのミドルカットなどの官能作業を身に着けるまで3か月はかかるそうです!

ポットスチルと角本さん

ポットスチルと角本さん

 

ウイスキー造り ~熟成~

約350樽ほどが貯蔵されているニセコ蒸溜所の貯蔵庫

約350樽ほどが貯蔵されているニセコ蒸溜所の貯蔵庫

蒸溜されたウイスキーの原酒は樽詰めされ、貯蔵庫にて熟成が行われます。
ニセコ蒸溜所の貯蔵庫では、密閉率が非常に高いので湿度が高いそうで、実際に保管されている樽はバーボン樽やシェリー樽をはじめとして約350個の樽(90,000リットル以上)が管理されています。今後は、新しく北海道産のミズナラ樽の導入を考えているそうです!
ニセコ蒸溜所は、標高が高く、涼しいので熟成はゆっくり進んでいきます。冬場になると1日雪かきをしないだけで、入口が埋まってしまうほどの豪雪地帯だそうです!

ニセコ蒸溜所の建物

ニセコ蒸溜所 建物内部の全貌

ニセコ蒸溜所 建物内部の全貌

ニセコ蒸溜所の建物は、蒸溜の工程が全部見えるようになっており、建物に入ると目の前にポットスチルがあり、発酵中であれば特徴的なウイスキーの香りを体験することが出来ます!
ニセコ蒸溜所には製造設備だけでなく、お酒が飲めるバーカウンターも併設されており、近くのスキー場や温泉施設を訪れた、海外からの観光客が立ち寄られることもあります。
お客様も国内外問わず多くの方がいらっしゃり、常に人が絶えないようです!

ジンの製造について

ニセコ蒸溜所 ohoro GIN オホロ ジン(スタンダード)

ニセコ蒸溜所 ohoro GIN オホロ ジン(スタンダード)

ニセコ蒸溜所では、ジンの製造も行っています。現在、メインで販売を行っているのは、ohoro GIN オホロ ジン(スタンダード)というジャパニーズジンです。ニセコ町で栽培されたヤチヤナギやニホンハッカなど、全13種類のボタニカルが使用されています。
「良いものを使って良いものを造る」という考えのもと、ニセコ町で栽培されている様々な特産品を活用したohoro GINの製造に尽力されていました。夏にはラベンダーのohoro GINの販売を予定しています。

ニセコ蒸溜所 製造所長角本さん

ニセコ蒸溜所 製造所長角本さん

 

さいごに

以上、ニセコ蒸溜所見学レポートでした!
ウイスキーの熟成期間は最短3年が目処と言われますが、標高が高く年中を通して涼しいニセコの気候では「まだ3年だと厳しい」というお話もありました。
恵まれた自然の中で、ゆっくりと熟成されたニセコ蒸溜所のウイスキーを堪能できる日が、今からとても楽しみです。
ご案内してくださいました製造所長の角本さん、ありがとうございました!

併せてお読みください!

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