山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
バッファロートレースは、バッファローのラベルデザインが特徴的なアメリカンウイスキーです。
蒸留所の名前がそのまま銘柄になっており、1770年代を起源とする歴史あるバーボンの蒸留所になります。
バーボン特徴である濃厚な甘さが前面に出ていますが、バーボン特有のパンチの強さは抑えられているので甘みのあるウイスキーが好きな方におすすめです。
この記事では、バッファロートレースの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
バッファロートレースは、ケンタッキー州のバッファロートレース蒸留所で作られるアメリカンウイスキーです。
こちらの蒸留所では、ジョージTスタッグや、プレミアムバーボンのブラントンなども作っています。
規模の大きい蒸留所の看板銘柄となるバッファロートレースは、バーボンらしい濃厚な甘みがありながら、角が取れてまろやかな味わいとなっているためバーボン初心者にも適しています。
バッファロートレースの蒸留所と製造方法について詳しく見ていきましょう。
バッファロートレース蒸留所の前身はハンコック・テイラー・リーが1770年代にウイスキー作りを始めたことを起源とするため、アメリカ最古といわれるようになりました。
しかし、設備の整った蒸留所が建てられたのは、1811年のことであり、それまでは平屋の石造りのオールドテイラーハウスでウイスキーの製造を行ってきました。
バッファロートレース蒸留所に改称したのは1999年のことであり、蒸留所の名前を冠した銘柄が一般に発売されたのも2000年代になるため、バッファロートレース自体の歴史は長くはありません。
蒸留所の名称は幾度も変更されており、当初は蒸留所ですらありませんでしたが、バッファロートレースになる前で知名度の高い名称は、ジョージ・T・スタッグ蒸溜所になります。
銘柄もバッファロートレースに限らず、さまざまなブランドを製造しているので、バーボン好きであっても銘柄と蒸留所が完璧に一致する人は少ないかもしれません。
バッファロートレース蒸留所が製造している主なブランドを下記にまとめました。
上記の銘柄はあくまで一部ですが、バッファロートレースに限らず蒸留所とブランド名が一致しない蒸留所がバーボンには多いので、意外な銘柄がバッファロートレースで造られていたことに驚いた方もいることでしょう。
また、バッファロートレース蒸留所が生産するブランドのなかには、かつての蒸留所の名称がもとになっており、改称されても銘柄だけは生き残っているものもあります。
バッファロートレースの看板銘柄となるバッファロートレースは、蒸留所の樽を厳選した少量生産となるスモールバッヂとなっています。
バッファロートレースの規模は非常に大きく、樽の数も数十万に及びますが、そのなかでバッファロートレースに選ばれるのは数十樽程度の最高品質の物だけであり、最高品質は比率で考えるなら0.01%程度です。
原料の比率は、ロウ・ライ・マッシュと呼ばれ、とうもろこし80%、大麦10%、ライムギ10%の独自の比率によって造られています。
数多くあるバッファロートレース蒸留所の中でも、現在の看板であるバッファロートレースの名前を冠することができる原酒は限られているということです。
バッファロートレースの種類ですが、看板銘柄としては珍しくスタンダードボトルの1種類しか販売されていません。
そのため、紹介する銘柄は1つになりますが、バッファロートレースの種類と味わいを紹介します。
画像引用:http://www.meidi-ya.co.jp/goods/alcohol/buffalo_trace/bt01.html#tab2
バッファロートレース蒸留所の名を冠する唯一にして、最高レベルの品質を持ったオフィシャルボトルです。
熟成年数は8年以上で、樽はスモールバッチで厳選された原酒のみを使用しています。
バニラとカスタードのコクのある甘い香りにバナナやイチゴなどのフルーティーな香味を味わえるのが特徴です。
味わいは、バターパンケーキのような濃厚な甘みが特徴的であり、バーボン特有の刺激感が少なく、角が取れてまろやかで飲みやすいといえるでしょう。
蒸留所の看板となる銘柄であることから、万人受けしやすい味わいに仕上がっているので、バーボン初心者で初めてバーボンに挑戦したい方にも向いている銘柄といえます。
バッファロートレースのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
バッファロートレースは、多くのバーボンと同様にハイボールの合う銘柄となっています。
炭酸との相性がよく、バッファロートレースの濃厚な甘みだけでなく、爽やかな酸味も際立つのが特徴です。
飲み方に迷うなら、まずはハイボールから試してみるのがおすすめとなっています。
バーボン特有の刺激が弱く角が取れた味わいであることから、バッファロートレースはストレートで味わうバーボンとしても適しています。
ストレートの場合は、原酒が持つ甘みを余すことなく堪能できるのが魅力であり、余韻となる微かなスモーク感も心地よいです。
バーボンらしい濃厚な甘さをダイレクトに味わいたい方に適しているといえるでしょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事をチェックしてください。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
バッファロートレースは、バーボンらしいバーボンではあるものの、パンチのある刺激が少なく角が取れているので、バーボン特有の甘さを味わってみたいウイスキー初心者にもおすすめの銘柄です。
スタンダードボトルではあるものの、入手しやすさを重視するのではなく、品質を重視した製法となっているので、質の高いウイスキーを求めている方にも適しています。
よって、多くの人の口に合いやすく、万人受けしやすいアメリカンウイスキーといえるでしょう。