【イベントレポート】Tri Carragh(チカラ)テイスティングイベント
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「フレンチウイスキー」という、今まで耳にして来なかった言葉が現在世界中でその注目を集めています。ワインやシャンパンが有名なフランスですが、2023年にウイスキーという新たな道でその歴史を歩み始めたBELLEVOYE(ベルヴォワ)は数々のティスティングコンテストで金賞、ビジネスクラスやファーストクラス、フランス大統領が在住するエリゼ宮殿で提供されるほど実績のあるウイスキーです。第1弾となる今回はベルヴォワの特徴やこだわり、その人気の秘密についてお話をいただきました。
ベルヴォワはLES BIENHEUREUX(レビアンヌル)という会社によって運営されているフレンチウイスキー商品です。2013年、ジャン・ムエックス氏とアレクサンドル・シレッシュ氏によって創立された同社では、ウイスキーのみにとどまらずジンやラムなども手掛けており、現在、従業員数23名と小規模ながら『革新と卓越性による差別化』のモットーを掲げ、今もその活躍を見せ続けています。
社名 | OGEU International |
所在地 | 3 Av. des Fontaines, 64680 Ogeu-les-Bains, フランス |
設立 | 1820年にフランスで創立され、環境保護と地域活性化をビジョンとしてミネラルウォーターを中心に飲料水を世界中に販売する会社である。 |
公式HP | https://www.ogeugroupe.com/en/ogeu-international-eng/ |
ベルヴォワは3つのことをとても重要視しています。それは、” 100%フランス産 ” 、 ” 厳密な原料・蒸溜所選定 ” 、 ” 少量生産 ” です。
ベルヴォワは異なる3つのシングルモルトウイスキーをアサンブラージュ(混ぜる)して造られるウイスキーであり、作成過程において大切とされているのがこの3つを合わせるバランスです。
このバランスを保つため、毎年中身が見えないブラインドテイスティングでアサンブラージュする最上級のウイスキーを選別しています。
ブラインドティスティングにより選別された1つ目の蒸溜所は、フランス シャラントに位置するBercloux(ベルクルー)蒸溜所です。ベルクルー蒸溜所はベルヴォワによって所持されており、他2つはフランスのロレーヌ地域圏とアルザス地域圏の蒸溜所から仕入れいています。ベルクルー蒸溜所からは毎年仕入れていますがロレーヌ地域圏とアルザス地域圏の蒸溜所はそれぞれ毎年のブラインドテイスティングによって決まります。
ベルクルー蒸溜所ではコニャック地方特有のウイスキーの造り方を使用し、ロレーヌ地域圏ではフルーティさとアロマさを、アルザス地域圏ではバランスと丸みを重視した製法が使われており、それぞれのエリアの特徴を最大限引き出せるよう毎年テイスティングを通して味が調節されています。
ベルヴォワは100%フランス産にこだわっており、原料である麦のみならず、フランス産オークを使用した樽を熟成で使う前に樽を火で炙ることで香りと色をより引き出しています。それに加え、ベルヴォワで使用されるボトルもフランスの職人が作成しているといいます。
ボトルデザインにもそのこだわりが現れており、1850年代から活躍したフランスの建築家ウジェーヌ・オスマン氏からデザインのインスピレーションを受けています。また、梱包する際の箱は手作りで1箱作るのに18人もの人が携わっており、少量生産によってより特別感のあるウイスキーにその姿を変えていきます。
「テロワール」と呼ばれるその土地の特徴を最大限引き出しすことを大切にしていることでベルヴォワは「飲み手」を魅了し続けているのです。
今回、OGEU International ベルヴォワ ブランドアンバサダーのスイシ・ジェローム氏にベルヴォワについてのお話を伺いました。
Dear WHISKY:
ウイスキー業界全体で見ると比較的最近に世に出たベルヴォワが、世界でも人気になった理由はどんなところだと思いますか?
ジェロームさん:
初めてベルヴォワが製造された時、すでに世界中にウイスキーが存在していました。その中でもベルヴォワという名を広めるために珍しいコンセプトにしなければならないという義務感がありました。その上で作成されたからこそ、高級感があるこだわりが詰まったボトルに加え、100%フランスでの製造という面が話題を呼んでいるのだと感じます
Dear WHISKY:
ベルヴォワには様々な色のボトルもありますが、それぞれこだわりなどありますか?
ジェロームさん:
ベルヴォワは6つのカラーバリエーションがあり、ウイスキーコレクターの方々にも人気な傾向にあるように感じます。赤、白、青の三色はフランスの国旗をイメージして作成されました。その他のボトルに関しては、主にウイスキーに使用されている原材料によっての色分けがされています。
例えば、カルヴァドスは青リンゴを使用しているため緑色のラベルを、プラムを使用しているプルーンにはピンク色をと言った背景があります。このような背景を知っていただければベルヴォワをより楽しんでいただくことができると思います。
Dear WHISKY:
近年その名を広めているベルヴォワですが、ベルヴォワについて込めている想いがあれば教えてください。
ジェロームさん:
世界やフランス国内では名前を少しづつ広めていますが、日本ではまだまだ名前が広まっておらず、これからは「ベルヴォワ」と言われたら、「あ、聞いたことある」というぐらい有名にしていきたいです。今の印象としてウイスキーは皆さんに馴染みがあるというより、一部の人が好きというイメージがあります。ウイスキーを飲まない方でも楽しめる方法として香りを楽しむ、口に含んでみて風味を楽しんで欲しいです。また、ウイスキーを普段から飲む方は味はもちろんのこと、香りや風味にも着目して飲んでいただきたいと思っています。
Dear WHISKY:
最後に、Dear WHISKYの読者に向けてメッセージをお願いします!
ジェロームさん:
ベルヴォワのモットーとして常にトップクオリティを求め続けること、そしてパッションを元に日々活動をしています。ベルヴォワを通して、この思いを届けると共に皆さんにフランスに旅している気分になっていただきたいです!
フレンチウイスキーとして名を馳せ、トップクオリティを追い求めた結果、100%フランス産の原料で造ることやフランス建築家からインスピレーションをもらい作ったボトルなど、10年という短い時間で実績を積みあげたベルヴォワの特徴に迫りました。また、ブランドアンバサダーのジェローム氏との独占インタビューからベルヴォワの特徴や想いについて知ることができました!
第2弾の記事では、ジェローム氏が思うベルヴォワの魅力について詳しくお話を伺いたいと思います。また、ジェローム氏と、新宿にあるBAR FIVE Arrowsの支配人である村上さんの対談を独占取材することができました。
ぜひご覧ください!