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- ウイスキー基礎知識
ウイスキーはアルコール度数が高く、独特な香りや風味のあるお酒です。普段あまり飲む機会がない人は、口にする前から飲みにくいお酒だと敬遠しているかもしれません。
ストレートやロックで飲まなければならないと思い込んでいればなおさらです。
しかし、ウイスキーはいろいろな飲み方ができます。自分に合う割り方が見つかれば、おいしく飲めるお酒であることがわかるでしょう。
この記事では、普段ウイスキーを飲みなれていない人にもおすすめの割り方を15種類紹介します。
ウイスキー本来の香りや味わいを楽しむなら、ストレートやロックがいいとよく言われます。
しかし、ウイスキーは個性がはっきりしているお酒です。
中にはクセの強いものもあり、割らずに飲むとクセの強さをダイレクトに感じることになってしまいます。
ウイスキーを飲みなれない人が、飲みにくいと感じてしまうのはそのためです。
ウイスキーは何かで割ることでクセが和らぎ、口当たりもよくなります。ストレートかロックでという固定観念さえなくせば、もっとおいしいと感じる人が増えるでしょう。
ウイスキーは産地や蒸留所ごとに香りや味わいに個性があります。
それがファンを惹きつけているともいえるのですが、慣れないうちは苦手意識の原因になりやすいものです。
おいしい銘柄だという評判を聞いて早速購入してみたけれど、おいしいと感じなかったという人の多くは、自分に合わない飲み方で試してしまったからかもしれません。
一口飲んだだけでそのウイスキーの評価を決めず、とりあえずいろいろな割り方で味わってみましょう。
きっと自分好みの味に出会えます。
また、スーパーやコンビニなどでも気軽に購入できるような、価格の安いウイスキーをおいしく飲む手段としてもおすすめです。
安い価格帯のウイスキーは、ストレートやロックで飲むには物足りないと感じるようなものが多く、中には最初から割ることを前提につくられているものもあります。
毎日の晩酌用として気軽に購入できるウイスキーが、割ることによっておいしく飲めるようになるなら、それも大きなメリットといえるでしょう。
最初に、ウイスキーの飲み方として定番ともいえるような基本の割り方について紹介します。
甘味のない水やお湯で割る割り方です。ウイスキー自体の持ち味を味わうことができ、料理やおつまみと共に楽しむのにも向いています。
常温の水とウイスキーを1:1で割る割り方です。
水で割ることによってアルコール度数が下がって飲みやすくなるうえに、香りや風味が引き立ちます。
ウイスキー本来の香りを楽しむためにも、水はミネラルウォーターなどカルキ臭さのないものを選びましょう。
日本ではおなじみの氷と水で割る水割りは、海外では見かけない飲み方です。
日本オリジナルの飲み方といってよいでしょう。海外では、トワイスアップが一般的です。
基本的な水割りは、ウイスキーと水の割合が1:2~2.5ですが、好みに合わせて濃さは加減して構いません。
ウイスキーは加水によって香りも味わいも変化するので、自分の好みの濃さを探してみましょう。
おいしくつくるコツはグラスとウイスキーを十分冷やすこと。純氷とミネラルウォーターでつくるのがおすすめです。
トワイスアップを更に飲みやすくする方法です。
氷を入れたグラスにウイスキーと水を1:1の割合で注ぎます。
水割りよりもウイスキーの割合が多く、ウイスキー本来の香りや味わいを楽しめるのがこの割り方の魅力です。
氷が溶けるにつれて、香りや味が変化していく様子も楽しめます。
ハーフロックはできるだけ大きめの氷を使うのがポイントです。
表面が滑らかな純氷を使うと溶けるのに時間がかかるので、おいしさが長続きします。
日本では老若男女を問わず人気の高い割り方です。
甘味のないソーダで割ると、ウイスキー自体の持ち味が引き立ちます。
それでいて、アルコール臭さや強いクセが和らぎ、さっぱりとした口当たりになるのが魅力です。
