ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
アバフェルディは、南ハイランドで造られているスコッチのシングルモルトウイスキーになります。
スコッチのブレンデッドウイスキーでも有名なデュワーズの構成原酒であり、デュワーズと風味も共通していることから、デュワーズが好きな方であればアバフェルディも口に合うかもしれません。
南ハイランド地域はローランドと地域的に近いことから、スムースな飲み口で優しく甘い味わいをしています。
この記事では、アバフェルディの種類と味わい、おすすめの飲み方を解説します。
この記事のポイント
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アバフェルディとは、スコットランドの南ハイランド地域で製造されているシングルモルトウイスキーであり、シングルモルトよりも主にブレンデッドウイスキーの原酒として使用されています。
デュワーズや、ブラック&ホワイトのキーモルトとしても採用されており、日本における人気はけっして高くはありませんが、アメリカ市場では人気があるシングルモルトになります。
スムースな口あたりと麦芽とはちみつの甘味が感じられる、シンプルでありながら優しい味わいに仕上がっているのが特徴です。
アバフェルディの歴史と製造方法について紹介します。
南ハイランドを含む地域ごとのハイランドウイスキーについて知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ハイランドウイスキーのおすすめ銘柄8選と地域ごとの特徴について
1890年代、ジョン・デュワー&サンズ社はウイスキーの製造に乗り出すために、アバフェルディ蒸留所を建設しました。
元々は醸造所でありましたが、アバフェルディ蒸留所が建設される前から蒸溜が行われていたようです。
アバフェルディは、同社のブレンデッドウイスキーの中心となるモルトとなりました。
1973年、アバフェルディは施設を拡張し、生産能力を2倍にまで引き上げました。
この増築により、現在でもアバフェルディはスコットランドの蒸留所のなかでも比較的に規模の大きい蒸留所となっています。
オーナーは、ジョン・デュワー&サンズ社が加わったDCL社から現在ではバカルディ社となり、何度かの所有者の変更を経ています。
2000年には、ビジターセンターの増築にも力を入れたことで、ウイスキー愛好家が訪れる観光地にもなりました。
幾度か所有者が変わったことはありますが、スコッチの蒸留所のなかでも堅実な成長を遂げてきた蒸留所であるといえるでしょう。
アバフェルディは、1970年代に昔ながらのモルティングの方法であるフロアモルティングを廃止したものの、可能な限り昔ながらの伝統的な製法を守り続けています。
発酵方法は、シベリア・カラマツで造られた木製の発酵槽を使用しており、6トン以上の総容量を誇ります。
仕込み水は蒸留所の周辺を流れるピティリー川の水を使用しており、アバフェルディの味わいを引き出す良質な水です。
熟成は、グラスゴーのマザーウェルに倉庫を設立しており、蒸留所の外で熟成されているのが特徴になります。
アバフェルディ蒸留所の詳細について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
アバフェルディ蒸留所 - Aberfeldy DISTILLERY
アバフェルディの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://www.bacardijapan.jp/products/items/aberfeldy-12years-old/
アバフェルディのスタンダードボトルであり、スタンダードらしいクセが少なく飲みやすい味わいが特徴です。
ヘザーハニーの甘い香りと麦芽の甘味が主体ですが、ローストしたナッツの風味もあります。
アバフェルディを初めて飲む方だけでなく、シングルモルトに初めて挑戦する銘柄としておすすめできます。
画像引用:https://www.miraido-onlineshop.com/item/3-abfldy-2/
アバフェルディをさらに長く熟成させた銘柄であり、より味わいに深みが生まれました。
柑橘系の果実やナッツの香味に、まろやかで甘い味わいが口いっぱいに広がります。
ワンランク上のアバフェルディを楽しみたい方はこちらの銘柄を探してみましょう。
画像引用:https://www.miraido-onlineshop.com/item/3-abfldy-3/
21年熟成させたアバフェルディは「グラスのなかにあふれる喜び」という言葉で表現されるバーボン樽とシェリー樽熟成の原酒をブレンドしたシングルモルトです。
アバフェルディははちみつの風味が特徴的ですが、長期熟成により柔らかい印象となり、より複雑な味わいに仕上がっています。
高い完成度を持つアバフェルディを飲みたい方におすすめの銘柄です。
画像引用:https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000015890
アバフェルディのなかでも最高レベルの熟成年数を持つ28年熟成のオフィシャルボトルになります。
はちみつに加えてスパイシーで苦みを感じる複雑な香りに、焼きリンゴやミルクチョコレートの甘味が口いっぱいに広がります。
最高級のアバフェルディとなっているので、入手できる機会があれば入手しておきたいボトルです。
アバフェルディのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アバフェルディは、ストレートでも非常に飲みやすいウイスキーであるため、最初に飲むならストレートで飲むことをおすすめします。
飲み方のコツは飲むというよりは、なめるようにゆっくりと口に含むことであり、スピードを落とすことでアバフェルディの個性を味わいやすくなります。
ウイスキー初心者の方は特にチェイサーとなる水の用意を忘れないようにしましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
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トワイスアップは、アバフェルディと常温の水を1:1で割る飲み方であり、香りが開きやすくなります。
アルコール度数や刺激を下げる効果が期待できるので、ウイスキー初心者や、アルコールに弱い人におすすめの飲み方です。
アバフェルディは熟成年数を重ねるほど香りが複雑になってくるので、ウイスキーの香りを楽しめるトワイスアップは最適の飲み方といえるでしょう。
トワイスアップを飲むのに重要なテイスティンググラスなど、ウイスキーを楽しむためのグッズについて知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのおすすめグッズは? 美味しく飲むのに役立つアイテムを紹介
アバフェルディは、シングルモルト初心者にもおすすめできる飲みやすいスコッチウイスキーです。
まずは入手しやすい12年物から飲み進めて、気にいった方はより熟成年数の高い銘柄にも挑戦してみましょう。
トワイスアップ以外の加水する飲み方では、ウイスキー初心者の方であればハイボールもおすすめですよ。