【独占インタビュー】長期熟成酒の第一人者である上野伸弘さんに海底熟成の魅力についてインタビュー!
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ミニ樽やグラストップスモーカーで新たなお酒体験を愛飲家に届けるTARU HOLIC(タルホリック)。
自宅でのウイスキー熟成を可能にするミニ樽や、お酒やおつまみを簡単に燻製できるグラストップスモーカーは、ウイスキー愛好家に無限の楽しみを提供する夢のような存在です。
今回Dear WHISKYは代表の渡邉哲也さんに独占インタビューを行いましたので、その様子をお伝えします。ユニークな商品の開発背景やおすすめの楽しみ方、今後発売予定の新商品についてもお伺いしました!
新しいお酒の楽しみ方を見つけてみたい方には必見のインタビューとなっておりますので、ぜひご覧ください!
TARU HOLIC は、お酒を愛する人々のために新しいお酒体験ができる商品を販売するオンラインショップです。ミニ樽、グラストップスモーカー、オークタンブラーなどユニークな商品を取り扱っています。「価値ある本物を」というコンセプトのもと、品質に妥協せずコスパ重視のブランドとは一線を画す高品質な商品を考案しています。
会社名 | 株式会社LocoLoco |
創業 | 2018年6月15日 |
代表 | 代表取締役社長 渡邉哲也 様 |
所在地 | 大阪府大阪市北区豊崎3丁目15−5 TKビル2F |
HP | TARU HOLIC 公式ホームページ |
@taru_holic01 | |
TARU HOLIC | |
公式LINE | TARU HOLIC |
渡邉 哲也氏(株式会社Loco Loco/TARU HOLIC 代表)
アメリカの大学を卒業後、商社に就職。その後独立しクラウドファンディングを行い、TARU HOLICというブランドでミニ樽を販売。その後もグラストップスモーカーやオークタンブラーなどお酒を楽しめるユニークな商品を数多くプロデュースしている。
Dear WHISKY:
渡邉さんがお酒を好きになったきっかけは何ですか?
渡邉さん:
アメリカの大学に通っていたのですが、そこでカリフォルニアワインを飲んだことがきっかけだと思います。当時はかなり安い値段で美味しいワインをたくさん飲むことができました。その後も焼酎や日本酒、そしてウイスキーも好きになっていきましたね。
Dear WHISKY:
ワインからお酒を好きになられたのですね。ちなみに、なぜアメリカの大学に通われていたのですか?
渡邉さん:
高校生のときに「世界を知りたい、世界の人と仲良くなりたい」と思い、アメリカに行くことを決めました。
Dear WHISKY:
アメリカの大学を卒業した後は、どのようなお仕事をされていたのですか?
渡邉さん:
卒業して最初は、商社に入社しました。その後独立し、現在まで飲酒物販に携わっております。
Dear WHISKY:
なぜミニ樽を作ろうと思ったのですか?
渡邉さん:
樽熟成について色々と調べていたら、ミニ樽について知りました。当時初めて見たときは「なにこれ!?これすごいな!」と思い感動しましたね。自分でも作ってみたいと思い、クラウドファンディングサイトのMAKUAKEで販売しました。
Dear WHISKY:
なぜTARU HOLICという名前にしたのですか?
渡邉さん:
「HOLIC」というのは、英語の接頭辞で「何かに熱狂している、夢中になっている」という意味があります。「TARU HOLIC」という名前には、「樽に熱狂してほしい」という意味が込められています。
Dear WHISKY:
ミニ樽はどこで作られているのですか?
渡邉さん:
ウクライナで作られています。ミニ樽を開発するに当たって、数多くのサンプルを試しました。その中でもウクライナ製のものは木の厚みや品質が特に良かったですね。
Dear WHISKY:
海外からミニ樽を輸入することに苦労などはありますか?
渡邉さん:
そうですね。発送にも費用がかかりますし、言語の壁もあります。ウクライナの職人さんとのコミュニケーションにはとても苦労しました。コロナウイルスの流行などによって職人さんに会えないのはとても悲しいです。今すぐにでも会いに行きたい気持ちでいっぱいです。
Dear WHISKY:
ミニ樽の原料には何を使用されているのですか?
渡邉さん:
ヨーロピアンオークを使用しています!ホワイトオークなども試しましたが、味の複雑さや風味、そしてまろやかさが非常に際立っていました。
Dear WHISKY:
材質以外にこだわりはありますか?
渡邉さん:
実は、樽の厚さにもこだわっていて、ミニ樽ではありますが18mmの極厚板で作っています。薄すぎると漏れてしまいますし、厚すぎると重くなり持ち運びが大変になります。耐久性なども考慮して18mmという厚さがベストでしたね。
Dear WHISKY:
ミニ樽ではどの程度の期間熟成させると良いのでしょうか?
渡邉さん:
ミニ樽は通常の樽の1/10程度の大きさなので、10倍の速さで熟成が進みます。2週間程度が推奨期間ではありますが、ウイスキーフェスティバル2023 in 横浜で、2週間熟成した物と1か月間熟成した物を飲み比べてもらったところ、様々な感想をいただきました。
Dear WHISKY:
やはり2週間と1か月では大きく違ってくるのでしょうか?
