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【独占インタビュー】Low-Non-Bar マネージャー高橋さん

2023.06.26 / 最終更新日:2023.06.22

今回は神田・万世橋に位置するLow-Non-Bar(ローノンバー)でマネージャーを務める高橋さんにインタビューさせていただきました。

Low-Non-Barは日本初のローアルコール&ノンアルコールカクテル専門店です。
BARの空間そのものや、バーテンダーが創るクリエイティブなカクテルの数々をアンティーク調の店内で楽しむことが出来ます。

今回の独占インタビューでは、Low-Non-Barの店舗の特徴や、マネージャーの高橋さんの今までの歩み、ローアルコール・ノンアルコールカクテルへのこだわりについて伺いました!

Low-Non-Barのバー紹介ページはこちら!

Low-Non-Barのマネージャー高橋さん

Low-Non-Barについて

Dear WHISKY:
ローアルコール・ノンアルコールを手掛けようと思ったきっかけを教えてください!

高橋さん:
Low-Non-Barのバーテンダーは、お酒やバーに対する愛情が強い人が多いのですが、その中でもお酒が苦手なバーテンダーもいます。お酒が苦手な人にもバーを楽しんでもらい、バーの裾野を広げていきたいという想いからノンアルコール・ローアルコールを手掛け始めました。

Dear WHISKY:
お店を開く場所に神田を選んだのはなぜですか?

Low-Non-Bar お店の外観

高橋さん:
オープン当初は、日本橋にある Cocktail Works Tokyo の1階に店舗を構えていました。しかしながら、オープンして数週間で緊急事態宣言が発表され、深夜は全くお客様が見込めない状況になってしまいました。その時に、神田万世橋に出店しませんかというお誘いがあり、お昼から営業することができ、姉妹店も近いこの場所にお店を出すことにしました。

Dear WHISKY:
バーの内装で特にこだわっている部分はどこですか?

高橋さん:
壁のレンガは、文化財に登録されている旧万世橋のものなので、この壁の味を活かせるようにこだわりました!内装を茶色に統一し、アンティーク屋さんと相談しながらこの空間を作っていきました。お客様によりくつろいでいただけるよう、バーカウンターひじ掛けを設置しました。

旧万世橋の壁

Dear WHISKY:
どのような年代のお客様がいらっしゃることが多いですか?

高橋さん:
幅広く多くの方がいらっしゃいますが、特に
20~40代の方が多いです!

Dear WHISKY:
若い方も沢山いらっしゃるのですね!

高橋さん:
また、Low-Non-Barのお客様は女性の方が6割を占めていることも特徴的ですね。コロナ禍で酒類の提供が禁止された際にLow-Non-Barに注目していただいたのですが、一番初めにお声がけいただいたのも女性誌の取材でした

マネージャー高橋さんについて

Dear WHISKY:
バーテンダーを志した理由は何でしたか?

高橋さん:
空間を造りたいという想いがきっかけです。自分のお店を持つことが出来れば、この想いを叶えることが出来ると考えました。銀座のバーで経験を積んだ後、Low-Non-Barをオープンしました。

Low-Non-Bar店舗内カウンター

Dear WHISKY:
ローアルコール・ノンアルコールのカクテルを作る際、普通のカクテルと作り方に違いはありますか?

高橋さん:
ノンアルコールのカクテルはジュースと一様に捉えられることがあります。しかし、ペットボトルのお茶と抹茶が区別されているように、ジュースとノンアルコールカクテルにも違いがあります。ジュースではなくカクテルを提供する為、子供が飲めない大人の嗜好品を作ることを意識しています。

Dear WHISKY:
高橋さんが個人的にお好きなカクテルやお酒はありますか?

高橋さん:
マンハッタンやマティーニなどのクラシックなカクテルが好きです。この二つのカクテルは、バーテンダーが真剣に作るものも勿論美味しいのですが、比率を整えることでお家でも美味しく楽しむことが出来ます。
ノンアルコールの中では、酔わない檸檬堂が美味しいと思います。ジンの風味付けに使用されるジュニパーベリーが使われているのが特徴です。

Dear WHISKY:
ウイスキーの個人的に好きな飲み方はありますか?

高橋さん:
バーテンダーを始めた17年前は、バーボンのロックや水割りを頼む人が大半だったことから、水割りを練習する機会が多くありました。そんな経験から、今でも水割りを好んで飲みます。
好きなウイスキーは、人気でほとんど見かけることはできませんがニッカウヰスキーのカフェモルトです。水割りにするとチョコレートの様な香りが楽しめます。

Dear WHISKY:
お仕事以外の休日はどのように過ごされていますか?

高橋さん:
食べることや飲むことが好きなので、結婚するまでは一人でバーや飲食店を巡っていました。最近では、アクティブな奥さんと映画館や美術館に足を運ぶことが多いです。来週は、グランド・ブダペスト・ホテルを見に行く予定です!

