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【独占インタビュー】ウイスキーアンバサダー金子太郎さんにインタビュー!

2023.07.21 / 最終更新日:2024.10.09
【独占インタビュー】ウイスキーアンバサダー金子太郎さんにインタビュー!

「日本で本物のウイスキーをつくりたい」という創業者・竹鶴政孝氏の情熱からはじまったニッカウヰスキーのウイスキー造りは来年(2024年)で創業90周年を迎えます。

今回はニッカウヰスキー最大の総合パッケージング工場である柏工場内にあるブレンダー室にお伺いしました!

インタビュー編第3弾となる今回は、アサヒビール株式会社マーケティング本部ワイン・スピリッツマーケティング部ウイスキーアンバサダーの金子太郎さんに独占インタビューを行いました。

ウイスキーアンバサダーとしてニッカウヰスキーの魅力を発信している金子さんがウイスキーに興味を持ったきっかけや、ジャパニーズウイスキーのこれからに対する想いなどをお伺いしました。金子さんオススメのウイスキーなどもお話しいただいたので、是非お楽しみください!
また、インタビュー編第1弾と第2弾では、チーフブレンダーの尾崎さんに、過去・現在・未来を繋ぐ尾崎さんのウイスキーやニッカウヰスキーにこめる想い、そして趣味や休日の過ごし方までお伺いしたのでこちらも是非お読みください!

併せてお読みください!

金子さんご自身について

ニッカウヰスキー入社のきっかけ

Dear WHISKY:
金子さんがニッカウヰスキーに入社しようと思ったきっかけを教えてください。

金子さん:
まず何より学生時代からお酒が好きでした。また私が学生だった頃は、ウイスキーが非常に人気だったこともあってお酒の会社に入りたいなと思っていました。

Dear WHISKY:
ちなみに、ウイスキーに興味を持ったきっかけは何かあったのですか?

金子さん:
学生時代からウイスキーに触れる機会が多かったからですかね。学生時代は居酒屋などでウイスキーをはじめ様々なお酒に触れる機会が多くありました。

様々なお酒を飲む中で、ウイスキーは神秘的でおもしろいと感じるようになりました。

Dear WHISKY:
なるほど!ちなみに学生時代からウイスキーはお飲みになっていたのですか?

金子さん:
ボトルキープをしたりして飲んでいましたね!ボトルキープをしていたのは、学生ながらボトルキープ券を持っている姿が純粋にかっこいいなと思ったのがきっかけです。
好きなお酒の種類という面では、ガツンとくるようなハードリカー(蒸溜酒)が非常に好みでした。

これまでのお仕事について

Dear WHISKY:
ウイスキーアンバサダーとして、イベントでのセミナー講師などを手掛けていますが、ウイスキーを深く学ぼうと思ったきっかけはありますか?

金子さん:
ニッカウヰスキーに入社した当初は、営業だったこともあり、仕事の一環としてウイスキーを含め色々なお酒の勉強をしていました。

私自身ウイスキーが昔から好きだったというのもあり、好きだからこそウイスキーを深く学びたいと思いましたね!

また、ウイスキーアンバサダーに就任する前からウイスキーセミナーを開催していましたので、その際に皆さんからいただく質問に答えるためにも日々勉強していましたね。

Dear WHISKY:
ウイスキーを仕事としても、趣味としても学んでいく中で、ニッカウヰスキーにいたからこそ良かった点などはございますか?

金子さん:
やはりブレンダーなどの造り手と一緒にいられる時間が多かったことですね。宣伝部にいたときに、商品よりも造り手の方々を前面に出す機会が徐々に増えていったため、私自身造り手の方と一緒にいる時間が増えていきました。

そのような中で造り手の方々とお話をしていくことで、これまで飲み手としての視点しかなかったものが造り手としての視点にも立てるようになっていきました。

この経験はニッカウヰスキーにいたからこそだと思いますし、今の仕事にも非常に役に立っていると思いますね!

宣伝部での仕事や目標

Dear WHISKY:
宣伝部ではどのようなものを目指して仕事を行っていましたか?

金子さん:
やはり、商品だけではなく造り手の想いを伝えることですね!ニッカウヰスキーが最大の強みとして持つ竹鶴政孝の存在や、余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の存在があり、この魅力をより鮮明に伝えたいという想いがありました。

その中で私としては、ただ商品を伝えるだけではなく、飲み手の皆様から少し離れたように感じてしまう造り手の想いをより身近に感じてもらいたい、という想いで仕事をしていました。

Dear WHISKY:
ちなみに、朝ドラ(NHK 朝の連続テレビ小説)の「マッサン」なども竹鶴政孝さんをより身近に感じてもらいたいという想いで行われたものだったのですか?

