【現地レポート】創設者キャンベル夫妻と8ドアーズ蒸溜所に迫る!!
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今回は西新宿にあるBAR FIVE Arrowsの場をお借りして、BAR FIVE Arrowsの支配人である村上雄基さんと世界で唯一のフランス産トリプルモルトとして有名なベルヴォワのブランドアンバサダーを務めているスイシ・ジェロームさんに対談独占インタビューをさせて頂きました。
村上さんは主にカクテルやアルコールを届けるBarの支配人として、ジェロームさんは世界中にフランス産のアルコールを届けるアンバサダーとして違う分野での「ウイスキーの繋ぎ手」のお二人が「繋ぎ手」として思うことや意気込みについての対談を取材させて頂きました。
ベルヴォワはLES BIENHEUREUX(レビアンヌル)という会社によって運営されているフレンチウイスキー商品です。2013年、ジャン・ムエックス氏とアレクサンドル・シレッシュ氏によって創立された同社では、ウイスキーのみにとどまらずジンやラムなども手掛けており、現在、従業員数23名と小規模ながら『革新と卓越性による差別化』のモットーを掲げ、今もその活躍を見せ続けています。
社名 | OGEU International |
所在地 | 3 Av. des Fontaines, 64680 Ogeu-les-Bains, フランス |
設立 | 1820年にフランスで創立され、環境保護と地域活性化をビジョンとしてミネラルウォーターを中心に飲料水を世界中に販売する会社である。 |
公式HP | https://www.ogeugroupe.com/en/ogeu-international-eng/ |
新宿西口徒歩3分の好立地に、深夜まで本格的な食事とカクテルを提供している、BAR FIVE Arrows。
新宿とは思えない、都会の喧騒を忘れられる落ち着いた空間が広がっており、現代アートの展示や、緑をあしらったおしゃれなカウンターは、BARダイニングとしての利用だけではなく、撮影や対談など、メディアの利用も可能となっています。
社名 | BAR FIVE Arrows |
場所 | 東京都 新宿区 西新宿1-13-1 今佐ビル6階 |
公式HP | https://five-arrows.bar/ |
村上さん:
実は当店でもジェロームさんが日本人に人気と仰っていた白いラベルのブランが1番人気なんです。
私が実際にお客様にお勧めするのもブランで、見た目に加え、味も冬らしいと思っていてシナモンやジンジャーなどスパイスの香りがあってとても上品な印象です。
ジェロームさん:
ブランはベルヴォワの中でも試しやすい味だと思います。
また、カルヴァドスも人気なイメージがあります。りんごの味でさっぱりしているのでしつこくない味だと思います。
村上さん:
確かにカルヴァドスはさっぱりしているのに加水に耐えられる香りと味ですよね。ウイスキーとしてしっかりと強みがあるので、これが3ヶ月で造られていることが信じられません。
ジェロームさん:
きっかり3ヶ月ではないですが、完成まで毎日テイスティングをし、最適なバランスで熟成を終わらせると大体3ヶ月になりますね。カルヴァドスには40年物の樽を使用しているので比較的熟成が早いのだと思います。4ヶ月を越えてしまうとりんごの味が強くなり、特に青りんごなので酸味が目立ってしまいます。
村上さん:
そうなのですね。ボトルによって製造過程が違う故に表情の違いがあるのは面白いし、楽しいですよね。
ジェロームさん:
確かにベルヴォワはトリプルモルトによって複雑な味を造っているのでウイスキーの中だと特徴的かもしれないです。
私の印象だとトリプルモルト自体珍しいと思います。他のトリプルモルトとなると「モンキーショルダー」もいい例ですよね。
村上さん:
そうですね、当店でも「モンキーショルダー」をご用意させていただいているのですが、ベルヴォワと同様にバランスが取れていて味が一辺倒とならないところが好きです。
村上さん:
ベルヴォワを初めて見たとき、高級感のあるボトルがとても魅力的で香水のボトルみたいだと思いました。
ジェロームさん:
ベルヴォワでそれぞれ200mlで3本セットも販売しているのですが、本来のボトルよりも結構小さいので本当に香水みたいですよ。その高級感を生かして、エールフランス航空では、ビジネスクラスで青色のブルー、ファーストクラスで赤色のルージュが提供されています。
村上さん:
ビジネスクラス、ファーストクラスで文字のイメージとボトルのイメージ色が合っているように感じます!