炭酸ならではの爽快感で、ウイスキーに苦手意識を持っている人でも飲みやすいと感じられるでしょう。
氷を入れても入れなくてもおいしく飲めます。
作り方のポイントは、グラスの口まで氷を入れたところにウイスキーを注ぐことと、ソーダを入れた後はマドラーを底まで入れ、氷を引き上げるように1回だけ軽く混ぜることの2点です。
レモンやライムなどで香りをプラスしてもおいしく飲めます。
水の代わりにお湯でウイスキーを割るいわゆる「お湯割り」です。
焼酎などで多い飲み方ですが、同じ蒸留酒であるウイスキーでもおいしく飲めます。
温かいお湯で割ることで、水で割ったときよりもウイスキー本来の香りが前面に出てくるのが特徴です。
風邪をひいたときや冷え性でつらいときにもおすすめできます。
寒い季節の晩酌にピッタリの割り方です。割るときに使用するお湯は80℃くらいまでに抑えましょう。
ウイスキー本来の香りが飛んでしまうのを防げます。程よい温度を長く保てるように、グラスをあらかじめ温めておきましょう。
シナモンなどのスパイスやドライフルーツ、蜂蜜などをトッピングしても楽しめます。
ウイスキーとお湯の割合は1:2~3がおすすめです。
ウイスキーは、甘味のない水やお湯以外で割ってもおいしく飲めるお酒です。
ここからは、どこでも手に入りやすい身近な飲み物で割る方法を紹介します。
飲み物の甘味などを利用して、ウイスキーを飲みやすくする方法です。
甘味のついた炭酸飲料でもウイスキーを割ることができます。
ハイボールのソーダをコーラに置き換えたものです。そのため、コークハイボールと呼ばれることもあります。
独特な甘味のコーラとの相性が気になる人もいるかもしれませんが、ウイスキーには元々コーラに近いカラメルのような甘味やスパイスの風味があります。
ソーダのシュワッとした爽快感とも相性がいいので、違和感なく飲めるはずです。
レモンなど柑橘類を添えると更に爽快感が増します。
ウイスキー1に対してコーラは3~4の分量でつくるのがおすすめです。
氷にコーラが触れると泡が出やすく炭酸が抜けてしまうので、氷に当たらないようにゆっくり注ぎましょう。
ハイボールのソーダをシンジャーエール置き換えると、ほのかな甘味とスパイシーさが魅力のジンジャーエールハイボールになります。
元々ウイスキーには甘味もスパイシーさもあるので、すっきりとしたおいしさに感じられるでしょう。
ソーダ割のハイボール同様にレモンやライムを添えてもおいしく飲めます。
また、ショウガのすりおろしを加えるのもおすすめです。
ピリッとしたスパイシーさが増し、辛党向きの味わいになります。
分量の配分や注ぎ方の注意はコーラ割と同様です。
炭酸が入っていないジュースで割る方法です。
甘味も酸味もほどよい果汁100%のもので割りましょう。
ウイスキー独特の苦みや渋み、スモーキーさがかなり和らぐので、ウイスキー初心者や苦手意識のある人におすすめです。
ウイスキーと相性が良いのはオレンジジュース、アップルジュース、トマトジュースなどですが、カルピスなどの乳酸菌飲料で割ってもおいしく飲めます。
グラスは氷でしっかり冷やしておきましょう。
ウイスキー1に対してジュース3~4の割合が適量です。
コーヒーで割るウイスキーカクテルです。
コーヒーに適量の砂糖を溶かし、ウイスキーと混ぜたら、仕上げにクリームを浮かべます。
世界五大ウイスキーのひとつアイリッシュウイスキーの飲み方としてはメジャーな飲み方で、ジャンルとしてはデザートドリンクの部類です。
通常はホットコーヒーでつくりますが、アイスコーヒーでつくっても構いません。
香りや味がマイルドになり、さっぱりとした味わいになります。選ぶウイスキーはアイリッシュウイスキーがおすすめです。
牛乳で割るのは意外と感じるかもしれませんが、アイルランドやスコットランドでは「カウボーイ」の名で古くから親しまれている飲み方です。
ウイスキー独特のクセやアルコール臭さを、牛乳のたんぱく質や脂肪分がマイルドにして飲みやすくします。
寒い季節はホットミルクに砂糖や蜂蜜を加えてもよいでしょう。ウイスキーはバーボンがよく合います。