渡邉さん:
そうですね。お酒をよく飲まれる方は2週間熟成の方が樽感がほんのり香って良いと言っていました。逆にお酒を普段あまり飲まないという方は1か月熟成の方が美味しいと言っていました。熟成期間が長い方がアルコール感が減ってまろやかになります。
Dear WHISKY:
渡邉さんおすすめのミニ樽に合うお酒はありますか?
渡邉さん:
まずは、ブラックニッカクリアや翆ジンなどがミニ樽熟成の効果がはっきりと分かるのでおすすめです。また、シェリー酒やバーボンをいれて、シェリーフィニッシュやバーボンフィニッシュのような楽しみ方がありますね。
Dear WHISKY:
渡邉さんが考えるミニ樽熟成の良さとは何でしょうか?
渡邉さん:
どうなるのかわからないというワクワク感を楽しめるところですね。1日でも味が変わるので、すぐに変化を楽しむことができます。マリッジやウッドフィニッシュなど楽しみ方は無限大なので、私にとってミニ樽熟成は「大人の自由研究」です。
Dear WHISKY:
なぜグラストップスモーカーを作ってみようと思ったのですか?
渡邉さん:
アメリカの職人さんがお酒を燻製しているのを見たことがきっかけです。最初は興味本位でしたが、売れるかわからなかったので、クラウドファンディングで資金を集めさせていただきました。
Dear WHISKY:
グラストップスモーカーにはどのような材料を使用しているのですか?
渡邉さん:
アメリカのレッドオーク材を使用しております。かなり丈夫な素材でニス等も使用していないので、肌触りが心地よいですね。表面は焦げますが、壊れにくいため使い続けることができます。
Dear WHISKY:
グラストップスモーカーに合うお酒やおつまみは何ですか?
渡邉さん:
お酒ではブラックニッカクリアですが、おつまみの方が効果が分かりやすいかもしれません。カツオや鯛の刺身、チーズ、ナッツなどがおすすめです。
YouTuberのちゃんぽんちからさんがじゃがりこを燻製していたのですが、これが非常に美味しかったです。じゃがりこの穴から煙がよく入っていくみたいです。
Dear WHISKY:
なぜオークタンブラーを作ろうと思ったのですか?
渡邉さん:
イギリスでとてもおしゃれな木のコップを見かけて、商品としてとても良いなと思い、自分たちでも作ってみました。
Dear WHISKY:
オークタンブラーはどのようにして作られているのでしょうか?
渡邉さん:
職人さんがひとつひとつ手作業で作っています。丁寧に磨き上げられた滑らかな表面の質感から職人の技術が感じられますね。
Dear WHISKY:
スパニッシュオークタンブラーとチャー・オークタンブラーの2種類があると思うのですが、どのような違いがありますか?
渡邉さん:
チャー・オークタンブラーは原料にホワイトオークを使用し、内側をチャー(焦がし)加工しているので、キャラメルやナッツのような香りがします。スパニッシュオークタンブラーはホワイトオークに比べ濃厚な香りが特徴です。
Dear WHISKY:
今年ジャパニーズウイスキーが100周年を迎えます。この紡がれてきた100年という年月に対する想いはいかがですか?
渡邉さん:
私たちの商品がここまで人気になったのは、紛れもなく高品質なジャパニーズウイスキーのおかげです。だからこそ、美味しいウイスキーを造ってきてくださった造り手たちへの感謝の気持ちにつきますね。
Dear WHISKY:
渡邊さんにとって、ジャパニーズウイスキーの魅力とは何ですか?
渡邉さん:
全て魅力ですが、特に蒸溜所見学などで造りの現場を見ることができるのは貴重ですね。世界に誇れるようなジャパニーズウイスキーが出てくるのは、いち日本人として非常に嬉しいです。
Dear WHISKY:
これからはどのような商品を作っていきたいですか?
渡邉さん:
これからもユニークな商品を作っていきたいですね。実は直近だと10月の末にボトル型の樽を発売しようと考えています。棚にも置きやすいサイズなので気軽に樽熟成を楽しんでいただきたいです!
Dear WHISKY:
最後に、Dear WHISKYの読者に向けて、メッセージをください!
渡邉さん:
世の中には多くの素晴らしいお酒が存在し、それぞれ異なる楽しみ方ができます。一つのものをずっと飲み続けるのも良いですが、色々な種類のお酒や飲み方を試すことも面白いと思います。私たちが販売している製品を活用して、さまざまなお酒の楽しみ方を探求していただければ嬉しいですね。もちろん、全てが順調にいくわけではないかもしれませんが、皆さんにも新たなお酒の冒険を楽しんで欲しいです。
以上、TARU HOLIC代表渡邉哲也さんへのインタビューでした!
品質に対するこだわりや新たなお酒の楽しみ方を模索し続ける渡邉さんの想いについてお伺いさせていただきました。
10月末に発売予定のボトル型の樽も非常に楽しみです。これからもTARU HOLICが生み出すユニークな商品からは目が離せませんね!
渡邉さん、この度はありがとうございました!