金子さん:
実は、政孝の人生は絶対ドラマになると社員の中でも話していましたが、なかなか実現できていませんでした。そのため、「マッサン」が決まった時は、ついにこの日が来たかという想いで驚きと嬉しい気持ちでしたね!

Dear WHISKY:
「マッサン」が放送されてから反響などはありましたか?

金子さん:
やはり朝ドラということで多くの方が見てくださったので、マッサンがきっかけでウイスキーに興味を持ってくださる方は増えました!
また年代層も広がったと感じます。マッサン放映のあとにイベントも開催したのですが、これまで少なかった若年層の方も増えていきました。ウイスキーの奥深さや楽しさをより多くの方に伝えたい私としては感慨深い思いでした。

ニッカウヰスキーのウイスキーアンバサダーとしての責任

Dear WHISKY:
ウイスキーアンバサダーになられたきっかけは何でしたか?

金子さん:
ウイスキーの魅力を伝える仕事がしたかったからです!

あまり自分から所属部署などの希望は言ってきませんでしたが、ウイスキーアンバサダーについては昔からいつかやりたいと言い続けていました。

ウイスキーのセミナーなどを行う際にも、営業企画部の一員として話すよりも、ウイスキーアンバサダーとして話した方が少しでも多くの皆さんに興味を持ってもらえるのではないかと考えていました。

Dear WHISKY:
ウイスキーアンバサダーとしてニッカウヰスキーの商品に対する想いを伝えるとき、どのような工夫をなさっていますか?

金子さん:
セミナーでは、運営の方に事前にお客様の情報を聞いています。

若年層の方が多いセミナーとお年を召した方が多いセミナーでは、興味を持ってもらう為に話の導入を大幅に変えて、お越し下さる方々の興味に合わせた話の導入を行っています。

若年層の方々が多い時には導入として歴史の話はあまりしないですが、お年を召した方々が多い時にはウイスキーの歴史やウイスキーの違いなどをお話ししています!

Dear WHISKY:
お客様によって興味付けのためにも導入を工夫しているのですね!その中で共通して大事にしていることはありますか?

金子さん:
竹鶴政孝の歴史とウイスキー造りに対する想いは核として大切にしています。やはり、ニッカウヰスキーの根本にあるものですからこれは絶対に外さないうえで、さらにお客様に何を提供できるか考えながらセミナーを行っています!

アサヒビール株式会社マーケティング本部ワイン・スピリッツマーケティング部ウイスキーアンバサダーの金子太郎さん

ウイスキー造りについて

アサヒビールとの関係

Dear WHISKY:
アサヒグループとしてウイスキー造りに取り組むことによる強みはありますか?

金子さん:
アサヒグループとして事業を行う強みは、いろんな発信の仕方が出来るというのが一番大きいです。ニッカウヰスキー単体で事業を進めていた時には伝わらなかったような人たちにも伝えることが出来ています。

また、ビールや焼酎といったウイスキー以外の様々なお酒を造っている人たちと情報交換をしやすいのも強みです。

これによって、これまでなかった新たな発想が生まれたりしますね!

Dear WHISKY:
ニッカウヰスキーの様々な発想は、グループとしてお互いに協力し合う関係があることによっても誕生しているのですね!

金子さん:
特に、造り手の方々は他のお酒の造り手の話にいつも興味津々ですね。お互いの刺激にもなりますし、新たな視点も加わりますし、そのような話を聞けるのは造り手の方自身も楽しいと言っています!

Dear WHISKY:
アサヒビールにとってのニッカウヰスキーはどのような意味を持つとお考えですか?

金子さん:
1つに縛られない新たな可能性ですかね!
アサヒビールのメインであるビールは比較的短い時間で造り大量に販売するお酒ですが、ウイスキーはじっくり時間をかけて造るお酒です。このような全く異なる特徴を持っているからこそ、色々な考えや多種多様な価値観が入ってきます。それにより、お酒造りに直接携わる造り手だけではなく、営業やマーケティングの考えにも多様性が出てきます。

このように考えや価値観が広がることは、アサヒビールとニッカウヰスキーの可能性を互いに広げるという意味でも重要な意味があると思います!

金子さんにとってのニッカウヰスキーのウイスキー

Dear WHISKY:
イベントでニッカウヰスキーのウイスキーを伝える際、どのような想いでお話されていますか?