ウイスキーとミルクで作るカクテルとは? カウボーイを含めてご紹介
紅茶は茶葉の種類によって香りや味わいが違うので、ウイスキーの銘柄を選ぶように茶葉の種類も選んで味や香りの違いを楽しんでみてもよいでしょう。
アイスでもホットでもよく、紅茶の濃さを調整して好みの味に仕上げることもできます。
ウイスキーはレモンとも牛乳とも相性がいいので、先にレモンティーやミルクティーにしてから合わせてみるのもありです。
甘味は蜂蜜で就けるのがおすすめです。
牛乳とホットチョコレートを電子レンジで溶かし、ウイスキーを加えてつくります。
もちろん、手に入りやすいココアで代用しても構いません。
ウイスキーのほんのりとした甘さやほろ苦さは、よくチョコレートにたとえられます。
本物のチョコレートの甘さとカカオの苦みが合わさると、ウイスキーの味に深みが出て、濃厚な大人の味わいに大変身です。
ホットチョコレートに使うチョコレートの種類を変えたり、甘味を加減したりすることで、自分好みの甘さに替えられます。
先に紹介したアイリッシュコーヒーやカウボーイも身近な飲み物と割るだけのカクテルですが、もっと本格的なものにも挑戦してみたいという人もいるでしょう。
ここでは、カクテルベースを使った本格的かつ簡単に作れるものを紹介します。
映画の「ゴッドファーザー」に由来するカクテルです。
氷を入れたグラスにウイスキー3、アマレット1の割合で注ぎ込み、軽くかき混ぜるだけで出来上がります。
アマレットとは、アーモンド風味が特徴の甘口リキュールです。
お酒とお酒を合わせたカクテルなので、必然的にアルコール度数は高くなります。甘くて口当たりがよいので飲みすぎに要注意です。
氷を入れたグラスに、ウイスキーとドランブイを注いで混ぜ合わせるだけでつくれます。
ドランブイはスコットランドで生産される強い甘みが特徴のリキュールです。
原料がスコッチのモルトウイスキーなので、合わせるウイスキーもスコッチウイスキーがよいでしょう。
ちなみにラスティネールとはさびた釘という意味です。
ミントの葉とバーボンウイスキーでつくるカクテルです。
アメリカでは南北戦争の頃から飲まれているカクテルで、ケンタッキーダービーのオフィシャルドリンクとしても知られています。
タンブラーにミントの葉と砂糖、水またはソーダを入れ、砂糖を溶かしながらミントを潰して香りを出すのがコツです。
クラッシュアイスをたっぷり入れバーボンを注いだらミントの葉を飾ります。
おしゃれなわりに簡単に作れるので、おもてなしなどにもおすすめです。
どのようなウイスキーでも割って飲めばおいしく飲めるのかというとそうではありません。
割って飲むのに適したものとそうでないものがあるので、おいしく飲むためには適したものを正しく選びたいところです。
ウイスキーは水を加えたり氷で冷やしたりすると、口当たりがよく飲みやすくなります。
しかし、その一方でウイスキーが本来持っている繊細な香りや味わいなどは薄れてしまいます。
ですから、繊細かつ複雑な味わいを売りにしている銘柄はやめておきましょう。
割って飲むとせっかくの持ち味を消すことになります。
ストレートやロックでおいしく飲めるものは、そのまま味わう方がウイスキー本来のおいしさを味わえるので、わざわざ割る必要はありません。
個性を強く主張するような飲みにくいウイスキーを飲みやすくするために割るのです。
ですから、アルコール度が高すぎてストレートでは飲めないものや、クセが強くてロックでは飲みにくいものほど割るのに適しているでしょう。
具体的にはピート香の強いアイラ系のスコッチ、スモーキーフレーバーが強い銘柄、アルコール度が50%を超えているバーボンなどが割るのに向いているウイスキーです。
ウイスキーの割り方にはさまざまなものがあることがわかったのではないでしょうか。
ウイスキー本来の味を楽しみたい人は水や炭酸水を使った割り方、ウイスキーに苦手意識を持っている人はジュースや清涼飲料水で使った割り方が向いています。
いくつか試してみたら、その中に自分にとってのベストな飲み方が見つかるかもしれません。