カクテル・モクテルについて

Dear WHISKY:
お店で一番人気のあるカクテル・モクテルを教えてください!

高橋さん:
鳥の形をしたグラスで提供する「Low-Non-Bar」が一番人気です!
外国から来られたお客様には、「わびさび」というノンアルコールの日本酒をベースとしたカクテルが人気です。日本酒特有の吟醸香は、ダークチョコレートとの相性がとても良いことが特徴です。

Dear WHISKY:
オリジナルカクテル・モクテルの着想はどのような時に得ますか?

Low-Non-Bar 現在のメニュー表

高橋さん:
美術館に行った時、ご飯を食べた時、散歩をしている時など、普段の生活からヒントを得ます。閃いた時にすぐにメモを取るようにしています。そして実際にカクテルを考案する時は、パソコンや本を広げ、集中して考えます。以前は、お店のメニューにワサビ・いちご・ローズマリーなど15個ほどのキーワードを載せて、お客様の選ぶ組み合わせからヒントを得ることもありました。

Dear WHISKY:
カクテル・モクテルを創る上で大切にしていることはなんですか?

高橋さん:
クラシックカクテルでは、古典落語のように一定のラインや形式を守ってカクテルを作ることが大切になってきます。
一方、クリエイティブなカクテルを作るときには、無暗に混ぜ合わせるのではなく、根拠を持って組み合わせていくことを意識しています。モクテルは、クリエイティブカクテルにも通ずるところがあるのですが、その上でいかに大人の嗜好品として作り上げるかを重要視しています。

Dear WHISKY:
モクテルとジュースはどのようなところに違いがありますか?

高橋さん:
子供ではなく大人が飲んで楽しめるものという事は勿論ですが、「のどが渇いた」などの生理的欲求を満たすものではなく、人間にしかない情緒で楽しむことができるという点が、ジュースとの一番の違いだと思います。

Dear WHISKY:
カクテルを提供するグラスにこだわりはありますか?

高橋さん:
お酒を飲まない方は、ロックグラスやワイングラスで飲む経験がないですよね。グラスに憧れをもってLow-Non-Barを訪れる方も多いので、グラスそのものを楽しんでもらえるように様々な種類のグラスを用意しています。グラスを選んでもらった後に、提供するカクテルを決めることもあります。
カクテルの語源は「鶏の尻尾」なので、ノンアルコールカクテルを提供する鳥の形のグラスは、ひよこをイメージしています。

Low-Non-Barが用意している様々なグラス

Dear WHISKY:
ローアルコール・ノンアルコールが初めてのお客様にお勧めしたいカクテルはありますか?

高橋さん:
「M*」という商品がお勧めです。これは、Low-Non-Barの基会社である株式会社オーチャードナイトが監修している商品です。気に入っていただいたら、商品を買ってお家で作っていただくことも出来るので、初めてのお客様にも多様な楽しみ方をしていただけます。

Low-Non-Bar店舗内棚に飾られている「M*」

Dear WHISKY:
お酒が好きな人に勧めるモクテルはありますか?

高橋さん:
ミセスネグローニというカクテルです!ネマというノンアルコールのジンを使っています。
ネグローニ自体が甘さと苦さによってアルコールを感じにくいカクテルなので、アルコールとノンアルコールの差を感じずに楽しむことが出来ます。

最後に

Dear WHISKY:
Low-Non-Barの将来の展望を教えてください!

高橋さん:
ローアルコール・ノンアルコールは一つのジャンルであると考えています。2000年代初頭に日本に入ってきたフルーツカクテルのように、ローアルコール・ノンアルコールが多くのバーに根づき、Low-Non-Barが特異なものでは無くなることが理想だと考えています!

Dear WHISKY:
高橋さん個人としてはどのような未来を思い描いていますか?

高橋さん:
私自身の目標や未来像としては、お酒を飲めないお客さんと接することで得た知見をより多くのバー関係者と共有していきたいと思っています。それによって未来のバー業界に少しでも寄与したいと思います!

Dear WHISKY:
Dear WHSKYの読者へコメントをお願いします!

Low-Non-Bar マネージャー高橋さん

高橋さん:
Low-Non-Barは、お酒を飲めない方もお酒が好きな方も、バーという空間を楽しむことが出来る場所になっています。お酒の好みが違う友人と時間を過ごす際は、Low-Non-Barを思い出していただけると幸いです。
ローアルコール・ノンアルコールのカクテルに興味を持ったら是非足を運んでみてください!

 

以上、Low-Non-Barのマネージャー高橋さんへのインタビューでした!
ローアルコール・ノンアルコールを手掛けたきっかけから、カクテルへのこだわりLow-Non-Bar・高橋さんの今後の展望についてなど沢山のお話をお伺いすることが出来ました。
これからもローアルコールやノンアルコールからバー業界に寄与する姿に目が離せません!
高橋さんありがとうございました!

Low-Non-Barのバー紹介ページはこちら!

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