金子さん:
イベントに来てくださる方にはもちろんニッカウヰスキーのファンの方もいらっしゃるのですが、特定の企業ではなくウイスキー全般が好きな方もいらっしゃいます。

だからこそ私はウイスキー全般がお好きなお客様に、ニッカウヰスキーの魅力をどう伝えるのかということを意識しています。

次々に試飲していただくだけではなく、個別に少しでもお話しすることを心掛けています。そしてイベントでお会いしたりお話ししたりすることで、少しでも多くの方がニッカウヰスキーのファンになっていただければ嬉しい限りです。

ニッカウヰスキーのウイスキーと蒸溜所

ニッカウヰスキーのディスカバリーシリーズ

Dear WHISKY:
ニッカディスカバリーシリーズを始めとする新しい企画、何を意識して作っているのですか?

金子さん:
やはり、ニッカウヰスキーの魅力をどうやったら知って貰えるかというところです。

ディスカバリーシリーズは90周年に向けて「新しい魅力を知ってもらう」というコンセプトで出しています。

これによって、ニッカウヰスキーの新しい側面だけではなく、ニッカウヰスキーの持っているバラエティを知ってもらいたいとの思いで企画しました!

Dear WHISKY:
実際に企画をするにあたって大切にしていることはありますか?

金子さん:
様々な部署とのコミュニケーションを大切にしています。マーケター・ブレンダー・製造部門・原料部で持っている情報や考えが違うので、それについて普段から話せるような関係性を築くという意味でも、普段からコミュニケーションをとることを大切にしています。

Dear WHISKY:
2023年の第3弾ニッカディスカバリーシリーズは、どのようなウイスキーですか?

金子さん:
ニッカ ザ・グレーンというグレーンウイスキーです!宮城峡カフェグレーン、カフェモルトと西宮工場で1999年まであったカフェ式蒸留器で造っていたカフェグレーン、カフェモルト、そして、焼酎を造っている門司工場で2017年から造っているグレーンと、さつま司蒸溜蔵で2018年から造っているグレーンをブレンドしたものになります。
2023年3月28日に数量限定で発売しましたので、見かけた際はぜひ手に取っていただければと思います。本当にいいものですし面白いものが出来ました。ぜひ機会があれば飲んでみてください!

Dear WHISKY:
第1弾は「意外性」、第2弾は「香」をテーマにされていたと思うのですが、第3弾はどのようなテーマになっているのでしょうか?

金子さん:
グレーンウイスキーは今まで脇役として考えられてきましたが、このグレーンの真価の発揮こそがテーマですね。皆さんがまだ気が付いていないグレーンの実力を飲んで体感していただけると嬉しいです!
ニッカ ザ・グレーン

ニッカ ザ・グレーン

宮城峡蒸溜所・余市蒸溜所の魅力とは

Dear WHISKY:
ニッカウヰスキーの蒸溜所の魅力とは何ですか?

金子さん:
宮城峡蒸溜所と余市蒸溜所という真逆の特徴を持つ蒸溜所があることです!竹鶴政孝のより味わい深く豊かなウイスキーを造りたいという考えのもと、複数の蒸溜所によって生まれる異なる原酒をブレンドすることができます。

つまり、宮城峡と余市という環境も設備も全く違う2つの蒸溜所を所持することによって、多種多様なタイプのウイスキーを製造出来ることです。

Dear WHISKY:
宮城峡蒸溜所と余市蒸溜所の魅力は何ですか?

金子さん:
余市蒸溜所は、本当にスコットランドかと思ってしまう場所です。2022年に余市蒸溜所の建物のうちの10個が重要文化財に指定されましたが、入ってみると別世界と感じる夢の世界のような空間です。
宮城峡蒸溜所は、山形県と宮城県の県境の山間にあります。自然と共にウイスキーをじっくり丁寧に育む蒸溜所ですね。

Dear WHISKY:
宮城峡蒸溜所と余市蒸溜所のそれぞれの造りの魅力とは何ですか?

金子さん:
余市蒸溜所は石炭直火蒸留で1300℃まで釜の温度が一気に上がるのに対して、宮城峡蒸溜所はスチームの間接蒸留ですので130℃ぐらいまでしか上がらず、じっくりと蒸留することが出来ます。また、ラインアームの向きやポットスチルの形状など様々な違いがあります。この違いがもたらす味や香りへの影響は魅力ですね!

Dear WHISKY:
宮城峡蒸溜所と余市蒸溜所の原酒からつくられた「竹鶴」はどのような商品ですか?

