BAR B&F

日本初のフルーツブランデー専門店。
Bar BenFiddichの2号店で、2017年に同じビルに誕生しました。店名のB&Fには「Brandy Made From Fruits」という意味が込められています。太陽の光をたっぷりと浴びたフルーツから造られたフルーツブランデーを、美しい西日が差し込む店内で心ゆくまでお楽しみいただけます。15時からのオープンなので、昼下がりからお酒を楽しみたい方にもぴったりなお店です。

バーテンダー:峰岸翔弥さん

Bar BenFiddichのオーナーである鹿山と同じく、私も出身は埼玉で幼い頃からずっと野球をやっておりました。高校でも運動系の道に進み、大学卒業後に埼玉県警から内定をいただいたのですが、不慮の事故により内定を辞退しました。その後、友人の誘いで酒屋でアルバイトを始め、納品業務を通じてスナック、クラブ、バーなどに足を運ぶ中で、バーの雰囲気やバーテンダーの仕事ぶりに魅了され、バーテンダーの道を志すことにしました。
2016年、株式会社オーチャードナイトが運営するカクテルワークス上野店でバーテンダーとしてのキャリアをスタートし、店長としての経験も積むことができました。様々な経験を積んでいく中で、自分自身の軸となるものを見つけたいという思いが常にありました。そして、憧れていた鹿山との出会いやフルーツブランデーの世界観に魅了を感じたことをきっかけに、Bar BenFiddichでのキャリアをスタート。2023年からはこちらのB&Fで店長を務めています。

お店で人気のウイスキー

アードベッグ 10年

峰岸さん

昔から大好きなウイスキーです。営業中はカクテルの味見をすることが多く、舌が疲れてしまいます。営業終わりにアードベッグのハイボールを飲むと、とても気持ちがいいですね。カクテルベースにも使いやすいウイスキーだと思います。

おすすめのフルーツブランデー

マスカットのフルーツブランデー シンガニ ロス パラレス

フランボワーズのフルーツブランデー マスネ オードヴィ フランボワーズ ソヴァージュ

峰岸さん

1つ目のシンガニは中南米のボリビアを代表するブドウ由来の蒸留酒です。この「ロス パラレス」には約10kgほどのマスカットが使用されています。ボトルの中に大量のマスカットが詰まっているというのは非常に魅力的ですよね。このボトルは私もアンバサダーを務めています。
2つ目はフランスのアルザス地方で作られるフランボワーズを使用したフルーツブランデーです。ベーススピリッツにフランボワーズを浸漬し、香りを移して作られています。
フルーツブランデーの魅力は何と言っても、その「香り」にあります。口に含んだ瞬間の香りだけでなく、飲み込んだ後に胃から広がるフルーティーな香りも楽しんでいただきたいです。B&Fでは既存のクラシックカクテルのベースをフルーツブランデーに変えたカクテルも沢山ご用意しています。

おすすめのカクテル

紫蘇と宮城峡のウィスキーサワー

峰岸さん

フレッシュな紫蘇、レモン、蜂蜜、卵白、宮城峡を使ったウイスキーサワーです。紫蘇という日本の素材と宮城峡という日本のウイスキーは親和性の高い組み合わせだと思います。

茗荷とりんごのブランデーのカクテル

峰岸さん

茗荷はお酒との相性が非常に良いです。また、りんごと茗荷の相性も抜群なので、りんごのブランデーで茗荷のカクテルを作ることが多いです。意外な組み合わせですが、りんご酢で茗荷のピクルスを作ってみると、非常に美味しくなるんですよ。

フルーツブランデーネグローニ

峰岸さん

ネグローニは私の最も愛着のあるカクテルのひとつです。お客様との会話の中で使用するジンやベルモットなどの銘柄を変えています。ネグローニはバーテンダーのスキルやセンスが試されるカクテルだと思います。

スパイシーブラッディメアリー

峰岸さん

B&Fではフルーツを使用したカクテルにも力を入れています。多種多様なフルーツがありますが、トマトは手に入りやすいフルーツの一つですね。スパイシーブラッディメアリーには、ジンとウォッカをブレンドして使用しています。

実際に行ってきました！

店内では心地よいケルトミュージックが流れ、東欧風の雰囲気が漂い、新宿とは思えない非日常的な空間に魅了されました。取材の際に、シャンゼリゼのベースをシンガニに変えたカクテルを作っていただいたのですが、お酒を作る峰岸さんの手際や所作は非常に美しく、印象的でした。フルーツブランデーの魅力に改めて感動しました。皆様も是非BAR B&Fに足を運んでみてください。

カクテルを作る峰岸さん

シャンゼリゼのベースをシンガニに変えたカクテル