ブレアアソール蒸溜所 － Blair Athol DISTILLERY

蒸溜所の創業は1798年ですが、その当時、蒸溜所は敷地の農場の名からアルダワーと呼ばれていました。ブレア・アソールという蒸溜所名になったのは、1825年に政府の認可を受けてからです。蒸溜所名の由来は、アソール公爵の居城であるブレア城に因んでいますが、実際には蒸溜所と城とは18キロメートルほども離れています。南ハイランドの保養地・観光地として有名なピトロッホリー所在することから、ディアジオ社所有の31蒸溜所の中でも、最もビジターが多い蒸溜所としても有名です。ビジターは年間9万人を超え、地元経済に大いに貢献しています。仕込み水は蒸溜所内を流れるアルト・ダワー川から引いていますが、大変清らかな川として知られています。
年間の生産量の99％はジョニーウォーカーやベルのブレンド用として使われ、シングルモルトとしてボトリングされるのは1～2％で、オフィシャルボトルはごく少数です。旧UD社の有名な「花と動物シリーズ」や、時折リリースされる限定品モルトぐらいしかないため、オフィシャルボトルは入手困難です。また造り方で特筆すべき点として、ベルの原酒用はバーボン樽で熟成させるのに対し、シングルモルト用はシェリー樽で寝かせています。