金子さん:
「竹鶴」は、宮城峡蒸溜所と余市蒸溜所のそれぞれの良さを最大限に引き出している商品であると思います。「宮城峡」も「余市」もそれぞれ個性もある商品ですが、そのどちらの良さも消さずにむしろお互いの魅力を引き出しあっている「竹鶴」は素晴らしい商品だと思います!

金子さんがおすすめするニッカのウイスキー

Dear WHISKY:
ウイスキー好きの方や、飲み始めたばかりの方におすすめの商品や飲み方などを教えてください!

金子さん:
創業者の「良いウイスキーを安く、皆さんに飲んでもらいたい」という想いがあり、その象徴となるようなブラックニッカやスーパーニッカをおすすめします!もちろん好きなウイスキーを飲んでいただくのが良いと思うのですが、普段飲みをするという事を考えると、ブラックニッカなどは品質の高いウイスキーをお手頃な価格で楽しめますので、非常にコストパフォーマンスが良いと思います。
飲み方としては皆さんそれぞれの好みかなと思います。お酒の強さや味の好み、そしてその日の気分などに合わせて、様々な飲み方を楽しんでいただきたいです!

様々な飲み方を楽しんでもらえることこそ、ウイスキーの特長であり良さだと思います。

ちなみに、スーパーニッカは水割りにするとウイスキーが伸びる印象を感じて個人的には面白いですね!
スーパーニッカ

スーパーニッカ

Dear WHISKY:
ニッカウヰスキーのウイスキーを1つ紹介して欲しいと言われたら、どの商品を紹介しますか?

金子さん:
ラベルに描かれているヒゲのおじさんでお馴染みの商品の、ブラックニッカスペシャルをおすすめしています。全商品おすすめなので非常に難しいですが、ニッカウヰスキーを知らなくてもヒゲのおじさんは知っている人も多いので、最近のイベント時ではよくおすすめさせていただいてますね!
ブラックニッカスペシャル

ブラックニッカスペシャル

Dear WHISKY:
お馴染みの商品ですね!ちなみにブラックニッカスペシャルはどのような特長がありますか?

金子さん:
このウイスキーの特長としては、1300円前後で買えるにも関わらず、非常にしっかりした造りのウイスキーになっていることです。

だからこそ、ウイスキー飲み始めたばかりの方の入門用としても、愛好家の方の普段飲み用としても飲んでいただけると思います。

私自身も普段から家に常備して良く飲んでいます!

Dear WHISKY:
金子さんご自身もブラックニッカスペシャルを良くお飲みになるのですね!

金子さん:
一番飲むのはブラックニッカスペシャルですね。もちろんブラックニッカスペシャル以外にもスーパーニッカをはじめ色々飲みます!

「竹鶴」であれば贅沢したい特別なときに、「ブラックニッカスペシャル」であれば普段飲みになど、飲む状況応じて変えることが出来るのはウイスキーの真髄かなと思っています!

様々なものを飲みますが、自分の基準を作っていくという意味でも私はブラックニッカスペシャルをよく飲んでいますね。ブラックニッカスペシャルはバランスの良さを感じる事が出来て、ウイスキーがより楽しくなります。

ニッカウヰスキーを担い続けている様々なウイスキー

これからのウイスキーに対する想いについて

日本のウイスキーへの想い

Dear WHISKY:
近年、世界的にも注目されている日本のウイスキーへの想いを教えていただきたいです。

金子さん:
日本に多くの蒸溜所が出来てきたことで、様々な楽しみ方が出来るという点でも非常に良いことだと感じています。

日本のウイスキーの良さは、日本人の真面目さと繊細さが活かされて、丁寧な造りが出来上がっているところだと思います。

様々なウイスキーが生まれていくということは、お客様の選択肢が増えるということでもありますから良いことですね!ただ、最近日本のウイスキーの値段が高くなってきていますので、本来の適正な価格で皆さんに楽しんでいただければ良いと考えています。

ニッカウヰスキー90周年を迎えるにあたって

Dear WHISKY:
来年(2024年)のニッカウヰスキー90周年に向けて、マーケティング部としての想いはいかがですか?

金子さん:
90周年という1つの区切りは、お客様に改めてどのようなものを提供することが出来るのかを考える良い機会だと思っています。

そのため90周年という区切りでは、新しいものは勿論、昔から変わらないものについても発信することが出来るチャンスだと感じています。

また、これから開催されていくイベントなどの場で改めて、竹鶴政孝のウイスキー造りの思い出やニッカウヰスキーの造りや蒸溜所についてのお話をお話ししていきたいと思います。そして、ニッカウヰスキーのファンが増えていけば非常に嬉しい限りですね!