日本だとスコッチウイスキーのイメージが強いですが、ベルヴォワは当店でも非常に人気なウイスキーだと認識しております。なので、当店でも非常におすすめなウイスキーになっています。
村上さん:
ジェロームさんにとってのウイスキーの魅力を教えていただけますか?
ジェロームさん:
まずベルヴォワに関してですとウイスキーという舞台で戦えるフレンチブランドとして、とてもフランスを誇らしく感じます。
日本のウイスキーも素晴らしくて大好きなので、その横で「フランスのもありますよ」と小声でお勧めできたらなと。(笑)
ウイスキーそのものに関してですと、味が強いので後に来る余韻を楽しむのが好きで魅力だと感じます。ウイスキーは本当に様々な楽しみ方があって、そこもまた違う魅力だと思います。
村上さん:
5, 10分置くだけで香りが変わったり、左右嗅ぐ鼻で香りの感じ方が違うのも面白いですよね。
飲んだ時の香りと喉奥に残る余韻の香りもまた違って本当に興味深い物だと改めて思いました。
ジェロームさん:
そうですね。あと、個人的には造られた蒸溜所の写真や地域の写真を見ながら飲むのが好きで、それぞれの地域の特徴がウイスキーに出ているので楽しいです。
村上さん:
写真を見ながらですか!確かに旅行している気分になれそうですね。
村上さん:
ジェロームさんは3年前から日本に在住しているとのことでしたが、日本のウイスキーで好きになった銘柄は何かありますか?
ジェロームさん:
そうですね、日本にいるとやはり日本人の友達が増えるので友達に連れて行ってもらったバーや居酒屋で飲んだ山崎や宮城峡、響に白州などウイスキーによって思い出があるのでどれも好きですね。
2019年ぐらいに家族旅行で訪れたレストランで飲んだウイスキーも覚えてますね。
村上さん:
いつ、何を飲んだなど覚えているのですね!凄いです!
ジェロームさん:
ウイスキーの味や風味が強い分記憶に残りやすいのかもしれません。家族旅行は夏に行ったので「ロックで飲んだな」とか思い出しながら飲むことが多いです。
基本的にウイスキーや他のアルコールを飲む時は飲みたいという気持ちよりも、思い出を懐かしむために飲むという場合が多いです。
村上さん:
なるほど、とても素敵な時間の使い方ですね。
村上さん:
ウイスキーについて何かかける想いなどありますか?
ジェロームさん:
そうですね、まずベルヴォワが製造されている会社が「レビアンヌル」という会社なのですが、「レビアンヌル」はフランス語で「ハッピー」という意味なのです。それを元に飲み手の皆さんにはベルヴォワ、そして「レビアンヌル」の製品を使用して「ハッピー」になって頂きたいという気持ちを込めて、リラックスタイムに活用したり、忙しい世の中でストレスを逃せるような、そんな風に商品を使用して頂きたいです。
村上さん:
そんな素敵な意味が込められていたのですね!
背景を知れるだけで今後ベルヴォワに限らず、「レビアンヌル」の製品を見たときに思い出せるのがまた違う意味での楽しみ方に繋がりますね!
ジェロームさん:
その製品の経緯や理由を知れることで確かに楽しみの幅は広がると思います!
私自身勉強することが好きなので、これからもいろいろな製品に触れながらもっと知識を増やしていきたいですね。
その知ったことを友達に伝えたり、ウイスキーや他のアルコールの楽しみ方は無限大ですね。
村上さん:
これからもウイスキーに限らずアルコールの業界から目が離せませんね。
ベルヴォワの今後もとても楽しみです!
以上が、とてもレアなお二方で行われた対談独占インタビューです。
村上さんもジェロームさんも繋ぎ手という同じ立場ではありますが、違う分野で普段活躍されている方々なので、想いを交わすことがとても珍しい機会だったと思います。
そんなレアな機会を独占で記事にすることができました!
また、Dear WHISKYは二方にそれぞれで独占インタビューを行ったことがあるため、そちらの記事もご覧いただきたいです。