Dear WHISKY:
さらに10年後の100周年に向けては、どのような想いを抱いていますか?

金子さん:
まずは、今販売されているウイスキーを手軽に手に入れることが出来るものにしていきたいと考えています。そして、昔のようにバラエティに富んだ、色々な種類のウイスキーが出来ることを目指して取り組んでいきたいと思います。

日本のウイスキー業界の今後

Dear WHISKY:
これからの日本のウイスキー業界をどのように盛り上げていきたいですか?

金子さん:
今までやってきたウイスキー造りのなかで、変えてはいけない部分を守り続けていきたいと思います。

もちろん変えていくべきところもありますが、伝統や繊細さなどをぶれずに丁寧に守り続けていくことが私たちの役目であると考えています。

ただ、トライするところはトライしていくなど、メリハリをしっかりとつけていった上で、私たちなりに日本のウイスキー業界を盛り上げていきたいと思います。

Dear WHISKY:
日本のウイスキー事業を盛り上げていく中で、ニッカウヰスキーはどのような立場でありたいですか?

金子さん:
日本国内でクラフト蒸溜所が増えていく中で、私たちニッカウヰスキーが出来ることは、90年間愚直に続けてきたウイスキー造りを変えずにやってきたこと、そしてこれからも向き合い続けていくその姿を見せることだと思います。

Dear WHISKY:
ニッカウヰスキーとして、これまで通りウイスキー造りに真摯に向き合うことこそが重要であるのですね!

金子さん:
それこそがニッカウヰスキーだと思っています。ニッカウヰスキーの強みの1つにブレンド技術があります。

そのブレンド技術は一朝一夕で培われるものでなく、ニッカウヰスキーが90年に渡ってウイスキー造りに向き合ってきた証だと思うので、愚直に真摯に向き合いその姿を見せ続けることが大切だと思います!

ウイスキーアンバサダーとしての想い

Dear WHISKY:
ニッカウヰスキーを『伝える』アンバサダーとしての想いはいかがですか?

金子さん:
徐々にコロナが収まってきて、セミナーなどが多くなってきています。できるだけ多くの皆様に対してセミナーをしていきたいですが、以前から続けているバーテンダーの方々を集めてのセミナーなどはより増やしたいと思っています。
私たちのセミナーにも限界があると思いますが、バーテンダーの方々への講演では講演を聞いたバーテンダーの方々がお店のお客様に伝えてくださるので、より多くの方に想いが届いていきます。イベントや様々な方との交流を通して、ニッカウヰスキーをより多くの皆様に届けられるように仕事に励みたいと思います!

Dear WHISKYの読者に向けて

Dear WHISKY:
最後に、Dear WHISKYの読者に向けてメッセージをお願いします。

金子さん:
ぜひ、バーに足を運んで欲しいです!バーは敷居が高いと思っている方が多いと思いますが、実はバーは一部を除けば、決して敷居も値段も高くないですし、バーテンダーの方もそう思って頂けることを願っていると思います。だからこそ皆様には気軽に行って欲しいですね!
また、バーに行った際にはバーテンダーの方に色々聞いてみて欲しいです!バーテンダーの方に「こんなウイスキーが飲みたいんです」と言ったら、お客様に合わせたウイスキーを嬉しそうに提供してくださいます。このようなやり取りの中から、バーテンダーの方との信頼関係が出来て、ウイスキーに関する知識も深まっていきますし楽しさもより感じられると思います。

自分で本などで勉強することもすごく良いと思いますが、人を介して聞いた話や実体験のほうが明らかに記憶に残ります。

だからこそ、皆様にはバーに足を運んでいただいてウイスキーの楽しさを感じて欲しいです!

ニッカウヰスキーを『伝える』ウイスキーアンバサダーの金子さん

最後に

改めまして、ウイスキーアンバサダー金子さんへの独占インタビューでした。

ニッカウヰスキーのウイスキーアンバサダーとしての責任を強く持ち日々業務に当たる姿はもちろん、日本のウイスキーの将来に向けた想いなど貴重なお話をいただくことが出来ました。今回でしかお伺いすることができないようなことが多く、メディアとしては勿論、1人のウイスキー好きとしても貴重な時間を過ごすことが出来ました!
改めまして、ありがとうございました!
ニッカウヰスキー柏工場内のブレンダー室の記事やチーフブレンダーの尾崎さんへのインタビュー記事も掲載しておりますので、こちらもぜひご覧ください!

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